蒼の姫
島国の和国は、帝が治める国。公家が力を持ち、政権を持っていた時代は終わり、今は武家の力が強い。
和国の北にある大名が治める領地の1つ、海葉。今現在、治めるのは伊尚家。5代目当主、伊尚政明(いなおまさあき)には2人の息子がいた。兄、政泰(まさやす)と弟、春政(まさはる)である。2人は仲の良い兄弟であった。
2人には、幼い頃から遊び相手となった重臣の子供がいた。伊尚家の筆頭家老、胡貞義信(こさだよしのぶ)の娘、蒼(ひろ)と葵である。2人は双子で顔は瓜ふたつ。見分けがつくのは本人たちだけというほどであった。親である義信も、時折迷ってしまう。そのため、2人はそれぞれ別の着物を着た。蒼は、寒色系の着物。葵は、暖色系の着物。
この先入観が、1人の女性の人生を狂わせる。
和国の北にある大名が治める領地の1つ、海葉。今現在、治めるのは伊尚家。5代目当主、伊尚政明(いなおまさあき)には2人の息子がいた。兄、政泰(まさやす)と弟、春政(まさはる)である。2人は仲の良い兄弟であった。
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