転生薬師は異世界を巡る（旧題：転生者は異世界を巡る）

５章 イズナバール迷宮編

５章の各種情報の紹介

久しぶりの投稿なので日付指定間違えてました、申し訳ありません。

５章終了時の主だった情報です。

────────────────────
【主要登場人物】

主人公
《シン》（本名　シンドゥラ、転生前　藤堂勇樹）
年齢　１７歳→１８歳
　剣術Ｌｖ６→７（章末後）
　槍術Ｌｖ６→７
以下は古代迷宮のある町「リトルフィンガー」で活動する為のプロフィール
【名前】ジン
【年齢】１７
【基本レベル】６３
【戦闘スタイル】前衛・中衛、直接・支援戦闘
【主武器】双剣
外見
　新品の革と金属らしき複合鎧に身を包んだ銀灰色の髪の毛の青年。
　パーティ「ガイアの咆哮」のリーダー。


《エルダー》
年齢　？？？
以下は古代迷宮のある町「リトルフィンガー」で活動する為のプロフィール
【名前】ルディ
【年齢】１０
【基本レベル】１１
【戦闘スタイル】応援
【主武器】笑顔
外見
身長１３５ｃｍ
　輝く金髪と白皙《はくせき》の美少年。
　パーティ「ガイアの咆哮」のメンバー。


《リオン》
種族　魔竜
性別　？？？（精神は女性らしい）
年齢　？？？
備考
　南大陸にある鉱山都市バラガの冒険者ギルドでギルドマスターをしている森エルフフォルディア
　その正体は、バラガを麓に擁するファンダルマ山脈を住処とする、南大陸最強の大地の魔竜ガイアドラゴン
　森エルフの身体は土属性の魔法で作り出したゴーレム。
　５章では、身分を隠すため（とシンの熱望による）本来の意識体に基づいた女性の姿で登場
　酒はザル、どうやら料理は苦手らしい。

　以下は古代迷宮のある町「リトルフィンガー」で活動する為のプロフィール
【名前】リオン
【年齢】２２
【基本レベル】１５
【戦闘スタイル】近接戦闘
【主武器】竿状武器ポールウェポン
身長　１８５ｃｍ
体重　不明
外見（女性体の状態）
　星球武器モーニングスターである「アースブレイカー」を背負い、黒と金色の悪目立ちする全身鎧「アトラス」に身を包んだ重戦士。
　その中身は、サラサラとゆるくウェーブのかかったブラウンゴールドの長髪に、透き通るような白い肌。
　大地の魔竜ガイアドラゴンメタリオンの精神体がそのまま実体化した姿。
　パーティ「ガイアの咆哮」のメンバー。


《ルフト》
種族　蜥蜴人リザードマン
性別　男
年齢　４０歳
基本レベル　　Ｌｖ１２５
冒険者ランク　Ｂランク
職業
　戦士（剣・槍）
外見
身長　２６０センチメートル
　緑青ろくしょうのツルンとした内肌と、更に深みがかった色合いの大きなアーモンド形をした鱗で覆われた外肌、ツートンカラーの身体の上にトカゲと人の中間のような頭を乗せた蜥蜴人リザードマン。
主だった所持スキル
　槍術Ｌｖ５
　剣術Ｌｖ４
備考
　イズナバール迷宮に挑む探索者達が所属するコミュニティ「異種混合」の結成時からのメンバーで３代目リーダー。
　シンのおかげ（せい？）で称号「竜殺し」を得る。


《ユアン》
性別　男
年齢　２２歳
基本レベル　　Ｌｖ１６３→１１４
冒険者ランク
　ランク指定外級冒険者（非公式ながら、その首に北大陸から賞金がかけられている）
職業
　剣士
外見
　多少目つきが悪く軽薄な印象を受けるが、間違いなくイケメンの部類に入る顔立ち。
　身に纏う鎧は、動きを阻害しない肩当ての無い胸当てブレストプレートと、前腕・膝下部だけを金属製の防具で固めた速度・機動性重視のもの（魔法効果付与あり）。
　魔力を帯びたバスタードソードを背中に担ぎ、内から滲み出る圧力を隠そうともしない。
主だった所持スキル
　剣術Ｌｖ３
備考
　北方、ノルトラント大陸の南西部、ウーノス村出身。
　異能「先見フォーサイト」の持ち主
　１２歳の時、ゴブリンの集団に父を目の前で殺され、自身も死の危機に瀕した際、異能に目覚める。
　その戦闘スタイルから、「剣舞ソードダンスのユアン」「ソードダンサー」「辺境の勇者」などの異名を持つ。
　国王からある依頼を受けてからその態度に変化が表れ、傍若無人な性格は古代迷宮踏破を機に暴走、賞金首となる。
　現在の異名は「堕ちた勇者」「迷宮荒らし」等


《リーゼ》
性別　女
年齢　２２
基本レベル　　Ｌｖ１０６
冒険者ランク　
　Ｂランク冒険者
職業
　神官
外見
　純白の神官服に身を包んだ、シルバーブロンドのストレートヘアを腰まで伸ばした物腰の柔らかな美女。
　まるで雪の精が人を模して現れたかのように白い肌。
主だった所持スキル
　水属性魔法Ｌｖ４
　神聖魔法Ｌｖ５
備考
　ユアンの幼馴染


