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バース王国物語編
Episode.20
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「どうしてだ!! どうしてイブと番にならないんだ!!!!」
精液まみれで倒れ込むΩと白衣を着た男が牢屋で叫んでいた。
「モアになっていないからでは?」
「だから、ルルベルをこうして連れてきたというのに!!」
ルルベルの首を絞め
「早くモアを発動しろっじゃないと私のイブが私と番にならないだろ!!」
「うっ……くっ……」
「いけません!! それ以上するとルルベルの妊婦としての体が持ちません」
「くそっ」とルルベルを研究員に投げつけた。
「イブ、私と番になって、子を産もう、イブ君は私のものだ」
ぐっと首に手をあて後ろから挿入した。
「あっ//」
ごりっと中を抉っても抉ってもイブにモアはこなかった。
「どうしてだ、くそくそっ」とやけくそにイブの体を嬲る。
「この美味しそうな背中にいっぱい私の痕をつけて私だけのものにしてやるのに」
腕を引き首の項を舐める。
「ひっ……」
「そう、逃げるでない、怖いことなんてなにもないからな」
ちゅっとして番の行為をする。
「うっ……」
「何度か繰り返せば番は成立するだろっ」と言って散々犯し中に出してイブを解放した。
疲れたのかそのまま気を失っていた。
「ルルベルはラムスールのとこに戻しておけ、シャスールはあいつがいるからイブのモアがこないのか」
「シャスール様を殺すとなると施設の見方にはなれない、私はイブを殺したい」
「裏切り者の騎士にそう言われてもな、はたして上手くお主だけ元通りに戻れるのやら」
「どういう意味だ」
「シャスールは上に来ている、イブを探してな、急に護衛騎士であるお主だけが現われたらおかしいのではないか?」
「シャスール様がこちらに来ているのか」
「そうだ、どうする?」
「なら、私はこうするまでだ」
剣を抜きイブの検査をしている研究員を刺した。
「な!! 裏切り者!!」
イブを抱え走り出す。
シャスール様がイブを迎えに来ている。なら私は私がしたこととして責任を果たさなければならない。
イブの表情は思いのほか悪い。
体に負荷がかかりすぎているのだ。
体も熱いこれは熱か。
シャスール様の元に届けるまでは死なないでくれ。
上に行く階段を見つけ走るが一向に地上に出ない。
ここは地下何階なんだ?
「はぁはぁ……」
下から上がってくる音が聞こえた。
追いつかれたら私もイブも殺されるだろうな。
とにかく駆け上った。時折ふらつき壁にもたれるがでも急ぐ。
私が間違っていた。
シャスール様はイブをいらないと思っていた。
あの男のものになればもうシャスール様と番になることはない、でもシャスール様はイブを探している。
これは私の責任だ。
なんとか地上までたどり着いたがやはり待ち伏せされていた。
剣を交わし出口を見つけると待機していたシャスール様の騎士と合流した。
「お前、裏切り者!!」と言われるが
「シャスール様はどこだ? イブ様を安全なところに……ぐっはっ……」
追ってきた研究員の弓矢で私は心臓を貫かれた。
「イブ様!!」
と騎士に渡し、私は振り向き研究員の追っ手を追い払おうと立ち向かった。
慌てた様子で出てきたシャスール様と目があい。
口を動かす。
申し訳ない。と私はもうシャスール様の元へは帰れぬ身。
ここで食い止める。
「馬車を用意しろ!! ラムスール早くしろ」
「はい」
ラムスールはルルベルを抱え施設から出てきた。
そしてシャスール様も馬車に乗り私を置いて去った。
小さな頃から面倒を見ていただいたにも関わらずこのような結果になってしまい申し訳ございません。
ですが私はあなたのことが世界がひっくり返っても大好きです。
「おりゃあああああ」
最後はあの男の手によって腹を刺された。
「はっ……無様だな、良い騎士だったのに」
「ごふっ……無様はどっちだ、イブ様とシャスール様はまた結ばれるに違いない……」
私の記憶はそこまでだ。
「やはりシャスールの部下は裏切ったか、まぁいい研究材料はほぼ揃ったのだからな」
不適な笑みを隠しきれないまま施設に戻っていった。
----------------------
ラムスールと別れイブをそっとベッドに寝かせた。
体中酷い怪我と暴行の痕、そしてなにより中に精液がたくさん溜まっていた。
それをすべてなんとか出し、綺麗にして隣に寝かせた。
もうイブを1人にさせない。
番もきっとまたできるだろう。
結ばれるαは1人と決まっている。
Ωにとっては私しかいないはずだから。
額にキスを落とし傍にいた。
だがイブは目覚めることはなかった。
「生きては……いますが、意識不明な状態です」
「イブ……まだ目を覚まさないのか?」
髪の毛をさらりとするがなにも答えてくれない。
数ヶ月がたち
「シャスール様もう逃げられませんよ」
「分かっている、他国との会議に出席、イブのことを頼むぞ」
「承知しました」
そう私は数ヶ月先延ばしにしていたロック王国に行かなければならないのであった。
「絶対になにかあれば使いを出すように」
