文字の大きさ
大
中
小
939 / 1,396
第三十二章 新入生
千百三十五話 みんなで観光船を楽しみます
観光船は三階建ての大きな作りで、全長は三十メートルを優に超える大きさだった。
魔導具型の推進力を使っていて、設備にもこだわった最新式の船みたいです。
「皆様がケイマン男爵領の湖をアピールしてくれたお陰をもちまして、観光客も大きく伸びました。宿泊施設も新たに建設が始まりましたし、これからも更に施設整備を進めます」
ヘイリーさんが僕たちを先導しながら感謝を言ってくれたけど、元々この観光船は数年前から建造を進めていたそうです。
ケイマン男爵領には造船業者もたくさんあるので、きっとみんなが集まっての大がかりな仕事だったんでしょうね。
莫大な建造費が掛かったのは間違いないのだろうけど、投資するだけの効果は出ているそうで毎回乗船チケットは完売だそうです。
そして、僕たちは三階の展望デッキの近くの部屋に入りました。
出港する際に観光船が揺れるので、船内に入ったら全員必ずどこかの部屋に入ることになっています。
「「「すごーい! きれー!」」」
部屋にいても、窓際に行けば湖の雄大な景色を一望できます。
ちびっ子たちは、窓からの景色に大興奮しています。
そんなちびっ子たちの隣で、リズたちも窓から見える景色に見とれていました。
そんな時、船内にアナウンスが響きました。
「間もなく出港となります。出港時は揺れますので、お近くの席にお座りになるか手すり等におつかまりください」
「「「はーい!」」」
船内アナウンスにちびっ子たちが元気よく返事をしていて、レシステンシアさんやサキさんたちも思わずクスクスとしていました。
そして、ゆっくりと観光船が進み始めると、またもやちびっ子たちが歓声を上げていました。
「皆様、お待たせいたしました。本日は、観光船にお乗り頂きありがとうございます。港に戻るまで、暫し湖上の観光をお楽しみ下さいませ。間もなく安定航行に入りますので、今暫く船内に留まって頂くようお願いいたします」
再び船内アナウンスがあり、程なくしてデッキに出ても良いというアナウンスがされました。
すると、ちびっ子たちは何かを発見して、揃って展望デッキの方に向かって行きました。
僕たちも急いで後を追いかけると、なんと展望デッキにドラちゃんがちょこんといたのです。
きっと、観光船が出港して暫くしたら港から飛んできたのですね。
ちなみに、多分こうなるだろうと思って、念の為にドラちゃん分の乗船チケットを購入済みです。
「ドラちゃんも、お船に乗ったんだね」
「グルル」
ドラちゃんは飛竜にしてはそんなに体が大きくなく、ミカエル一人を乗せるのが精一杯な大きさです。
なので、展望デッキにちょこんといても重さ的にも問題はなさそうです。
そして、たまたま乗り合わせていた他の子どもたちもドラちゃんの側に来て、一緒に湖の景色を眺めていました。
僕たちもデッキから景色を眺めているけど、湖には島もあって本当に色々な姿を見せていますね。
このタイミングで、移動販売もやってきました。
「冷たい飲み物はいか……」
「グルッ!」
ドラちゃん、移動販売のお姉さんに向かっていの一番に手を上げてアピールしないの。
しかも、首から下げたマジックバッグから器用にお金を取り出して、集まっている子どもたちの分も購入していました。
ミカエルたちは自分でジュースを買うと、移動販売のお姉さんにお金を渡していました。
「なんというか、ほのぼのとする光景ですわね……」
「そ、そうですね。ドラちゃんは、猫ちゃんみたいな飛竜ですから」
ドラちゃんと子どもたちが景色を観ながらまったりとしている光景に、レシステンシアさんとサキさんもニコニコしていました。
ちなみに、サキさんが猫ちゃんみたいと言ったら、エリちゃんの側にいたネコちゃんが「自分のこと?」って振り返りました。
「あー、久々にまったりするなあ……」
「そうねー、ずっと忙しかったもんね……」
ジンさんとレイナさんたちも、デッキに寄りかかりながらボケーっと湖を眺めていました。
ジンさんたちも仕事でとても忙しくて、新型の小型魔導船のテストも兼ねて各地の冒険者ギルドを飛び回っていました。
