転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます

藤なごみ

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第三十二章 新入生

千百五十七話 今日は冒険者活動体験の校外学習です

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 無事に入園試験も終わり、合格発表まで少し時間があります。
 その間に、皆が楽しみにしていた校外学習が行われます。

「お兄ちゃん、早く学園に行こうよ!」

 朝から元気満々のリズが僕に文句を言っていたが、今日は僕たちの学年の学園生が辺境伯領に向かって冒険者体験をする事になっています。
 リズは冒険者の先輩として皆に色々説明をしたいらしく、待ちきれない様子です。
 でも、そんな少し不満そうな表情を僕に向けるリズに、僕は苦笑しながらあることを指摘しました。

「リズ、張り切っているのは良いけど、いつもの冒険者服を着ているよ。今日は制服で学園に行って、冒険者活動をする時は運動着に着替える事になっているよ」
「はっ、そうだった!」

 リズはハッと大事な事を思い出したみたいで、急いで部屋に戻って着替え始めた。
 そんなあわてんぼうなリズの姿を見て、僕は再び苦笑してしまったのだった。

「今日はどんな依頼をするのかな。とっても楽しみだね!」
「とっても楽しみなの。何をしようかな?」

 学園についても、リズはエレノアと楽しそうにどんな依頼を受けるのかと話をしていた。
 しかし、今日の僕達はただ単に依頼を受けるだけではありません。

「リズ、エレノア、学園生は冒険者活動の体験をするけど、僕達は先輩冒険者として皆のフォローをする事になっているんだよ。だから、先輩冒険者として皆に良い所をみせてあげないとね」
「「任せて!」」

 リズとエレノアは、僕にやる気満々の声を上げていた。
 皆のフォローをするのは、僕、リズ、エレノア、サンディ、メアリで、他の人は冒険者活動も浅い人が多いので冒険者活動の体験に回って貰います。
 冒険者活動を全く経験したことがない人が多いので、レシステンシアさんやサキさんは冒険者活動をしながら周りのフォローに回って貰います。
 勿論ジンさん達も僕達の事を手伝ってくれる事になっているので、何かあっても万全な体制をとっています。
 教室内の他の場所でも、今日の冒険者活動の事を楽しそうに話しているクラスメイトの姿がありました。

 ガララ。

「はい、皆さん席について下さい」

 おっと、ユーリカ先生が教室の中に入ってきたのでお話はここまでですね。
 僕達は、一斉に自分の席につきました。

「今日は、事前に連絡していた冒険者活動の体験を行う日です。どんな依頼であっても、必ず依頼人がいるということを忘れないで下さい。これは、どんな仕事にも通じる事ですので、忘れないようにして下さい」
「「「はい」」」

 流石ユーリカ先生、いの一番にとても大切な事を説明してくれました。
 冒険者活動は、たくさんの人の依頼と協力で成り立っているのを忘れちゃいけないね。

「それでは、これから更衣室で着替えてからグラウンドに集合します。冒険者カードなどの忘れ物をしないようにして下さい」
「「「はい」」」

 ガララ。

 ユーリカ先生の合図で、皆が一斉に立ち上がりました。
 僕なんかは荷物は全てアイテムボックスに入れちゃえば良いのだけど、他の人はそんな事はできません。
 特に、冒険者カードは忘れると依頼の受付が出来ないので要注意ですね。
 では、僕も更衣室に向かいましょう。
 リズとスラちゃんはいの一番で更衣室に向かったので、きっと一番最初に着替え終えるかもしれないね。
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