《マーニー》
性別　女
年齢　２４歳
基本レベル　　Ｌｖ１３８
冒険者ランク　
　Ｂランク冒険者
職業
　レンジャー・盗賊
外見

主だった所持スキル
　隠密Ｌｖ５
　剣術Ｌｖ５
備考
ユアンが壊滅させた盗賊団、その盗賊頭の娘。


《モーラ》
種族　狐獣人
性別　女
年齢　１９歳
基本レベル　　Ｌｖ１３４
冒険者ランク　
　Ｂランク冒険者
職業
　レンジャー
外見
　頭にキツネのものと見られる、大きな三角形のケモミミを生やした美女。
主だった所持スキル
　弓術Ｌｖ５
　鑑定Ｌｖ４
備考
　一族ごと住処を追われる事になった所を、ユアンによって移住先を用意され、その恩義からパーティメンバー兼ユアンの恋人になった女性。


《リシェンヌ》
性別　女
年齢　２１歳
基本レベル　　Ｌｖ１１３
冒険者ランク　
　Ｂランク冒険者
職業
　魔道士
主だった所持スキル
　火属性魔法Ｌｖ５
　風属性魔法Ｌｖ４


《ゲンマ》
性別　男
年齢　２４歳
基本レベル　　Ｌｖ１４２
冒険者ランク　
　Ａランク冒険者
職業
　剣士（ライゼンの筆頭剣士）
外見
　派手目な金属鎧に身を包み、頭部は鉢がねを被った和風テイストの混じったな剣士。
主だった所持スキル
　剣術Ｌｖ６
備考
　宝剣「轟雷牙」を振るうライゼンの筆頭剣士。
　基本バカ、頭よりも口よりも手が出るタイプ。
　シンのおかげ（せい？）で称号「竜殺し」を得る。


《シュナ》
性別　女
年齢　２３歳
基本レベル　　Ｌｖ１３０
冒険者ランク　
　Ａランク冒険者
職業
　戦巫女（ライゼンにおける神官戦士）
外見
　袖の広い白衣びゃくえにキュロット状に別れた動き易い緋袴ひばかまを身につけた、巫女のような出で立ち。
　腰まで届きそうな艶やかな黒髪に、目つきの鋭いクールビューティー。
主だった所持スキル
　神聖魔法Ｌｖ６
　格闘術Ｌｖ５
備考
　ライゼンの筆頭剣士に従者として侍る「戦巫女」にして、ゲンマの幼馴染。
　本人は至って真面目で比較的温厚な性格だが、キツめの目つきと一緒にいるゲンマを常に叱っているせいで怖い女性と思われている。
　シンのおかげ（せい？）で称号「竜殺し」を得る。


《エル（エルディアナ＝ブレイバード）》
性別　女
年齢　８歳
基本レベル　　Ｌｖ８→４２
冒険者ランク　
　未登録
職業
　ブレイバード帝国、皇孫女
外見
　エルダーに酷似した中性的な美少女
備考
　シンの身に起きた悲劇によって、将来シンと帝国の関係が完全に断たれない為にエルダーが手ずから干渉して用意した保険。
　生まれた当初からエルダーに人生の干渉を受けてしまった可哀想な少女だが、一応最高神の加護によって守られているので将来は約束されている、はず。
　シンにとても懐いている。



────────────────────
【その他登場人物】


《火龍イグニス》
　火の精霊王にしてシンの剣の師匠。
　燃えるように赤い三つ揃いスリーピースに身を包む、佇たたずまいも静かな紳士然としたナイスミドル。
　綺麗に整えられた七三分けの髪型と主張の激しいカイゼル髭、そしてそれ以上に目立つのは、スーツがはち切れんばかりの筋肉の塊──シン曰いわく筋肉紳士。
　シンを我が子のように可愛がるも、ちょっと（かなり）過保護な面がある。

《水龍ヴァルナ》
　水の精霊王にしてシンの槍の師匠のひとり。
　淡い水色を基調としながらも袖や裾にかけては派手な模様が画かれた着流しを着崩し、そこいらで胡坐をかいたり立膝をついたりと全方位でお行儀の悪い、うら若き女性・・・・・・。
　大人しく座っていれば優しそうな柔和で整った顔立ちと、夜の闇を固めて作り上げた様な艶やかな黒髪、豊かな胸のふくらみは南国ならではの小麦色の肌と相まって健康的な美とエロスを同居させ、着流しから覗く太腿にいたっては、男であれば誰しもその肌理きめの細かい肌に頬擦りしたくなる事間違いなし。
　外見は文句のつけ様の無い美女なのに余りにも中身が野卑すぎる、残念美女の一つの完成形。
※外見はシンの亡き姉、ネーナと瓜二つ。