更に元冒険者が犯罪者になり下がる事件もあったし、まだまだやる事はたくさんありそうです。
とはいえ、犯罪者に成り下がった冒険者は一獲千金を狙って自爆したので、自業自得なところもありそうです。
「えー、アイスはいか……」
「グルッ!」
また移動販売のお姉さんがやってきて、ドラちゃんがすかさずアピールしていました。
移動販売のお姉さんも、二回目になると普通にドラちゃんに接客していました。
僕も、リズたちの分のアイスを買ってみんなに配ります。
なんだかみんなまったりとしていて、時間の進みがのんびりですね。
魔導具型の推進力を使っていて、設備にもこだわった最新式の船みたいです。
「皆様がケイマン男爵領の湖をアピールしてくれたお陰をもちまして、観光客も大きく伸びました。宿泊施設も新たに建設が始まりましたし、これからも更に施設整備を進めます」
ヘイリーさんが僕たちを先導しながら感謝を言ってくれたけど、元々この観光船は数年前から建造を進めていたそうです。
ケイマン男爵領には造船業者もたくさんあるので、きっとみんなが集まっての大がかりな仕事だったんでしょうね。
莫大な建造費が掛かったのは間違いないのだろうけど、投資するだけの効果は出ているそうで毎回乗船チケットは完売だそうです。
そして、僕たちは三階の展望デッキの近くの部屋に入りました。
出港する際に観光船が揺れるので、船内に入ったら全員必ずどこかの部屋に入ることになっています。
「「「すごーい! きれー!」」」
部屋にいても、窓際に行けば湖の雄大な景色を一望できます。
ちびっ子たちは、窓からの景色に大興奮しています。
そんなちびっ子たちの隣で、リズたちも窓から見える景色に見とれていました。
そんな時、船内にアナウンスが響きました。
「間もなく出港となります。出港時は揺れますので、お近くの席にお座りになるか手すり等におつかまりください」
「「「はーい!」」」
船内アナウンスにちびっ子たちが元気よく返事をしていて、レシステンシアさんやサキさんたちも思わずクスクスとしていました。
そして、ゆっくりと観光船が進み始めると、またもやちびっ子たちが歓声を上げていました。
「皆様、お待たせいたしました。本日は、観光船にお乗り頂きありがとうございます。港に戻るまで、暫し湖上の観光をお楽しみ下さいませ。間もなく安定航行に入りますので、今暫く船内に留まって頂くようお願いいたします」
再び船内アナウンスがあり、程なくしてデッキに出ても良いというアナウンスがされました。
すると、ちびっ子たちは何かを発見して、揃って展望デッキの方に向かって行きました。
僕たちも急いで後を追いかけると、なんと展望デッキにドラちゃんがちょこんといたのです。
きっと、観光船が出港して暫くしたら港から飛んできたのですね。
ちなみに、多分こうなるだろうと思って、念の為にドラちゃん分の乗船チケットを購入済みです。
「ドラちゃんも、お船に乗ったんだね」
「グルル」
ドラちゃんは飛竜にしてはそんなに体が大きくなく、ミカエル一人を乗せるのが精一杯な大きさです。
なので、展望デッキにちょこんといても重さ的にも問題はなさそうです。
そして、たまたま乗り合わせていた他の子どもたちもドラちゃんの側に来て、一緒に湖の景色を眺めていました。
僕たちもデッキから景色を眺めているけど、湖には島もあって本当に色々な姿を見せていますね。
このタイミングで、移動販売もやってきました。
「冷たい飲み物はいか……」
「グルッ!」
ドラちゃん、移動販売のお姉さんに向かっていの一番に手を上げてアピールしないの。
しかも、首から下げたマジックバッグから器用にお金を取り出して、集まっている子どもたちの分も購入していました。
ミカエルたちは自分でジュースを買うと、移動販売のお姉さんにお金を渡していました。
「なんというか、ほのぼのとする光景ですわね……」
「そ、そうですね。ドラちゃんは、猫ちゃんみたいな飛竜ですから」
ドラちゃんと子どもたちが景色を観ながらまったりとしている光景に、レシステンシアさんとサキさんもニコニコしていました。
ちなみに、サキさんが猫ちゃんみたいと言ったら、エリちゃんの側にいたネコちゃんが「自分のこと?」って振り返りました。
「あー、久々にまったりするなあ……」
