転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます

藤なごみ

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第三十三章 二年生

千二百四十話 緊急会議

 そして、スラちゃん、プリン、マジカルラット部隊も調査から戻ってきました。
 どうやら、中々の調査結果を得たみたいです。
 ここでは話せないそうなので、僕たちは商店街から離れて王城にゲートを繋いで向かいました。
 王城に到着すると、僕たちは直ぐに会議室に案内されました。

「陛下、お待たせしまし申し訳ありません」
「いやいや、アレクたちもご苦労だった。まさかの結果に、余も少々驚いているがな」

 僕たちを出迎えてくれた陛下は、既にお店で売られていた麻薬入りの焼き菓子の件を知っています。
 お店は最近オープンしたばっかりみたいだけど、売られている焼き菓子の数が多かったから被害者はかなりの数かもしれません。
 その辺も含めて、これから話し合います。

「先ずは、イヨの従魔の能力に感謝しよう。違法なものが含まれている焼き菓子を嗅ぎ分けたのは、間違いなく従魔の力が大きい」
「ニャー」

 陛下のお褒めの言葉に、イヨに抱っこされているミケちゃんはペコリと頭を下げました。
 そして、焼き菓子の解析結果が軍務卿から発表されました。

「暫定結果となりますが、焼き菓子から麻薬の成分が検出されました。量としては微量ですが、意図的に混入させたと思われます」
「他の焼き菓子も購入し、解析結果が同じなら強制捜査と商品の差し押さえだ。強制捜査の結果次第では、アレクたちに治療を頼むことになる」

 陛下はあくまでも可能性だと言っていたが、ほぼ間違いなく僕たちが何らかの治療をすることになるでしょう。
 焼き菓子の解析結果とマジカルラット部隊の偵察を経て、正式に強制捜査の指示が入るはずです。
 ルーカスお兄様のマジカルラットは既に状況を把握していて、他のマジカルラットにあれこれ話をしていました。
 そして、スラちゃんたちが行っていた本命の二階の偵察結果が発表されました。

「二階は、闇賭博場で間違いないって。カードゲームとかの台があって、チップとかもあったみたい。奥には多くのお金の袋もあったけど、多くは別のところに持っていってあるっぽいって」

 リズがスラちゃんの話を通訳して話が進んでいき、更にスラちゃんも紙に色々な情報を書き込んでいました。
 スラちゃんの書いた内容を確認した軍務卿は、直ぐに通信用魔導具で部下に指示を出していました。
 そして、スラちゃんはある事を報告しました。

「一階と二階は内階段で繋がっていて、人の出入りの形跡もあったみたいだよ」
「ふむ。そうなると、焼き菓子に麻薬を混ぜたものと闇賭博を行っているものは同一組織の可能性が高いな」

 陛下は、顎をしゃくりながら考えを巡らせていました。
 何にせよ、もう少し調査を行う必要があります。
 少なくとも、お店は明日にも強制捜査の手続きが取られるはずです。

「いずれにせよ、ルーカスの結婚式前に全てを決着させないとならない。一両日中の短期決着を目指して、各人は準備を進めるように」
「「「はっ」」」

 陛下がこの後の指示をして、臨時会議は終了です。
 すると、サンディがある事を話しました。

「アレク様、お店を手伝っていた人は普通の人に思えました。もしかしたら、手伝い募集で来た人なのかもしれません」
「私もそう思った。騙していたなら、余計に許せない」

 おお、珍しくサンディとイヨが激怒モードです。
 お店の人に接していたからこそ、感じるものがあるのでしょう。
 何にせよ、スラちゃん、プリン、そしてマジカルラット部隊の調査待ちですね。
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