《カイラス＝ブレイバード》
　年齢　２８歳
　ブレイバード帝国第２皇子。
　父である現皇帝に代わって国家を影で取り仕切る、実質上の帝国の支配者。
　響きは悪いが特に悪政を敷いている訳ではない。
　ただし、その情報は対外的には全て伏され、周辺諸国のみならず、帝国内からもごく一部の事実を知るもの以外からは、どうしようもない放蕩者との烙印を押されている。
　有能な人材が好きで、それが男なら要職に登用し、女性なら口説いて自らの子供を産ませ、次代の才能を増やす事に精力的である。女好きの噂はここから広まったもの。
　エルの実父。

《デイジー＝マクファーレン》
　年齢　２５歳（独身）
　騎士　基本レベル１０８
　強さはＢランク冒険者相当
　エルの護衛部隊の名目上のリーダー、兼イジられ役。
備考
　代々帝国に仕える騎士の家系であるマクファーレン家の生まれ。
　剣一筋で育ったため婚期を逃しかけてる可哀想な人。

《ドロテア＝シモン》
　年齢　３０歳
　軽戦士　基本レベル１３２
　強さはＡランク冒険者相当
　実践経験豊富なみんなの先輩・相談役。ネズミが大嫌い。

《イレーネ＝マーカス》
　年齢　２６歳
　レンジャー　基本レベル１０８
　強さはＢランク冒険者相当
　軍隊上がりで実戦経験も豊富なお姉さん。
　第３軍に知り合いがおり、シンとアラルコンの間に何があったか知ってる人。

《サビーナ＝ハルシュタット》
　年齢　２０歳（独身）
　魔道士（風・水）　基本レベル９２
　強さはＣランク冒険者相当
　護衛に選ばれる前は帝国宮廷魔道士団所属、若手有望株のひとり。
　デイジーと違って本国ではモテる。

《カレン＝リーナス》
　年齢　２５歳
　神官　基本レベル１００
　強さはＢランク冒険者相当
　デイジーの幼馴染、神官のため「シンドゥラ」の事を知ってる人。

《ジェリク》
　年齢　３２歳
　戦士
　使用武器　片手剣・盾
　各地の迷宮・古代迷宮を回っている。イズナバール迷宮では古参の部類に入る。
　ルフト率いるコミュニティ「異種混合」のメンバーであり、パーティ「穴熊」のリーダー

《マリーダ》
　年齢　３０歳
　レンジャー・鞭使い
　ジェリク同様「異種混合」所属、パーティ「穴熊」のメンバーでありジェリクの恋人。

《オルバ》
　剣士
　ルフトのパーティメンバー

《ガリュウ》
　戦士　斧使い
　使用武器　バトルアックス
　ルフトのパーティメンバー

《リーヴァル》
　魔道士
　ルフトのパーティメンバー、ウサ耳獣人（♂）

《マルケス》
　小太りで見るからに中間管理職といった風体の、探索者ギルドのギルド長。
　ジン達のおかげ（せい？）で、迷宮踏破のスピード著しい昨今、日々持ち込まれる高価な素材の買い取り、業者への口利き、商人達との折衝と、表に出ない所で目まぐるしく立ち回る苦労人。

《ラフィニア》
　薄いブラウンのセミロングヘアーとイヌ耳が特徴的な、探索者ギルドの受付担当にしてギルドの看板娘。
　おっとりタレ目の物腰の柔らかそうな巨乳美女（推定Ｅカップ）。
　温和な印象だがガードは鉄壁。

《キャサリン》
　探索者ギルド受付担当、ラフィニアと並んでギルドの看板娘、虎耳。
　身長２メートル弱の、口は悪いが優しいお姉さん。可愛い物好き（フリル、少女趣味）。
　巨乳（巨体？）、八重歯と言う名の牙がエグい。

《マーガレット＝マクファーレン》
　年齢　２３歳
　デイジーの妹　２３歳
　文中、名前のみ登場。

《キャロル》
　年齢　６歳　男
　文中、名前のみ登場。

《地龍イルマ》
　地の精霊王。
　文中、名前のみ登場。

《風龍マルドラ》
　風の精霊王。
　文中、名前のみ登場。



────────────────────
【土地・世界設定】


死の湖イズナバール
　バスカロン連山の麓に広がる湖。
　豊かな水源によって周囲には緑が広がり、森には果樹や薬草など自然の恵みによって野生の獣が多く生息している。
　反して魔物の類は生息しておらず、入念な準備さえしておけば一般の、冒険者のような荒事に慣れていない者であっても比較的危険の少ない場所でもある。
　かつて、ヴリトラが縄張りとし、邪竜の水飲み場と呼ばれ恐れられていた場所。

古代迷宮
　迷宮には大まかに分けて３種類存在する。
　かつてその土地を支配していた豪族や為政者などの墳墓や、何らかの目的で建てられた一般的な人工物の迷宮。
　ワームの通り穴や自然洞穴にコボルトやゴブリン等の魔物が住み着き、魔物の手によって補修・拡張されて出来上がった自然迷宮。
　そして、いつ、誰が、何の目的で造ったのか、そもそも建造物かどうかも疑わしい、５大陸に１ヶ所ずつ存在する巨大施設、それが古代迷宮である。
　その正体は迷宮生物ラビュリンタスと呼ばれる巨大な魔法生物（後述説明あり）。

