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第三十二章 新入生
千八十話 自ら自滅したもの
「よし、ではガッシュ男爵家への強制捜査を行おう。ガッシュ男爵の席を調べるのは、兵に任せておけばいい」
ルーカスお兄様は、直ぐに次の指示を出しました。
ここからは、軍も各貴族家に向かいます。
ルーカスお兄様、僕、ジンさんは、もちろんガッシュ男爵家に向かいます。
僕たちは王城の玄関に向かい、軍の馬車に乗り込みました。
そして、軍とともにガッシュ男爵家に向けて出発します。
「スラちゃんが、違法薬物の元になっている植物の葉を作っている領地に行っているんですよね?」
「スラちゃんがゲートを使って軍を送り込んでいるし、そもそもとても強いからね。マジカルラットたちもスラちゃんと同行している」
マジカルラット部隊とスラちゃんは、軍とともに別行動です。
ルーカスお兄様も、昔からスラちゃんの強さを認めているもんね。
僕も、スラちゃんに負けないように頑張らないと。
僕の頭の上に乗っているプリンも、頑張るぞとやる気を見せていました。
そして、王城から程なくして目的地のガッシュ男爵家に到着しました。
「おい、開けろ! 鍵を開けろ!」
すると、先行していた兵が屋敷を囲む門をこじ開けようとしていました。
どうやら、門兵が鍵を掛けてしまったみたいです。
でも、僕たちにはプリンがいます。
門の隙間からすすってスライムの特性を生かして侵入し、裏側からガチャリと鍵を開けました。
「ルーカスお兄様、絶対に玄関の鍵も閉まっていますよね」
「間違いないが、屋敷に入る方法など幾らでもある」
過去にも何回か屋敷への強制捜査を行ったけど、その度に玄関の鍵が閉まっていました。
ルーカスお兄様も間違いないと思っていて、試しにジンさんが玄関のドアを開けてみました。
ガチャ。
「おい、普通に開いているぞ」
まさかの結果に、ジンさんはもちろん僕とルーカスお兄様もビックリです。
なんで屋敷に入られないようにしないのかなと、とっても疑問に思いました。
そして、屋敷の中を探索魔法で検索するけど、思ったよりも屋敷の中にいる人が少ない気がします。
まずは、重要人物の元ガッシュ男爵夫人とぽっちゃり君を確保しないと。
ちょうど目の前に、僕たちを見たまま固まっている使用人がいたので話を聞いてみましょう。
「元ガッシュ男爵夫人とフックはどこにいる?」
「お、お、奥様とフック様は、出かけられております……」
ルーカスお兄様の質問に、使用人はびくびくしながら答えました。
えー、って思いながら他の使用人にも話を聞いたけど、全員が元ガッシュ男爵夫人とぽっちゃり君がどっかに出かけたと答えました。
確かに屋敷の隅から隅まで探しても姿が見当たらず、本当にどこに行ったのかと不思議に思っちゃいました。
取り敢えず各所に現状を報告し、その間に執務室やガッシュ男爵の私室などから証拠品を押収しました。
すると、とても意外なところから元ガッシュ男爵夫人とぽっちゃり君が捕まったとの連絡を通信用魔導具で受けました。
二人の逮捕の連絡をしたのは、なんと陛下からでした。
「えーっと、元ガッシュ男爵夫人とぽっちゃり君が、王城に行って王妃様に学園のクラス分けの件で十回目の陳情に行った。リズとエレノアも、王妃様と一緒に参加していた。そうしたら、クラス分け変更を断った王妃様に元ガッシュ男爵夫人とぽっちゃり君が詰め寄って、王妃様とエレノアに怪我をさせて捕まった」
「そして、ほぼ同タイミングで王妃様の通信用魔導具にガッシュ男爵家への強制捜査の一報が入ったと。まさか、既に別件逮捕されていたとはな」
ジンさんもかなり呆れているけど、とんでもない内容で自ら自滅していたとは。
これには、ルーカスお兄様も頭を抱えるレベルでした。
