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おれの妄想その5、『超ド級のヘタレどーていやろー』

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―――結果から話すとね、耀くんはとても、とても強かった。


いや、ものすごーーっく手強かった。



年を越して、新年になってからおれが最初に実行したことは、


『それじゃあ、今日はこの前のレースの続き、また同じコースでまずは一回競ってみよっか、って…ん? てつと、いきなり立ち上がってどうし……え、へっ、てつと何っ…』
『よっこいしょっと♡』
『って、うえぇぇぇっ!!??? えっあっえっ、なっななな何っ、てつっ、てつとなんで突然俺の真ん前に座って…!!!??』
『えへへぇ♡ んとね、おれ今日からゲームする時の席は、お隣じゃなくて耀くんの真ん前に座ってすることに決めたんだぁ♡♡』
『へ……ふへぇぇっ!!??』
『せっかくこうしていつも仲良くゲームしてるんだしさ、それならもっとも~っと距離を近くしてやった方が楽しくなるかな~って、そう思って♡』
『楽しっ…や、でも、だからってこの距離の近さはっ…』
『……やっぱり、これだとゲームする時に邪魔になっちゃうかな……それとも、おれとこんなにくっつきながらゲームするの…耀くんは、や?』
『なっ、いっいやなんかじゃないって!!! っていうかくっつくこと自体はむしろすごく嬉しっ……あ、いや…い、嫌ではない、んだけども…その、』
『っ……へへ、そっかぁ♡♡♡ じゃあ、じゃあさ耀くん足っ! 両足もっと大きく広げて!!』
『えっ、あっ足っ? こ、こうか…?』
『そうっそんな感じ♡ それで腕っ! 腕もこうして~…えいっ♡♡♡』
『っ…!!???』
『はいっこれで出来上がり♡♡ ふふふ~今日からココがおれの耀くんと一緒にゲームをする時の特等席だよぉ、あらためてよろしくねっ耀くん♡♡♡』
『…ぁ、う、あ……っ、ああ、よろしく…な、てつと…』
『よ~し! ってことで、さっそく今日最初のレース勝負いってみよ~!!』
『……う、ぅぅ……』


ってな感じに、今まで隣同士に並んで座りながらしていたゲームにて、おれは耀くんの大きく開いた両足の間にぽすんっと収まり耀くんの両手を自分の身体の前にもってきて…な、まるでぎゅううって耀くんに全身包まれているみたいな体勢で一緒にゲームをするというモノだった♡♡♡


かなり強引な理由付けだったかもだけど、最終的には耀くんも納得してゲームを一緒にしてくれてたからオールオッケーだよね。
あっ、あとちなみにこの日のレースの対戦は耀くんのボロ負けでした! いつもは耀くんの方がすごぉく強いのに不思議だね、ふふ♡



それで、最初はただくっつきながらゲームをしていただけだったのを、だんだん耀くんがこの体勢でおれとゲームをすることに疑問を持たず普通に受け入れるようになってきてから――ゲームで前みたくおれに勝つようになってから――おれは次の仕掛け、つまりは『ゆーわく作戦』を実行したわけなのです!


ゆーわくって言っても、ゲームの画面内の動きに合わせて身体がユラユラ動いた時に――あ、ゲームに合わせて身体が動いちゃうのはもともとだったんだよ! ただ、前よりもさらに動きを大げさにするように意識しだしたんだぁえへへ~――後ろの耀くんのズボン部分に…耀くんのおちんぽがある部分に自分のお尻をグイグイ擦りつけるようにしたってだけのこと。


あわあわ焦ったり、やった~って喜んだり、なにこの敵強すぎって文句言ったりする度に、おれは身体を前よりもめちゃくちゃ意識してめいっぱい揺らしまくって、耀くんの身体に向けてスリスリぐりぐりグイグイっとお尻を中心として自分の身体を押し付けたんだ。

すると、最初はおれが腕の中にいること自体に混乱していた耀くんは、けれどもそれに慣れだすと同時におれのお尻がしょっちゅう動くたんびに自分のズボン部分に当たってることに気づきだし、そして、



『あ~っ今の超っ超惜しかった~!! あともう少しでレアモンスターゲットできたってのにぃもぉぉ~~っ!!』

ぐぐぐっ、ぐいぐいぎゅむぅ♡♡

『う゛っ…♡♡♡ ……っ、はぁ…ふぐぅ』
『…もう一回チャレンジしてみた方がいいかなぁ? でも一旦退散して装備強化のアイテム集めにに回った方がいいかもだなぁ…ううむ』

スリスリスリリぃ♡♡♡

『…っく、ん…はぁ、は…♡♡♡』
『っ…♡♡♡ ん~…ねねっ、耀くんはどっちの方がイイと思うっ?』
『ふへぇっ!? えっあっ、』
『もう一回レアモンゲットにチャレンジするか、アイテム集めに回るかだよぉ!』
『あっ、えと…そ、そうだな、アイテム集めの方がいい…かな』
『やっぱり耀くんもそっち? やった~一緒だぁ♡ じゃあ一回戻っちゃお~!』
『あ、ああ戻ろう…っ、』



それはもうわかりやすいぐらいにおれのお尻ぐいぐい攻撃に反応し、あきらかに『感じてちゃってます♡』なえっちな声を出すようになっていったのです♡

しかも、ただ感じてるだけじゃなくて、


『それでさ、次はここのルートに入って……っひぅ!?』
『っ……』

フーフーフーっ…♡♡ ずずいっ、こすこすこすこすっ♡♡♡


――はうぅ…耀くんからも、おれのお尻におちんぽズボン越しに擦りつけちゃってきてるよぉ♡♡ ぁん、おちんぽかたくなってるのはっきりわかる…それに耳元で耀くんの興奮した荒い鼻息が聞こえて…んぁぁ、おれもきゅんきゅんしてきちゃうのぉ…♡♡♡♡


