ゲイビネコ専門の牧くん♡

枝浬菰

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父と母を知っている人?

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「へ? えっと父と母について知っている方ですか?」
「ええ」
ちらっと目くばせして雅紀さんは部屋から出た。
そして俺には毛布をかけてくれた瞬間体の痛みが引いた。

「極秘任務中とはいえ、牧夫妻を殺してしまったのは私の責任です、ずっと謝りに来たかったのですが、叔父と名乗る男に面会を阻まれていました」
と言いながら頭を下げてきた。

「えっと、岩崎さんは父と母を知っているのですか?」
「はい、夫妻は私の部下であり、協力者でした、上層部からの命令により過酷な任務を言い渡され大爆発の中、夫妻は急死されました」
あまりにも衝撃があり、俺は固まってしまう。

「このことについては極秘扱いなのですが親族の方にはお伝えしなければと思いまして、遥さん大丈夫ですか?」

「あ、はい…俺…」
ぎゅっと拳を握った。

「唐突にこのことを申し上げてしまい、申し訳ございません」
「…いえ、父と母の最後を知れてよかったです、あの知り合いに連絡を取りたいのですが」
「はい、こちらで手配をしておきました、上に上がりましょうか」

また、雅紀さんと一緒に地上に上がる、岩崎さんは地下にいたままだ。
表の舞台に立てない人なのか。


玄関の扉をあけると目の前には紘さんと進藤さんがいた。
姿を見るなり一筋の涙が零れた。

「紘さん」
と抱き着こうとしたがまさかの雅紀さんに止められた。

「へ?」
「これはこれは驚いた、本当に兄さんが生きていたなんて」
「雅紀、お前こんなところにいたのか」

雅紀さんは拳銃を構えていた。
「あんた何者だ?」

「え?」
「何者とはなんだ? 私は米田紘雅だ」
進藤さんも驚いていた。

「ふん、じゃぁ米田家の証として証拠を見せてみなさい」
「証拠? おかしいな、そんな物はない」


「茶番はやめろ、ややこしくなる」
シュンと現れた一人の青年。

だれ?

「あ、花咲隊長…どうしてここに?」
「米田新たな任務が入った、支度しろ」
「わざわざ隊長自らお越しになったんですか?」

「近くにいたからな」
「俺、愛されてるな~~」

ちらっとこちらを見て雅紀さんから今来た、花咲とかいう男に紘さんの方にぶん投げられた。

「おわっと」
うまく進藤さんがキャッチしてなんとかなったのか疑問だけど。

「あの、なぜあなたがここに?」
「気にするな、通りすがりだ、あと生きてたんだな」
「はい、ご報告が遅くなりました」

「進藤と米田紘雅は脱退するということを上に報告する、二度と我々にかかわるなよ」
「御意」

シュっとまたいなくなった。

「えっと、茶番だったの??」
「兄さんが生きてたことについては驚いているよ、もちろん」
「まぁでも花咲さんがああいっているんだから俺らは今後関わらないを徹底しないとだね、あと牧くんを助けてくれたのは雅紀さんでいいのかな?」


「ああ」
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