転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます

藤なごみ

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第三十二章 新入生

千百三十九話 教会内の準備も順調です

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 教会に戻ると、来賓も徐々に入り始めていました。
 でも、たまに市民の人も教会に来たりしていました。
 すると、教会に来た市民の殆どが聖職者の服を着ている僕を見て目を細めていました。

「あら、今日はアレク君が結婚式の神父役かしら?」
「はい、急遽ですけど神父役として結婚式のお手伝いすることになりました」
「アレク君は教会の奉仕活動にも熱心だし、神父役もきっとしっかり務めるはずね。頑張ってね」

 今も顔見知りのおばちゃんに声をかけられたけど、誰一人として僕が神父役をやっておかしいと言ってきませんでした。
 むしろ、僕なら全く問題ないって意見が殆どでした。

「ホホホ、やはり町の人に取ってアレク君は小さい頃から見てきたのもあるのじゃよ。アレク君が真面目で誠実な性格ってのはみんな知っているから、神父役をやっても全く問題ないと思っているのじゃよ」

 司祭様が町の人の反応を見てニコニコとしているけど、確かに僕が四歳の頃から知っている人が殆どだもんね。
 町の人にとっては、大きくなって神父役もできるようになったと自分の子どものように喜んでいるのかもしれません。
 実際に司会の準備をしているリズのところにも町の人が声をかけていたけど、まるで自分の孫に接しているみたいな感じですね。

「ふふ、やはり『双翼の天使様』は町の人にとっても特別なのですね。それだけ、町の人に愛されている証拠ですわ」
「町の皆さんはアレク様やリズ様の正体を知っていて、それでも態度を変えていないのですね。それも素晴らしいことですわ」

 レシステンシアさんとサキさんが素晴らしいものを見たと感激していたけど、この町の人は僕たちが貴族の子どもって知る前からこんな感じでフランクに接していたんだよね。
 今は控室でちびっ子たちの面倒を見ているルーシーお姉様とエレノアにも、王族と分かっていても普通に接してくれています。
 冒険者の人たちも僕たちに良くしてくれているし、辺境伯領の人たちはみんな良い人ばかりですね。

 ザワザワザワ。

 そして、教会内にドンドン来賓が入っていきます。
 ちなみに、新郎新婦共に既に両親は亡くなっているらしく、誰が新婦をエスコートするかで少し揉めたそうです。
 でも、無事に解決したらしく、後ほど新婦と一緒にバージンロードを歩くそうです。

「ふう、何とか間に合ったわ。しかし、思ったよりも冒険者がキチンと身だしなみを整えているわね」

 冒険者ギルドから仕事を終わらせて急いでやってきた新婦の上司のマリーさんは、特に男性冒険者の姿にびっくりしていました。
 全員清潔感のある服装で、髭とかも適度に揃えています。
 髪も整えていたけど、絶対に昨日の冒険者ギルドでリズ達が言った事が原因ですね。
 マリーさんとしては、いつもむさ苦しい格好をしている男性冒険者ばかり見ていたからかなり新鮮に映っているみたいですね。
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