雪と記号とスタンプ

二週間かけて綴った渾身の長文。彼女から返ってきたのは「❄️」という記号一文字だった。 「文字打つの、苦手なんだよね」 そう笑いながら、彼女は別の男へ長文を送り届ける。

俺の言葉は、届く前に死んでいた。

一か月の無音を経て、彼女は再び言葉を紡ごうとする。だが、差し出されたその瞬間に、俺はスマホの電源を落とした。 最後に送ったのは、無機質に手を振るスタンプ。 今度は彼女が、届くはずのない返信を待ち続ける番だ。

SNS世代の「言葉の重み」と「因果応報」を描いた、静かな決別の物語。

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