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6章 ライゼン・獣人連合編
271話 獣人連合の玄関口
「みなさん、いつも主人がお世話になっております──あら、こちらの方は……」
ルフトにグルグル回されていた奥さんが目を回す事も無く、もう顔馴染みなのだろう三人に挨拶をすると、俺に気が付いたのか可愛く首を傾げてくる。
綺麗な女性である──濃いブルーの混じった長い黒髪をうなじの辺りでまとめ、袖無しの白いチュニックを着るだけの簡素な出で立ちが、むしろ飾らない美しさをかもし出している。
冬場にあっても温かいこの地なればこそだろうが、むき出しの腕と脚には蜥蜴人をはじめとした有鱗種の証である鱗が身体の外側を申し訳程度に覆っている。ルフトもそうだが、鱗は腹部や身体の前面から遠い場所から生えるらしい、だとしたら背中にも鱗が生えているのだろうか……確認する気は無いとも、ああモチロン、相手は人妻ですよ?
チュニックの下に隠れるようにホットパンツを穿いているのは、おそらく湿原にそのまま足を入れるためだろう、さすがにスカートじゃあ入るたびに濡れて足に纏わりついたりするからなあ。
……それにしても、美人だ。うん、ルフト、やっぱりその槍返せや。
ベースの美しさもさることながら、温泉の効果か肌はツヤツヤ、ほぼ人型の肌はのぼせない程度にほんのり朱がさし、これまた色っぽい。
──っと、見とれてばかりもいられない。
「お初にお目にかかります。わたくし、旅の薬師をしておりますシンと申しましす」
「まあ、薬屋さん?」
「はい──ルフトさん達にはリトルフィンガーでお世話になりまして、そのご縁もありまして今回、ルフトさんの帰郷に同行させていただく形でここ獣人連合に入国させて頂いた次第でございます」
「ご丁寧にありがとうございます。わたくし、ルフトの妻でミリルと申します、初めまして、どうぞよろしくお願い致しますわ」
まったく、雰囲気といいたおやかな仕草といい、どうしてそこのゴツイのの奥さんなんかになっているのか、そこのゴツイのを小一時間ほど問い詰めたい。
「あんな風に下手に出てはいるが、ああ見えて中々腕のいい薬師だ。何かあれば尋ねてみるといい」
「そうそう、この野郎、見かけによらず肝が据わってんだぜ」
「ああ、オレ達よりよっぽど図太い神経してらあ!」
「おいおい、あんまり不穏当な事を言ってると、後で何をされるか分からんぞ?」
「……オーケイオーケイ、今度みなさんには俺の本気を見せてあげますよ。ときに、奥さん相手に止まらなくなる薬と始まらなくなる薬、どちらを盛られたいですか?」
「「「「止めてくれ──!!」」」」
冒険者が薬師に勝てると思うなよ……そして妻帯者ども、ぼっちの恨みは根が深いぞ!
ガララ──ガラ──ギイィィ──!
マニエル湿原はその土地全域が水没しているために整備された街道などは無く、リザードマン達は基本、脚を水に浸しながら歩くか小型のボートでの移動が基本らしい。
とはいえ、ここは獣人連合の国境沿いに存在する「街」、交易商人や鎧に身を包んだ冒険者、水に浸かるのを嫌がる種族も多数存在するために、橋状通路が設けられている。
リザードマンの生活を妨げないよう水面から四メートルの高さに架けられた橋は、横幅が一〇メートルにもなる大通りが湿原を突っ切るように真っ直ぐ伸び、そこから何本か枝分かれする様に細い橋が架けられている。
そうやって分かれる橋の先には馬車の預かり所や、水上に建てられた宿屋に繋がっている。
荷馬車が通るたびに軋んだ音を上げる橋に俺は不安を覚えるが、ルフト達は特に気にもしていない、俺が気にしすぎなのだろうか?