イズナバール迷宮
　イズナバール湖の近くに存在する古代迷宮
　ヴリトラの縄張り付近に存在する為、千年ほど迷宮踏破者の生まれていない古代迷宮。

リトルフィンガー
　イズナバール迷宮を中心に置く、平原地帯に作られた町。
　正確には、迷宮を探索する探索者、彼らが迷宮から持ち帰る素材や品々を買い取る商人、素材を元に武具を作る職人、そしてそれを買う探索者や商人、そんな彼等に町で賄う事が出来ない品を売りに来る隊商《キャラバン》……そんな、探索者とそれに連なる受益者の為に存在する、地形だけではなく全てが迷宮を中心として動く宿場町。
　迷宮周辺は魔物が寄り付かないため堅牢な外壁を立てる必要が無く、拡張作業は木柵を外部に立て直すだけ。
　その為まともな都市計画によらず、まるで大樹の年輪の様に、宿や店が同心円状に散在している。



────────────────────
【薬品】


虫刺されスティンガー
効果
　痛み薬、決して痛み止め・・ではない。体内に侵入すると激しい痛みで思わず悶絶する。
備考
　マッド・ビーの毒液から激痛を誘発する成分だけを抽出した液体。
　実際のマッド･ビーの毒とは違い、大量に投与されても痛みが相乗される事は無い。
　帝国の密偵に「対拷問訓練」に使えそうな道具──と依頼され、思いつきで作った毒薬。
※セット品として、マッド･ビーの翅はねで作った”毛細管現象”で爪の内側に液体を貯める事の出来る、魔力を流すことで爪先を針のように変化させられる付け爪がある。



────────────────────
【アイテム】


アトラス──邪竜ヴリトラと聖竜ブライティアの素材で作られた全身鎧
　各部分のインナーはヴリトラの黒い外皮と翼膜を薄くなめして張り合わせ、その上からブライティアの鱗を成形した薄いシャンパンゴールド色の胸当てや脛当てなどの基本装甲、さらに追加装甲としてヴリトラの特にゴツゴツとした漆黒の鱗を各部に接合した、打・衝・斬撃および魔法攻撃に対して過剰ともいえる防御力を誇る鎧。
　防御力のみを追求したため総重量は悠に１００㎏を超えるが、インナーに使用した翼膜の効果で体感重量および外部への影響を６０㎏相当まで軽減、さらに魔力を通せば体感重量だけ３０㎏にまで下げられる。
　鱗の特性でもある「斥力場」も各部から発動できるが、これも、前述の重量軽減も魔力消費を伴うため、当然の如く使用者を選ぶ装備品。
※対龍種用武装として作られたシン渾身の力作、しかし火龍イグニスの手によって瞬殺、箪笥の肥やし・・・行きの運命だったがリオンの琴線に触れ、交渉によりリオンが譲り受けた。

アースブレイカー
　突起スパイク部分に邪竜ヴリトラの牙を使用した星球武器モーニングスター。
　魔竜の牙を鍛造した突起は対象に突き刺さると振動波を出し続け、１・２本であれば痺れる程度で済むが３本以上刺さると共振破壊を引き起こす。
　それを応用した大崩壊ブレイクダウンは、最大２００メートル半径の任意の地形を広範囲にわたって崩落させ、敵を地の底に叩き落す。

サベイジャー
　弧状に湾曲した内反りのククリナイフ。
　５０センチほどの肉厚の刀身は剣先の方が幅広になっており、その鋭利な切れ味もさる事ながら、重量を利用して鉈のように叩き切る、かち割る武器。
　材質は大地の魔竜ガイアドラゴンの爪を金属状に錬精・鍛造したもので、効果付与エンチャントされていない通常金属では斬撃を防ぐ事は出来ない。
※蛮族の名に相応しく魔法を無効化させる事が可能。

夜魔の外套
　闇の空間を切り取ったかのような漆黒のクローク
　アーミーバット２０体分の翼膜を縫い合わせて作られたクロークの為非常に高価だが、出来上がったそれは防刃性に優れ、また翼膜に元々備わっている効果を強化され、装着者の落下時における衝撃軽減、弓矢や投擲・射出系の魔法攻撃に対する回避能力上昇など、防御性能も高い。

ウィークエンド
　手足にはめるトレーニング用品
　手足に同時に装着する事で強制的に魔力展開による身体抑制と同じ効果が発動する。

魔晶石
　迷宮産の魔物の体内から採れる魔石。
　魔石が歪で不定形なのに対し、魔晶石は球体をしている。
　魔晶石は迷宮生物ラビュリンタスが取り込んだ純粋な魔素から作り出された魔石の為不純物が少なく、薬の錬金・調合や魔道具の加工時に、天然の魔石のものよりも若干効果が高い。
　また、Ｂランク以上の魔物から手に入る魔晶石の中でも完全な球体をしたものは”宝珠”と呼ばれ、魔法の効果を増幅させるとして高位の魔道士からの需要が絶えない。