「そうねー、ずっと忙しかったもんね……」
ジンさんとレイナさんたちも、デッキに寄りかかりながらボケーっと湖を眺めていました。
ジンさんたちも仕事でとても忙しくて、新型の小型魔導船のテストも兼ねて各地の冒険者ギルドを飛び回っていました。
更に元冒険者が犯罪者になり下がる事件もあったし、まだまだやる事はたくさんありそうです。
とはいえ、犯罪者に成り下がった冒険者は一獲千金を狙って自爆したので、自業自得なところもありそうです。
「えー、アイスはいか……」
「グルッ!」
また移動販売のお姉さんがやってきて、ドラちゃんがすかさずアピールしていました。
移動販売のお姉さんも、二回目になると普通にドラちゃんに接客していました。
僕も、リズたちの分のアイスを買ってみんなに配ります。
なんだかみんなまったりとしていて、時間の進みがのんびりですね。
感想 306
あなたにおすすめの小説
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
婚約者が心酔している盲目の聖女は私ですが
オトナシマソラ血を見ると倒れてしまうため、目隠しをして治療をしていたら「盲目の聖女」と呼ばれるようになってしまった聖女セレナ。
幼馴染の婚約者アレンは、セレナ=盲目の聖女だと気づかず、彼女を冷遇し婚約破棄を言い出す。
婚約を解消したセレナは、過保護な神官見習いのルカに溺愛され、新たな道を歩むことに。一方、夜会でついに真実を知った元婚約者はすべてを失い絶望するが、もう手遅れで……。血が苦手な訳あり聖女の逆転ラブストーリー
※本作品はになろうにも掲載しています小説家
捨てられた赤ちゃんを拾ったら、創世神様でした。世界を救うより、お父さんを幸せにしたいそうです
由香山で捨てられていた赤ちゃんを拾い、家族として育てることを決めた青年。
その日から、枯れた大地は実り、病は癒え、伝説のもふもふ神獣たちが次々と家へ集まってくる。
実はその赤ちゃんの正体は、この世界を創った創世神だった。
「いっぱい育ててくれてありがとう。今度は私がお父さんを幸せにする番だよ。」
これは、神様が初めて手に入れた”家族”との、優しくて温かな奇跡の物語。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
私を追い出した結果、飼っていた聖獣は誰にも懐かないようです
天宮有 子供の頃、男爵令嬢の私アミリア・ファグトは助けた小犬が聖獣と判明して、飼うことが決まる。
数年後――成長した聖獣は家を守ってくれて、私に一番懐いていた。
そんな私を妬んだ姉ラミダは「聖獣は私が拾って一番懐いている」と吹聴していたようで、姉は侯爵令息ケドスの婚約者になる。
どうやらラミダは聖獣が一番懐いていた私が邪魔なようで、追い出そうと目論んでいたようだ。
家族とゲドスはラミダの嘘を信じて、私を蔑み追い出そうとしていた。
水魔法しか使えない私と婚約破棄するのなら、貴方が隠すよう命じていた前世の知識をこれから使います
黒木 楓 伯爵令嬢のリリカは、婚約者である侯爵令息ラルフに「水魔法しか使えないお前との婚約を破棄する」と言われてしまう。
異世界に転生したリリカは前世の知識があり、それにより普通とは違う水魔法が使える。
そのことは婚約前に話していたけど、ラルフは隠すよう命令していた。
「立場が下のお前が、俺よりも優秀であるわけがない。普通の水魔法だけ使っていろ」
そう言われ続けてきたけど、これから命令を聞く必要もない。
「婚約破棄するのなら、貴方が隠すよう命じていた力をこれから使います」
飲んだ人を強くしたり回復する聖水を作ることができるけど、命令により家族以外は誰も知らない。
これは前世の知識がある私だけが出せる特殊な水で、婚約破棄された後は何も気にせず使えそうだ。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
【流血】とある冒険者ギルドの会議がカオスだった件【沙汰】
一樹とある冒険者ギルド。
その建物内にある一室、【会議室】にてとある話し合いが行われた。
それは、とある人物を役立たずだからと追放したい者達と、当該人物達との話し合いの場だった。