確かに大通りの橋も全て木材のみで架けられていた所を見ると、こういった物には自信があるのかもしれない……蜥蜴人が建築技術に長けているなんて初耳なんだが……。
「それにしても、リザードマンが樹上生活者とは知りませんでしたよ……」
ふと視界を横に滑らせると、ハンドツリーと呼ばれる、まるで突き上げた手のような形をした木の上、掌の部分に作られたログハウスが丁度、橋の上を通る俺達の視線と同じ位置に並んでいる。
出会った森エルフが武士道系だったり、リザードマンがエルフチックな生活スタイルだったり、俺のカルチャーショックが留まるところを知りませんよ……。
「シン、リザードマンをヘビやワニの種族と一緒にしてもらっては困る」
「ああ、それは申し訳ありません」
スマンが違いがわからんよ。それにしても大地の魔竜といいルフトといい、爬虫類系は種族を一括りにされるのがイヤなのだろうか……爬虫類系というだけでもリオンは怒りそうだな、黙っておこう。
ちなみに、俺の中にあるリオンの竜宝珠は、俺の身体の呪いを抑えてはくれているが、距離が離れすぎているのでリオンと意思疎通は出来ない。せめて同じ大陸にいないと無理なのだそうだ、はたして今頃何をしているのやら……。
「ところで、先ほどから気になっているのですが……」
俺は、ハンドツリーの一本の太い枝、もしくは幹から下がった、水面に浸かっているネット状の物を指差す。
網にしては目が大きすぎ、しかもロープのように太い、とても漁に使うような物には見えない。
「あれか、寝袋だ」
「…………………………はい?」
つまりこうらしい。
冬場の寒い時期、どんなに防寒対策をしていても夜は冷え込むそうで、ルフトのように獣化率の高いリザードマンには堪えるらしい。
それを解消するのがあの「寝袋」らしく、寒い夜はアレに包まれて温水に浸かったまま眠りに就くのだそうで……つまりハンモックかよ。
「………………………………」
「──どうした、シン?」
「いえ……ただ、ルフトさんの美肌の謎が解けましたので」
効能バッチシですな、モチ肌リザードマンめ。
「そういえばミリル、ミリエラはどうしてる?」
「あの子なら、モースの生け簀に夕飯の魚を獲りに行ってますわ」
────!!
そうだ、忘れていた! あの時確かにルフト、いやルフトさんはおっしゃった!
『嫁の妹がちょうどジンと年が近いのだがな…………』
「フム、ついでだから俺達は荷馬車を預けた後、そっちに行くとしよう。夕飯は俺達の分も必要になるからな」
「分かりました──そうだ、商人の方から昨日イイモノを買ったから今晩はそれもお出ししますね」
「うむ、楽しみにしてるぞ」
そう言ってルフトは荷馬車の預かり所で奥さんとキスをして分かれた後、俺たちを別の場所に案内する。
「モースの生け簀ってなんですか?」
「ああ、その辺を泳いでいる大きな魚がいるだろう、あれがモースだ」
ルフトが指差す先に、三〇センチ位の魚が自由に泳いでいる。陽の光を反射してキラリと光るその身体はマスに似ている。
「アレも身が締まって美味いのだが、やはり小降りでな。なので生け簀で養殖をしているのだが、そこのモースはコレくらいの大きさの上、脂も乗ってて最高に美味いのだ」
そう言ってルフトは両手で一メートルくらいの間隔を作る。マスじゃなくてブリの類だったか……でも淡水魚なんだよな。
「なるほど、俺も港町の生まれですから魚は大好きですよ」
「そうか! それでは一番の大物を獲ってやらんとな!」
そんな会話をしながら歩く俺達だったが、
──キャアァァァ──
「リーヴァルさん!? 今──」
「ああ、女性のものらしき悲鳴が聞こえた……アッチの方だ」
微かに聞こえる悲鳴に反応した俺とウサ耳獣人、そしてリーヴァルが指をさす方向を見てルフトの顔が強張った。
「そっちは──モースの生け簀だ」
「!! ちっ──」
言うが早いか、ルフトを先頭に声のした方角──モースの生け簀へ急行する俺達が見たものは、
「──ミリエラ!!」
「誰か助け────に、義兄さん!?」
巨大なイソギンチャクに捕らえられ、絡みつく無数の触手によって悲鳴を上げる事しかできない蜥蜴人の娘の姿があった──。
「クソッ! 今助けるぞ、ミリエラ!!」
「くそうっ!!」
俺はその場に崩れ落ちるように膝をつく。
そこには、ミリルと同様に光沢のある鱗に覆われ、しかし姉とは違って勝気そうな力のある瞳をした──ルフト並の獣化率の女性が触手に捕まっている。
──この怒りのやり場はどこへ!?