スパイダーシルク
　蜘蛛科の魔物から採れる糸。
　絹のように滑らかで、それでいて絹よりも細く丈夫な糸の為、貴族のドレスや装飾品の材料として珍重される。また、元が魔物の素材なので魔法の付与効果の乗りも良く、魔道具にも使われる。
　一定の長さを持った糸を確保するのが難しく、また糸の粘着成分を分解するのに手間と時間がかかるために非常に高価となっている。

魔化水
　魔素を飽和限界まで取り込んだ純水。
　飲めば魔力を回復させる事ができ、また、魔化水内で発動した魔法は通常の数倍の威力を発揮する。
　魔化水の中では、地上で生活する生物でも呼吸が可能。

迷宮の秘宝
　古代迷宮の最深部に待ち構えている迷宮最強の守護者を打ち倒した果てに手に入れることの出来る神秘のアイテム。
　何が手に入るかはその時によって違い、魔剣であった事もあれば鎧だった事もある、秘薬の類や、果ては超が幾つも付く貴重な素材だった事もある。
　これは、迷宮踏破者の願望を迷宮生物が形作ることで生まれる為。
※帝国の猛将アラルコンが身に着けていた３武具は、帝国が管理している古代迷宮から持ち帰られたもの。

ピース・オブ・オラクル
　北方大陸の古代迷宮で発見された秘宝
　託宣オラクルの名の通り、所有者の願いを叶える為の手段、未来を教えてくれる。
　ただし、その託宣がいつどのような形で叶うかまでは示されず、叶える願いも表層の心が描く単純な欲望ではなく、心の底から望うものを自動選択している為、時に所有者の意図とは違う未来へ誘う事もある、そんな「本当の願い」を叶えるための道しるべ。
　その心を悪に染めながらも心の奥で訴える、そんなユアンのなけなしの良心が生み出した、狂った自分を裁く為に生まれた呪いのアイテム。

神酒ネクタル
　ネクタールとも呼ばれる、飲めば不老不死を得られると言われる神の酒。
　そのような効果が実際にあるのかは不明、どのような経緯で言い伝えられているかも不明、実在したとの記録はあるが、現存するものは無い。
※「竜殺し」の称号を持つ者がコレを飲むと「魔竜」になり、死しても記憶を保持したまま生まれ変わるという不死性を手に入れる事が出来る。

アリナスの葉
　リラックス効果のある茶葉

シンが屋台で売っていた甘味
あんまん（粒あん）
酒まんじゅう（こしあん）
マドレーヌ
甘玉あまだま：ベビーカステラの事
甘魚あまうお：たい焼きの事

スティールミスト
　空中を浮遊するこの霧が皮膚に付着すると、体温によって蒸発する際に身体の熱と同時に体力を奪い取ってゆく、Ａランクモンスターであるグラトニーが散布する危険な霧。



────────────────────
【スキル】


柳下ろし
　習得スキルレベル　剣術Ｌｖ６
効果
　相手の防御の構えやスキルをかいくぐってダメージを与える、防御力無視攻撃。
概要
　装甲や肉体の柔らかい部分に沿うように剣身を潜り込ませ削ぎ切る、又は切り落とすスキル。
　相手が死に体だったり防御体勢に移行しにくい状態でないと成功しにくい。

渦旋撃
　習得スキルレベル　Ｌｖ４
効果
　槍を握る手の中で高速回転する槍を突きたて、敵の肉体に大穴を開ける技。
概要
　槍の柄とそれを握る手の間にベアリングの様な風の層を作り出すことで、槍を高速回転させる。
　シンのバーストスパイラルはこれと同じ効果。

ゲイルスラッシュ
　習得スキルレベル　Ｌｖ４
効果
　離れた相手に剣圧を飛ばし切り裂く技
概要
　大上段から剣を振り下ろし、刃状の衝撃波を飛ばす。

飛翔斬ライザースラッシュ
　習得スキルレベル　Ｌｖ３
効果
　敵の肉体を下から斬り上げながら飛び上がる技。
概要
　剣の背に手を添えてかち上げるような技の為、片刃でないと使い難い。

双牙斬ダブルファング
　習得スキルレベル　Ｌｖ４
効果
　同時に左右から斬撃を与える技。
概要
　超高速で剣を切り返す技、そのため初撃を見切られ止められてしまうと不発に終わる。

轟裂波ヘルスマッシャー
　習得スキルレベル　Ｌｖ５
効果
　大上段から剣を振り下ろし、衝撃波を叩きつける技。
概要
　ゲイルスラッシュが刃状の剣圧ならこちらは網状の刃を押し付ける。


覇王の征軍アークロード
　習得スキルレベル　ＬｖＥＸ（槍聖専用の技）
効果
　敵単体の生命活動を完全に停止させる滅殺技。
概要
　技の一撃は、痛みも無ければ内外問わず損傷も無い、技を受けた場所を中心に徐々に生命活動が止まってゆく。
※槍術Ｌｖ６のシンが使えたのは、型だけは教わっていた事と武器にヴリトラの肋骨を使った事、自身の基本レベルの高さに加えて呪いの暴走状態という下駄を履かせてムリヤリ発動させたもの。