耀くん自身は気づいてるのか気づいてないのか、たまにこうして耀くんの方からもおれのお尻にかたくなったズボンの前部分を押し付けて軽く身体を前後にユサユサ動かしたり、もろに興奮してますっな息づかいや鼻息を吐き出したり…なんてこともあったりで。


おれでめいっぱい感じて興奮してくれている耀くんのその姿に、なんかもう今すぐにでもそのまま耀くんのおちんぽ
をおれのお尻で受けとめたくなっちゃうくらいにおれもめちゃめちゃに嬉しくなって、トキめいちゃって。



『――…んんあぁぁっ、ふっふぁぁ♡♡ はふ、はふぅようくぅん…耀くんのおちんぽがおれのお尻にっ、お尻にすりすりってぇ♡♡♡あっあぁん、スリスリだけじゃやなのぉ、お尻にぐちゅぐちゅっておちんぽ欲しいよぉ♡♡ ぱんぱんっ、えっちな漫画みたいにおれのお尻におちんぽ入れてぇひっあぁぁん♡♡♡ おれっ…おれにもいっぱいおちんぽでパンパンしてぇぇあっあぁぁ~~っ♡♡♡♡』

じゅこじゅこじゅぽぽ♡♡♡ ぴゅぴゅっ、びゅっびゅうぅぅっ♡♡♡♡



そんな日の夜は、それはもちろんぐちょぐちょえっちな音を立てながらの激しいオナニーを、自分のベッドの中でおれはしまくっちゃうのでした♡



そうして、ゲーム中だけじゃなくただテレビの番組を見てる時とか、勉強を教わってる時とかおやつを食べてる時とか、他にも色んな場面で耀くんにいつも以上にくっついたり、わざと服の隙間からおっぱいや乳首をチラッと見せちゃったり、時には探し物をするフリをしてお尻をふりふり耀くんの方に向けてえっちな動きをしてみたり……と、こんなお母さんとお父さんに万が一にでも知られたら号泣どころじゃ済まなさそうな『ハシタナイ』コトなんかもいっぱいいっぱいしておれは耀くんをゆーわくしまくり、興奮した耀くんがその勢いのままおれに「好きだっ!!」って告白して――むしろガバっと襲ってきて――くれるのを、今か今かと毎度毎回おれはず~~っと待っていたんだ。



――なのに、だというのに。



『それでね~その時にお父さんがお母さんが大事にとっておいてあった夕食後に食べる予定の春風堂の生シュークリームを勝手に食べちゃって、そしたらも~お母さんすっごい鬼みたいな顔で怒りだしちゃってぇ……って、耀くんどうしたの? おれの顔、なんか付いてる?』
『へ……っ!!? あっやっなっ何でもっ、全然何でもないよてつとっ…!?』
『……そう? でもさ、気のせいかもだけどなんか最近…ん~もっと前から、かな? 耀くん、気づくとおれのことジッ~とまっすぐ見ていることが増えたような感じがするんだよねぇ…?』
『!!??? …えっ、あ、えと、それ、はそのっ……』
『…――ふふっ、なぁんて、これおれの気にしすぎだよねっ! おれだって耀くんのお顔いっつもいっぱい見てるんだから、別になんにも変なことじゃないかっ♡♡』
『ふへっ!? ……あ、うん、そっそうだよな…うん、』
『ごめんね、突然変なこと言っちゃって…』
『やっ、いっいいんだ…! 俺こそなんかその、あわあわ挙動不審になっちゃってごめん…』
『あははっ気にしないで耀くん! あっでもでも、耀くんが時々ボーっとした感じになったり、反対に今みたいに一人でなんかあわあわしてることが増えたのはほんとだからさっ、何か…何かおれにすごく言いたいこととか伝えたくてしょうがないことがあったりとかしたら、おれに正直に全部教えてね!』
『!!! ……ぁ、っ……てつ、てつと…俺、』
『!! えっなになに耀くんっ、おれに何かお話あるのっ?』
『っ、あの…あのさ、』
『うんっ♡♡♡』
『俺…俺、はっ――』



ゆーわくだけじゃなく、こうして言葉でもそれとなく耀くんが告白しやすいような状況を何度も作ったりもしたっていうのに、



『――もおぉぉぉっ!!!! あそこまでいってどうしてっ、どうして「俺はてつとが好きだよ!!」って言えないのさあぁぁぁぁっ!!??? 耀くんのバカバカバカバカっ鈍感男っ!!! うぅぅぅぅっだけどやっぱり今日も耀くんとってもとってもかっこよかった!!!! ズルいっ、最低っ、でも大好きぃっ!!!!!』



春になり小学校を卒業し、おれが中学1年生になって5月を迎えても尚、

間違いじゃなければ耀くんがおれに恋心を持ち始めてロコツに態度が変わったあの夏の日から約1年近い月日が経ちそうな、中学生になって初めての夏休みがもう目の前まで来てる暑い7月のとあるお休みの日になっても、それでもまだ、



おれのお家の隣に住む年上幼なじみは、やっぱり変わらずのヘタレどーてい……いや、『超ド級のヘタレどーていやろー』だったのでした。



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