屋敷の捜索は軍に任せ、僕たちは急いで王城に戻りました。
すると、怒りが収まらない王子様とちょっと涙目のエレノアの姿がありました。
流石に王妃様とエレノアに話しかけるのは気が引けるので、同席していたリズに話を聞いてみました。
「あのね、クラス分けの変更はできないって王妃様がビシッと断ったら、太ったおばさんがすごい勢いで王妃様の胸ぐらを掴もうとしてドレスを破ったんだよ。ビックリしたエレノアちゃんが王妃様に近づいたら、今度はぽっちゃり君がエレノアちゃんを突き飛ばしたの。だから、リズが二人をホーリーバインドで捕まえたんだ。王妃様は胸元から出血していたし、エレノアちゃんも手を床についで骨にヒビが入っていたんだよ」
リズが実演付きで説明してくれたけど、元ガッシュ男爵夫人とぽっちゃり君はとんでもないことをしちゃったんだ。
王妃様とエレノアの怪我は直ぐにリズが治療したらしいけど、怪我が治ったから済むって話ではない。
特に、エレノアは手首を骨折する重傷だったから尚更だ。
「ふふふ、二人とも本当にどうしようもない馬鹿なのね。しかも、何回目の話なのよ。あの二人を、この手でぶん殴ってあげたかったわ」
「もう、ぽっちゃり君と顔を合わせたくないの……」
王妃様とエレノアの心のダメージもかなりのものなので、既に二人は違法薬物取引以上の罪状を抱えたことになる。
ある意味、この国のトップに喧嘩を売ったことになるのだから。
エレノアがかなりしょぼーんとしちゃったので、リズだけでなくプリンもエレノアを慰めていました。
「ルーカスお兄様、ガッシュ男爵家って本当にろくでもない人ばっかりですね……」
「ああ、間違いない。しかも捕まった元ガッシュ男爵夫人の実家も、今回の件で捜索を受けている。もう、取り潰しは確定だな」
ルーカスお兄様も、思わず深い溜息をついていました。
もちろん、ジンさんもです。
ガッシュ男爵家は、今回の違法薬物の件が無くても自らトドメを刺していたんだね。
ルーカスお兄様は、直ぐに次の指示を出しました。
ここからは、軍も各貴族家に向かいます。
ルーカスお兄様、僕、ジンさんは、もちろんガッシュ男爵家に向かいます。
僕たちは王城の玄関に向かい、軍の馬車に乗り込みました。
そして、軍とともにガッシュ男爵家に向けて出発します。
「スラちゃんが、違法薬物の元になっている植物の葉を作っている領地に行っているんですよね?」
「スラちゃんがゲートを使って軍を送り込んでいるし、そもそもとても強いからね。マジカルラットたちもスラちゃんと同行している」
マジカルラット部隊とスラちゃんは、軍とともに別行動です。
ルーカスお兄様も、昔からスラちゃんの強さを認めているもんね。
僕も、スラちゃんに負けないように頑張らないと。
僕の頭の上に乗っているプリンも、頑張るぞとやる気を見せていました。
そして、王城から程なくして目的地のガッシュ男爵家に到着しました。
「おい、開けろ! 鍵を開けろ!」
すると、先行していた兵が屋敷を囲む門をこじ開けようとしていました。
どうやら、門兵が鍵を掛けてしまったみたいです。
でも、僕たちにはプリンがいます。
門の隙間からすすってスライムの特性を生かして侵入し、裏側からガチャリと鍵を開けました。
「ルーカスお兄様、絶対に玄関の鍵も閉まっていますよね」
「間違いないが、屋敷に入る方法など幾らでもある」
過去にも何回か屋敷への強制捜査を行ったけど、その度に玄関の鍵が閉まっていました。
ルーカスお兄様も間違いないと思っていて、試しにジンさんが玄関のドアを開けてみました。
ガチャ。
「おい、普通に開いているぞ」
まさかの結果に、ジンさんはもちろん僕とルーカスお兄様もビックリです。
なんで屋敷に入られないようにしないのかなと、とっても疑問に思いました。