────────────────────
【魔法】


空間魔法

断空
呪文
「我、世界に呼びかける、大地に溝帯あり、海に海溝あり、されば空には空裂あらん、隔絶せよ”断空”」
効果
　任意の空間を湾曲させ、物理・魔法の進む方向を逸らす。
備考
　魔法によって生み出された壁は、文字通りの物理的な壁ではなく空間の歪み、そのため物理的な破壊は不可能。


殲滅魔法アニヒレート

移ろいゆく時の刃クロノスブレード
呪文
「其は時がもたらす力、水精よ、汝の雫は全てを穿うがつ　土精よ、汝の砂塵は全てを削そぐ　風精よ、汝の息吹は全てを蝕むしばむ　３精よ、汝らは時の果てに全てを滅ぼす、”移ろいゆく時の刃クロノスブレード”」
効果
　超高圧で噴出された水流に乗せた金剛石アダマンタイトの粉末が研磨剤となり、さらに高速・高圧の風がレーンとなって軌道を作る、チェーンソー型のダイヤモンドカッター。
　形状維持の為、自在に振り回すことは出来ず緩やかにしか振るえないが、あらゆる金属、魔法障壁も切り裂く。
備考
　魔法攻撃のため唯一、魔法封じマナ・キャンセラーの様なカウンター手段に弱い。
　複数の属性魔法を並行発動させる魔法のため、各属性の魔法スキルが必要。



────────────────────
【魔物】


ヴリトラ　ランク指定外、災害指定モンスター
　迷宮生物ラビュリンタスが対シン用に生み出した最強の生物。
　似非生物の為本来の能力には及ばなかったが、シンの体内にあったブライティアの竜宝珠を取り込むことでかつての災厄の魔竜と同等の力を手に入れた。
　全長４０メートル、直立すると２０メートルと、大地の魔竜ガイアドラゴンよりは小さく膂力は劣るものの、肉体に備わる様々な特殊能力と数種のブレスを使う最強の魔竜。
　過去にシンを圧倒した経験あり。


グラトニー　Ａランクモンスター
　体高４メートルの巨大ヒキガエル。身体の表面のイボから絶えず毒の霧スティールミストを放出し、体力を削りながらも誘おびき寄せられた獣や魔物をその大きな口の餌食にする。
　その大口で何でもかんでも丸呑みにする姿はまさに暴食グラトニーの名に相応しく、胃袋の強酸は骨肉のみならず甲殻や金属も区別無く溶かし尽くす。
　身体の表面は非常にブヨブヨしている為鈍器による衝撃は吸収され、身体を覆う油のせいで刃物の切れ味も鈍る為、有効な攻撃は刺突か魔法攻撃、しかし火属性の魔法は周囲を覆う霧のせいで威力が減じられてしまう。
　イボにはスティールミストが大量に貯えられているので、もしも傷つければ返り血代わりに大量に浴びる事になってしまい、致命的なダメージを受ける可能性がある。
　──別名コモリガエル、背中に空いた無数の穴に卵を貯え、子供のグラトニーは小さな成体となって背中から出てゆくまで親の背中で育つ──見た目が非常にグロい。

キマイラ　Ａランクモンスター
　複数の魔物が交じり合った異形の魔物。主に切り立った崖と洞窟を構える山岳部に少数の個体が生息する。
　一般的には体高３メートルの巨大な獅子の姿を主体として、肩口から黒山羊の頭部が生え、蛇の姿をした尾を持つ姿をしている。
　元来キマイラとは、キマイラ受容体レセプターを体内に取り込んだ魔物が、互いに受容体を持つ魔物を捕食することで魔物同士の因子が融合、肉体を変質させる事で生み出される為、その姿に定型的なものは無い。前述の姿が一般的といわれる所以ゆえんは、キマイラ受容体がこの世界に存在する地域と、レオンロード・ブラックゴート・エビルマンバがたまたま同地域を生息域としているためである。
　融合した魔物の能力がそのまま力となるため一概にＡランク相当の強さとは限らない。
　Ａランクモンスターの指定は、レオンロード・ブラックゴート・エビルマンバの融合個体における脅威度である。
※イズナバール４０層で出現したキマイラ亜種
　１体目　全長１５メートルほどのクロコダイル型のバジリスクを素体とし、その背中からは２本の大剣を手にしたレッドオーガの巨体、尻尾は二股に分かれ、フォレストバイパーを生やす。
　２体目　１体目同様、中間部分はレッドオーガの肉体に２振りの槍を携える。頭部はコカトリス、基礎となる胴体は闇女郎蜘蛛メガス・ネフィラ。

バジリスク　Ｂランクモンスター
　８本足の巨大トカゲ。
　外見はワニのものであったりカメレオンでもあったり様々ではあるが、その全てに共通するのは８本足である事と邪眼による石化能力。視線を合わせるとその影響を受ける。
　視線を合わせなければ邪眼の影響は受けないが、牙や尻尾の先にも部分石化の能力が備わっているため油断は禁物。
　基本レベル１００以上の者であれば通常のバジリスク・コカトリス辺りの石化には抵抗が可能、逆に言えば１００未満の者では石化する可能性がつきまとう。
　その為バジリスク・コカトリスはＢランク指定となっているが、純粋な戦闘能力はＣランクの中程度。
　活動中のバジリスクの血を浴びると高確率で石化耐性を身につける事が出来る。