ルフトにグルグル回されていた奥さんが目を回す事も無く、もう顔馴染みなのだろう三人に挨拶をすると、俺に気が付いたのか可愛く首を傾げてくる。
綺麗な女性である──濃いブルーの混じった長い黒髪をうなじの辺りでまとめ、袖無しの白いチュニックを着るだけの簡素な出で立ちが、むしろ飾らない美しさをかもし出している。
冬場にあっても温かいこの地なればこそだろうが、むき出しの腕と脚には蜥蜴人をはじめとした有鱗種の証である鱗が身体の外側を申し訳程度に覆っている。ルフトもそうだが、鱗は腹部や身体の前面から遠い場所から生えるらしい、だとしたら背中にも鱗が生えているのだろうか……確認する気は無いとも、ああモチロン、相手は人妻ですよ?
チュニックの下に隠れるようにホットパンツを穿いているのは、おそらく湿原にそのまま足を入れるためだろう、さすがにスカートじゃあ入るたびに濡れて足に纏わりついたりするからなあ。
……それにしても、美人だ。うん、ルフト、やっぱりその槍返せや。
ベースの美しさもさることながら、温泉の効果か肌はツヤツヤ、ほぼ人型の肌はのぼせない程度にほんのり朱がさし、これまた色っぽい。
──っと、見とれてばかりもいられない。
「お初にお目にかかります。わたくし、旅の薬師をしておりますシンと申しましす」
「まあ、薬屋さん?」
「はい──ルフトさん達にはリトルフィンガーでお世話になりまして、そのご縁もありまして今回、ルフトさんの帰郷に同行させていただく形でここ獣人連合に入国させて頂いた次第でございます」
「ご丁寧にありがとうございます。わたくし、ルフトの妻でミリルと申します、初めまして、どうぞよろしくお願い致しますわ」
まったく、雰囲気といいたおやかな仕草といい、どうしてそこのゴツイのの奥さんなんかになっているのか、そこのゴツイのを小一時間ほど問い詰めたい。
「あんな風に下手に出てはいるが、ああ見えて中々腕のいい薬師だ。何かあれば尋ねてみるといい」
「そうそう、この野郎、見かけによらず肝が据わってんだぜ」
「ああ、オレ達よりよっぽど図太い神経してらあ!」
「おいおい、あんまり不穏当な事を言ってると、後で何をされるか分からんぞ?」
「……オーケイオーケイ、今度みなさんには俺の本気を見せてあげますよ。ときに、奥さん相手に止まらなくなる薬と始まらなくなる薬、どちらを盛られたいですか?」
「「「「止めてくれ──!!」」」」
冒険者が薬師に勝てると思うなよ……そして妻帯者ども、ぼっちの恨みは根が深いぞ!
ガララ──ガラ──ギイィィ──!
マニエル湿原はその土地全域が水没しているために整備された街道などは無く、リザードマン達は基本、脚を水に浸しながら歩くか小型のボートでの移動が基本らしい。
とはいえ、ここは獣人連合の国境沿いに存在する「街」、交易商人や鎧に身を包んだ冒険者、水に浸かるのを嫌がる種族も多数存在するために、橋状通路が設けられている。
リザードマンの生活を妨げないよう水面から四メートルの高さに架けられた橋は、横幅が一〇メートルにもなる大通りが湿原を突っ切るように真っ直ぐ伸び、そこから何本か枝分かれする様に細い橋が架けられている。
そうやって分かれる橋の先には馬車の預かり所や、水上に建てられた宿屋に繋がっている。
荷馬車が通るたびに軋んだ音を上げる橋に俺は不安を覚えるが、ルフト達は特に気にもしていない、俺が気にしすぎなのだろうか?
