魅了なんて、オレには効かない
「王子とグリュン=ラントの姫との婚約は破棄とする!」内務大臣が声も高らかに宣告した時。当の王子は、困惑していた。婚約破棄の話など寝耳に水だった。父である国王に問うも、なぜか話が噛み合わない。どうやら、王子が別のラントの姫と恋仲になり、それを妬んだグリュンの姫が嫌がらせをしたとかなんとか。
だが、そんな心当たりは王子にはない。どちらの姫も顔さえ知らないのだから。
そもそも王子には、想い人がいる。愛しいあいつ。あいつのためになるならと、渋々受けた婚約だったのに。
なぜか命を狙われて、王都を脱出することになる王子。
従者のティムとともに、今、王都へと戻るための道を探す旅に出る。……というのは表の話。
オレは、気がつくとゲームの世界にいた。
しかも、推しキャラの王子の従者として。が! このゲームに『ティム』なんてキャラはいない!
じゃあ、オレってどう動けばいいんだ? 悩みながら、時にツッコミを入れながら。
王子とオレの異世界冒険ストーリーが始まる!
だが、そんな心当たりは王子にはない。どちらの姫も顔さえ知らないのだから。
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