「承知」
馬車に乗り込みイブの部屋を窓から見る。
絶対になにもありませんように……。
精液まみれで倒れ込むΩと白衣を着た男が牢屋で叫んでいた。
「モアになっていないからでは?」
「だから、ルルベルをこうして連れてきたというのに!!」
ルルベルの首を絞め
「早くモアを発動しろっじゃないと私のイブが私と番にならないだろ!!」
「うっ……くっ……」
「いけません!! それ以上するとルルベルの妊婦としての体が持ちません」
「くそっ」とルルベルを研究員に投げつけた。
「イブ、私と番になって、子を産もう、イブ君は私のものだ」
ぐっと首に手をあて後ろから挿入した。
「あっ//」
ごりっと中を抉っても抉ってもイブにモアはこなかった。
「どうしてだ、くそくそっ」とやけくそにイブの体を嬲る。
「この美味しそうな背中にいっぱい私の痕をつけて私だけのものにしてやるのに」
腕を引き首の項を舐める。
「ひっ……」
「そう、逃げるでない、怖いことなんてなにもないからな」
ちゅっとして番の行為をする。
「うっ……」
「何度か繰り返せば番は成立するだろっ」と言って散々犯し中に出してイブを解放した。
疲れたのかそのまま気を失っていた。
「ルルベルはラムスールのとこに戻しておけ、シャスールはあいつがいるからイブのモアがこないのか」
「シャスール様を殺すとなると施設の見方にはなれない、私はイブを殺したい」
「裏切り者の騎士にそう言われてもな、はたして上手くお主だけ元通りに戻れるのやら」
「どういう意味だ」
「シャスールは上に来ている、イブを探してな、急に護衛騎士であるお主だけが現われたらおかしいのではないか?」
「シャスール様がこちらに来ているのか」
「そうだ、どうする?」
「なら、私はこうするまでだ」
剣を抜きイブの検査をしている研究員を刺した。
「な!! 裏切り者!!」
イブを抱え走り出す。
シャスール様がイブを迎えに来ている。なら私は私がしたこととして責任を果たさなければならない。
イブの表情は思いのほか悪い。
体に負荷がかかりすぎているのだ。
体も熱いこれは熱か。
シャスール様の元に届けるまでは死なないでくれ。
上に行く階段を見つけ走るが一向に地上に出ない。
ここは地下何階なんだ?
「はぁはぁ……」
下から上がってくる音が聞こえた。
追いつかれたら私もイブも殺されるだろうな。
とにかく駆け上った。時折ふらつき壁にもたれるがでも急ぐ。
私が間違っていた。
シャスール様はイブをいらないと思っていた。
あの男のものになればもうシャスール様と番になることはない、でもシャスール様はイブを探している。
これは私の責任だ。
なんとか地上までたどり着いたがやはり待ち伏せされていた。
剣を交わし出口を見つけると待機していたシャスール様の騎士と合流した。
「お前、裏切り者!!」と言われるが
「シャスール様はどこだ? イブ様を安全なところに……ぐっはっ……」
追ってきた研究員の弓矢で私は心臓を貫かれた。
「イブ様!!」
と騎士に渡し、私は振り向き研究員の追っ手を追い払おうと立ち向かった。
慌てた様子で出てきたシャスール様と目があい。
口を動かす。
申し訳ない。と私はもうシャスール様の元へは帰れぬ身。
ここで食い止める。
「馬車を用意しろ!! ラムスール早くしろ」
「はい」
ラムスールはルルベルを抱え施設から出てきた。
そしてシャスール様も馬車に乗り私を置いて去った。
小さな頃から面倒を見ていただいたにも関わらずこのような結果になってしまい申し訳ございません。
ですが私はあなたのことが世界がひっくり返っても大好きです。
「おりゃあああああ」
最後はあの男の手によって腹を刺された。
「はっ……無様だな、良い騎士だったのに」
「ごふっ……無様はどっちだ、イブ様とシャスール様はまた結ばれるに違いない……」
私の記憶はそこまでだ。
「やはりシャスールの部下は裏切ったか、まぁいい研究材料はほぼ揃ったのだからな」
不適な笑みを隠しきれないまま施設に戻っていった。
----------------------
ラムスールと別れイブをそっとベッドに寝かせた。
体中酷い怪我と暴行の痕、そしてなにより中に精液がたくさん溜まっていた。
それをすべてなんとか出し、綺麗にして隣に寝かせた。
もうイブを1人にさせない。
番もきっとまたできるだろう。
結ばれるαは1人と決まっている。
Ωにとっては私しかいないはずだから。
額にキスを落とし傍にいた。
だがイブは目覚めることはなかった。
「生きては……いますが、意識不明な状態です」
「イブ……まだ目を覚まさないのか?」
髪の毛をさらりとするがなにも答えてくれない。
数ヶ月がたち
「シャスール様もう逃げられませんよ」
「分かっている、他国との会議に出席、イブのことを頼むぞ」
「承知しました」
そう私は数ヶ月先延ばしにしていたロック王国に行かなければならないのであった。
「絶対になにかあれば使いを出すように」
「承知」
馬車に乗り込みイブの部屋を窓から見る。
絶対になにもありませんように……。
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