ヘヴィ・トータス　Ｂランクモンスター
　体高１メートル、全長３メートル、全幅２メートルほどの大型の陸ガメ。
　名前に反して動きは機敏で、最高時速４０キロで走ることが可能。
　長い首は甲羅から１メートルも伸び、その頭部の先には２本の綺麗な円錐状の角が生えている。
　２本の角は重力を操る事が可能で、その力を利用してその巨体でありながら高速移動を可能にしている。その為角を折られると途端に鈍重になる。
　ゴツゴツした甲羅は非常に軽量かつ頑強で、ヘヴィ･トータスの死骸から剥ぎ取った甲羅をオーガが大盾として使用している場合がある。
※備考
　討伐にはまず角を破壊する事。ヘヴィ･トータスは、己の身体が傷つき命の危険に晒されると、頭部の２本の角から重力場を発生させ、周囲に重力結界を張る。
　広さは半径５メートルの球形で、結界内部では全ての物体の重量が２０倍になる。
　その為、ヘヴィ・トータスの討伐には先ず２本の角の破壊が最優先となる──
重力結界はヘヴィ・トータスの体力が尽きるか、安全とヘヴィ･トータスが認識するまで発生し続ける。

軍隊コウモリアーミーバット　Ｅ～Ｃランクモンスター
　翼を広げると最大２メートルにもなる大型の吸血蝙蝠。
　高い機動性を持ち、空中で縦横無尽に動きながら獲物に噛み付きその血を啜《すす》る。
　攻撃力自体は低く単体での脅威度はそれ程でもないものの、常に３０匹以上の群で行動するため、徐々に体力と血を奪われ、やがて死に至る。

イエローストーカー　Ｅランクモンスター
　砂漠地帯に生息する大サソリ。
　普段は砂の中で生活し、獲物を感知すると砂上に飛び出し集団で襲いかかってくる。
　全身を硬い甲殻で覆われているが白い腹の部分は比較的柔らかい。
　主な攻撃手段は大きなハサミと毒針で、尻尾の先についている針の毒は非致死性ながら強力な麻痺成分を含んでいる。
　また、ハサミの奥部分にも毒針が隠れており、こちらも非致死性ながら意識の混濁を招くため、どちらの毒も戦闘中に喰らうと極めて危険。

アサルトフィッシュ　Ｆ～Ｄランクモンスター
　全長４メートルほどのサメの魔物、鼻先についている１メートルほどの鋭い角が特徴。
　別名衝角鮫ラムシャーク、鼻先の角には無数の返しがランダムな角度で付いており、一度その角に貫かれると抜く時に酷い激痛をともなうため自力で抜く事は非常に困難。
　また、アサルトフィッシュも角が刺さった状態では身動きが取れない為、自由になろうと身体を回転させたり無軌道に暴れるため、傷口はズタズタに破壊されてしまう。
　海流の穏やかな水域に生息するため出会うことは少ないが、船上の相手に向かって飛び込んでくることもある。
　モンスターランクは地上のものと海中での討伐難易度。
　突撃アサルトの名に相応しく、大型の相手に対しては隊列を組んで一斉突撃を敢行し、軍船を沈めた記録もある。
　硬く鋭い角は、削り出して鏃や銛の材料にも使われる。

ジャイアントスパイダー　Ｆランクモンスター
　体長１メートルを超える大型の蜘蛛。
　巣は作らず、木の上で実を潜めつつ獲物が近付くと、尻の噴出孔から粘着質の意図を吐き出し獲物を絡めとり雁字搦《がんじがら》めにした後、致死性の毒を牙から注入、死体を貪り食う。
　致死性ながらも毒の進行は遅く、２４時間以内に毒を取り除けば助かる。
　また毒以外の攻撃手段は無いので、それさえ気をつければ討伐は比較的容易。ただし、動きが素早いので逃げられる事が大半。

迷宮生物ラビュリンタス──未知の魔法生物の為ランク指定なし。
　３００メートル程の巨大な球体の姿をしており、大地と同化しその体内に異空間を形成する。
　体内は「異空間バッグ」と同様その外見より大きな空間が広がり、階層によっては広さ１キロ四方を超える所、天井までの高さが数十メートルもあるフロアなど、その形状は様々。
　他の魔物同様、体内の魔石によって周囲の空間からその巨体に見合った魔素を大量に取り込むため、他の魔物は魔素の吸収が充分に出来ず、結果コレ・・の周囲には魔物が近寄らない。
　ただし、本体を維持するための魔素は極微量であり、吸収した膨大な魔素は体内で変質し、「魔物」や「アイテム」を錬精する。
　最下層に近付くごとに魔素の濃度は濃くなり、魔物もアイテムも強力なものが存在する。
　迷宮生物は全ての生命から少しづつ魔力を吸い取ってゆく為、はじめは町に近付くにつれ倦怠感を覚えるが、１週間もすれば慣れる。
※物理・魔法ともに破壊不可の不死イモータル。