そして、屋敷の中を探索魔法で検索するけど、思ったよりも屋敷の中にいる人が少ない気がします。
まずは、重要人物の元ガッシュ男爵夫人とぽっちゃり君を確保しないと。
ちょうど目の前に、僕たちを見たまま固まっている使用人がいたので話を聞いてみましょう。
「元ガッシュ男爵夫人とフックはどこにいる?」
「お、お、奥様とフック様は、出かけられております……」
ルーカスお兄様の質問に、使用人はびくびくしながら答えました。
えー、って思いながら他の使用人にも話を聞いたけど、全員が元ガッシュ男爵夫人とぽっちゃり君がどっかに出かけたと答えました。
確かに屋敷の隅から隅まで探しても姿が見当たらず、本当にどこに行ったのかと不思議に思っちゃいました。
取り敢えず各所に現状を報告し、その間に執務室やガッシュ男爵の私室などから証拠品を押収しました。
すると、とても意外なところから元ガッシュ男爵夫人とぽっちゃり君が捕まったとの連絡を通信用魔導具で受けました。
二人の逮捕の連絡をしたのは、なんと陛下からでした。
「えーっと、元ガッシュ男爵夫人とぽっちゃり君が、王城に行って王妃様に学園のクラス分けの件で十回目の陳情に行った。リズとエレノアも、王妃様と一緒に参加していた。そうしたら、クラス分け変更を断った王妃様に元ガッシュ男爵夫人とぽっちゃり君が詰め寄って、王妃様とエレノアに怪我をさせて捕まった」
「そして、ほぼ同タイミングで王妃様の通信用魔導具にガッシュ男爵家への強制捜査の一報が入ったと。まさか、既に別件逮捕されていたとはな」
ジンさんもかなり呆れているけど、とんでもない内容で自ら自滅していたとは。
これには、ルーカスお兄様も頭を抱えるレベルでした。
屋敷の捜索は軍に任せ、僕たちは急いで王城に戻りました。
すると、怒りが収まらない王子様とちょっと涙目のエレノアの姿がありました。
流石に王妃様とエレノアに話しかけるのは気が引けるので、同席していたリズに話を聞いてみました。
「あのね、クラス分けの変更はできないって王妃様がビシッと断ったら、太ったおばさんがすごい勢いで王妃様の胸ぐらを掴もうとしてドレスを破ったんだよ。ビックリしたエレノアちゃんが王妃様に近づいたら、今度はぽっちゃり君がエレノアちゃんを突き飛ばしたの。だから、リズが二人をホーリーバインドで捕まえたんだ。王妃様は胸元から出血していたし、エレノアちゃんも手を床についで骨にヒビが入っていたんだよ」
リズが実演付きで説明してくれたけど、元ガッシュ男爵夫人とぽっちゃり君はとんでもないことをしちゃったんだ。
王妃様とエレノアの怪我は直ぐにリズが治療したらしいけど、怪我が治ったから済むって話ではない。
特に、エレノアは手首を骨折する重傷だったから尚更だ。
「ふふふ、二人とも本当にどうしようもない馬鹿なのね。しかも、何回目の話なのよ。あの二人を、この手でぶん殴ってあげたかったわ」
「もう、ぽっちゃり君と顔を合わせたくないの……」
王妃様とエレノアの心のダメージもかなりのものなので、既に二人は違法薬物取引以上の罪状を抱えたことになる。
ある意味、この国のトップに喧嘩を売ったことになるのだから。
エレノアがかなりしょぼーんとしちゃったので、リズだけでなくプリンもエレノアを慰めていました。
「ルーカスお兄様、ガッシュ男爵家って本当にろくでもない人ばっかりですね……」
「ああ、間違いない。しかも捕まった元ガッシュ男爵夫人の実家も、今回の件で捜索を受けている。もう、取り潰しは確定だな」
ルーカスお兄様も、思わず深い溜息をついていました。
もちろん、ジンさんもです。
ガッシュ男爵家は、今回の違法薬物の件が無くても自らトドメを刺していたんだね。
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