転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます

藤なごみ

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第三十二章 新入生

千百一話 今日は放課後お仕事です

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 平日の放課後は、何もなければ僕は王城に行ってお仕事をしています。
 といっても、ルーカスお兄様に色々な業務がいっているので、僕がやる業務は学園関係しかありません。

「いやいや、学園に通いつつ仕事をしているアレクが凄いのだが……」

 たまたま宰相執務室にやってきたルーカスお兄様が苦笑しながら話しているけど、僕の場合はリモート勤務ができるし、ゲートを使うこともできるもんね。
 そして、今日はルーカスお兄様のマジカルラットとプリンが何やら意見交換をしていました。
 ルーカスお兄様のマジカルラットはとっても真面目だから、こうして日々情報収集に励んでいるそうです。

「そういえば、ルーカスお兄様のマジカルラットって王城の中も調べ回っているんですよね?」
「昔からやっているが、私が卒園して仕事に専念し始めてからは特に集中して行っている。まあ、母上の意向ってのもあるがな」

 ルーカスお兄様のマジカルラットは、昔から王妃様に言われて王城内の情報を集めていた。
 今では、偵察に似たものも行っている。
 というのも、ルーカスお兄様がその人たちの前に出ると態度が変わってしまうので、敢えていつもの態度で確認しているそうです。
 ルーカスお兄様のマジカルラットはゲートとかは使えないけどアイテムボックスと強力な雷魔法が使えるので、何かあったらその場で制圧して証拠を押収します。
 すると、ルーカスお兄様のマジカルラットは、プリンと話をした後でアイテムボックスからノートを取り出して何かを記載しています。

「聞いたことや集めた情報を、ああやって常に記録にのこしているのだよ。字も綺麗だし、時々母上もノートを見ている」

 ルーカスお兄様が教えてくれたけど、うちの場合はスラちゃんもプリンも文字を書くから違和感がないんだよね。
 普通じゃありえないことだけどね。

「さて、情報交換も終わったみたいだし私は父上の執務室に戻るとする。アレクも、無理をしないで早めに上がってもいいのだぞ」

 ルーカスお兄様はそういうと、僕に手を振って宰相執務室を出ていった。
 僕が無理をしないってところは、宰相執務室にいるみんなが激しく同意していました。
 うーん、そんなに無理をしているわけじゃないんだけどね。
 こうしてカリカリとお仕事をしていると、会議を終えた宰相とともに陛下も疲れた表情を見せながら宰相執務室にやってきた。

「いやはや、中々疲れたぞ。ルーカスが執務に専念し始めてから、色々なことが一気に動き出した」

 陛下は肩をぐるぐると回してからお菓子に手を出していたけど、仕事が多いのは良いことだと思うよ。
 スラム街の開発も始まって経済も動き始めているし、少なく見積もっても十年以上は大丈夫だと思います。

「後は、ルーカスの結婚式関連だな。来年の春に行うのは間違いないが、各国の来賓も呼ぶことになる。なので、今のうちに警備など詰められるところは詰めることになる。もちろん、アレクとジンにも警備関連は参加してもらうぞ」

 未来の王様の結婚式なので、警備も大掛かりなものになる。
 ジンさんたちだけでなく、従魔も総動員しての警備になるね。
 夏前になったら改めて動き始めるそうなので、それまでは待ちです。
 そして、陛下がちょっと苦笑しながらテーブルの横にいるものに声をかけました。

「流石にサボっているわけじゃないぞ。休憩もしているが、アレクにもきちんと連絡事項も伝えているぞ」

 なんと、いつの間にかルーカスお兄様のマジカルラットが応接セットのテーブルの上にちょこんといたのです。
 流石に分かっているよと、ちょこんと手を上げていました。
 多分、会議が終わっても国王執務室に陛下が姿を現さなかったから、航して様子を見に来たんですね。
 そして、陛下はルーカスお兄様のマジカルラットを肩に乗せて宰相執務室から出ていきました。
 うーん、何だかシュールな光景ですね。
 こんな感じで色々なことの話が進んでいったので、明後日にも会議を開いて警備について話をすることになりました。
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