サーベルベア　未設定、名前のみ文中に登場
　爪が長い鎌のように変化した熊、ライゼンから派遣されてきた精鋭部隊の一人、サモンを倒す。

砂漠アリデザートアント　未設定、名前のみ文中に登場


────────────────────
【その他の設定】


【各種族】

龍種
　龍の名を冠してはいるがドラゴン、魔竜とは異なる種。
　その実は世界に漂う魔素の集合意識体であり、言わば精霊に類する存在。人間の学者からは実在を噂されるもその実物を見た事が無い、各属性の精霊王である。
　火・水・地・風の４大が存在し、この属性は魔道士が唱える呪文の基礎ともされる。
※シンの操る転移魔法はこれから外れた第５元素「空」の属性をもつ。
　また、神聖魔法は女神へ祈りを捧げる魔法であり、全属性を束ねる「無」属性。

獣人ビーストマン
　ヒト以外の生物の特性を肉体に備える種族の総称。
　亜人デミヒューマンと呼ばれる事もあるが、こちらは一般的には差別用語。
　亜人──人に似た、しかし人では無いという表現は人間を上位に据えた表現のため、トラブルに繋がると、言葉としては存在するが公の場で発言はしないのがマナー。

蜥蜴人リザードマン
　手脚の長い直立した蜥蜴、といった外見を持つ獣人に属する種族。
　成人は平均２～２．５メートルの体躯を持ち、人間よりも筋力・耐久力に優れ、また再生力も強く、尻尾・手足を失っても時間が経てば自然に再生を果たす。頭部・臓器はその限りではない。
　肉体的に恵まれている反面、魔法の適正は著しく低く、数少ない魔法を扱える者は部族の要職を務める事が常。
　寿命は２００～２５０年。
　蜥蜴人リザードマンは、山岳・森林・湿原・水源近くと、様々な環境に棲んでいることもあり、どの土地でも比較的対応しやすい槍を好んで扱う。

※似非生命について
　文字通り生命では無く、迷宮生物ラビュリンタスの魔力によって創造された、迷宮生物の体内で行動する魔物の総称。
　迷宮生物が周囲の魔力からでは取り込めない「要素」を人間達から摂取するため、エサとして作られたアイテムや秘宝の守人として各階層に配置されている。
　自我は無いものの魔物と同様の行動原理を持ち、同等の本能をもって活動を行う。
　その場での学習能力はあるが、それを周りに伝播する機能は無く、セオリー通りの戦闘行動しか取れない。


【探索者ギルドとコミュニティ】

探索者ギルド
　探索者とは、古代迷宮に挑む者の呼称であり、探索者ギルドに登録されている者を示す。
　古代迷宮には探索者登録した者しか入ることは許されず、未登録のものが古代迷宮に入れば厳しく罰せられる。
　ただ、登録さえすれば誰でも、それこそ商人や一般人でも探索者にはなれるが、迷宮探査の資格を得る代わりに彼等は、それ以外の部分で大幅な制限を受ける。
　それは迷宮以外の、例えば隊商の護衛や素材の採取など、地上の仕事は冒険者ギルドで受け手がいなかったおこぼれしか受ける事は出来ず、商人や職人もこの町においては組合から外される。
※揉め事に関してはギルドは完全不干渉であり、地上では一般的な法が適用されるが、迷宮内はほぼ無法地帯。

コミュニティ「異種混合」
　亜人・獣人が大半を占める探索者集団。
　当初は迷宮の最深部を目指していたコミュニティだったが、他のコミュニティに入れてもらえなかった亜人や獣人が大量に加入し、今では異種族間の交流や探索者同士の互助会の色合いも強いコミュニティ。
※古代迷宮から東に存在する国家「ライゼン」の支援を受けて設立された。

コミュニティ「森羅万象」
　敵対するコミュニティや自分達に靡なびかない者達にはどんな手段も厭わないが、一度コミュニティに入ればその結束力は強く、他者への過激な妨害は、身内の利益を最優先に考えての行動と言われている。

コミュニティ「韋駄天いだてん」
　荷物持ちポーターだけで構成された配達専門の運び屋集団。
　戦力は戦闘メインのコミュニティには及ばないものの、彼等と一緒に迷宮内の最前線まで同行出来るだけの実力は持ち合わせている。
　完全中立のコミュニティであり、彼等が各探索者たちの物資を管理する事で、コミュニティ・パーティ間の迷宮内での戦闘が激変、シン達が町に来る前における迷宮攻略の速度を速めた影の功労者。

※コミュニティの中には、リトルフィンガーの周辺４カ国からの支援を浮けている所もある。
イズナバール迷宮を取り巻く周辺４カ国とリトルフィンガーにおける勢力

北のシュゲン（修験）
　支援コミュニティ「乾坤一擲」

東のライゼン（来禅）
　支援コミュニティ「異種混合」

南のドウマ（導魔）
　支援コミュニティ「死山血河」

西のモロク（諸苦）
　支援コミュニティ「千変万化」