確かに大通りの橋も全て木材のみで架けられていた所を見ると、こういった物には自信があるのかもしれない……蜥蜴人が建築技術に長けているなんて初耳なんだが……。
「それにしても、リザードマンが樹上生活者とは知りませんでしたよ……」
ふと視界を横に滑らせると、ハンドツリーと呼ばれる、まるで突き上げた手のような形をした木の上、掌の部分に作られたログハウスが丁度、橋の上を通る俺達の視線と同じ位置に並んでいる。
出会った森エルフが武士道系だったり、リザードマンがエルフチックな生活スタイルだったり、俺のカルチャーショックが留まるところを知りませんよ……。
「シン、リザードマンをヘビやワニの種族と一緒にしてもらっては困る」
「ああ、それは申し訳ありません」
スマンが違いがわからんよ。それにしても大地の魔竜といいルフトといい、爬虫類系は種族を一括りにされるのがイヤなのだろうか……爬虫類系というだけでもリオンは怒りそうだな、黙っておこう。
ちなみに、俺の中にあるリオンの竜宝珠は、俺の身体の呪いを抑えてはくれているが、距離が離れすぎているのでリオンと意思疎通は出来ない。せめて同じ大陸にいないと無理なのだそうだ、はたして今頃何をしているのやら……。
「ところで、先ほどから気になっているのですが……」
俺は、ハンドツリーの一本の太い枝、もしくは幹から下がった、水面に浸かっているネット状の物を指差す。
網にしては目が大きすぎ、しかもロープのように太い、とても漁に使うような物には見えない。
「あれか、寝袋だ」
「…………………………はい?」
つまりこうらしい。
冬場の寒い時期、どんなに防寒対策をしていても夜は冷え込むそうで、ルフトのように獣化率の高いリザードマンには堪えるらしい。
それを解消するのがあの「寝袋」らしく、寒い夜はアレに包まれて温水に浸かったまま眠りに就くのだそうで……つまりハンモックかよ。
「………………………………」
「──どうした、シン?」
「いえ……ただ、ルフトさんの美肌の謎が解けましたので」
効能バッチシですな、モチ肌リザードマンめ。
「そういえばミリル、ミリエラはどうしてる?」
「あの子なら、モースの生け簀に夕飯の魚を獲りに行ってますわ」
────!!
そうだ、忘れていた! あの時確かにルフト、いやルフトさんはおっしゃった!
『嫁の妹がちょうどジンと年が近いのだがな…………』
「フム、ついでだから俺達は荷馬車を預けた後、そっちに行くとしよう。夕飯は俺達の分も必要になるからな」
「分かりました──そうだ、商人の方から昨日イイモノを買ったから今晩はそれもお出ししますね」
「うむ、楽しみにしてるぞ」
そう言ってルフトは荷馬車の預かり所で奥さんとキスをして分かれた後、俺たちを別の場所に案内する。
「モースの生け簀ってなんですか?」
「ああ、その辺を泳いでいる大きな魚がいるだろう、あれがモースだ」
ルフトが指差す先に、三〇センチ位の魚が自由に泳いでいる。陽の光を反射してキラリと光るその身体はマスに似ている。
「アレも身が締まって美味いのだが、やはり小降りでな。なので生け簀で養殖をしているのだが、そこのモースはコレくらいの大きさの上、脂も乗ってて最高に美味いのだ」
そう言ってルフトは両手で一メートルくらいの間隔を作る。マスじゃなくてブリの類だったか……でも淡水魚なんだよな。
「なるほど、俺も港町の生まれですから魚は大好きですよ」
「そうか! それでは一番の大物を獲ってやらんとな!」
そんな会話をしながら歩く俺達だったが、
──キャアァァァ──
「リーヴァルさん!? 今──」
「ああ、女性のものらしき悲鳴が聞こえた……アッチの方だ」
微かに聞こえる悲鳴に反応した俺とウサ耳獣人、そしてリーヴァルが指をさす方向を見てルフトの顔が強張った。
「そっちは──モースの生け簀だ」
「!! ちっ──」
言うが早いか、ルフトを先頭に声のした方角──モースの生け簀へ急行する俺達が見たものは、
「──ミリエラ!!」
「誰か助け────に、義兄さん!?」
巨大なイソギンチャクに捕らえられ、絡みつく無数の触手によって悲鳴を上げる事しかできない蜥蜴人の娘の姿があった──。
「クソッ! 今助けるぞ、ミリエラ!!」
「くそうっ!!」
俺はその場に崩れ落ちるように膝をつく。
そこには、ミリルと同様に光沢のある鱗に覆われ、しかし姉とは違って勝気そうな力のある瞳をした──ルフト並の獣化率の女性が触手に捕まっている。
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