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一章 転生しました。悪役令息に
とある家族の話
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「おにいちゃんが、、もういない、、?」
両親から聞いた言葉は信じられなかった
私はやっと病院というところから抜け出せた。
元々内蔵の動きが悪く、血液の循環が良くなかっただけで、あとは普通に生活の中で直せると言われたからだ。
その内蔵のドナーが、兄と、今知った
「な、、んで、お兄ちゃん、が、?」
専属医師と、両親のいる前で私はそう、医師に聞いた。すると驚きの事実が帰ってきた
どうやら兄は両親に対しての不満は一切なく、死んだ時は私のためだけのドナー契約をしていたらしい。
医師はそれを聞いて、びっくりしたらしい。
「、、なんで、、」
確かに私はお兄ちゃんが羨ましかった。沢山遊べて、沢山笑えて、たくさん、歩けて。
でも、ただ羨ましかっただけで、お兄ちゃんは、ちゃんと今日の出来事を面白おかしく話してくれた。
歳はふたつほど違って、学力に乏しい私にもわかるように絵を添えて。
父と母がお兄ちゃんのことを嫌いなのくらいわかった。
あるひ、私が起きかけた時、両親はあの息子は出来損ないだから要らない。とずっと話していたから。
お兄ちゃんはかけがえのない存在で。
お兄ちゃんがいたから私は生きてこれたのに
その、兄が、、いない、、。
専属医師さんは、両親を外で待機お願いしますと、追い出して、私にこんな話をした
「、、、ゆうかさん、あなたは恵まれている。普通、家族のために、とここまでする方はいませんよ、、。」
優しい笑みで私を見つめて、兄のことを話す
「、、、あの人はあなたのことだけを思っていられました。親に何かしらの虐待をされても、ゆうかの為にと、ドナー契約を、、。僅か6歳の頃にされたのです」
「あの人は、本当にあなたが大好きだったのでしょうね。晴れ姿を出来れば見たいのですが、と沢山話されていましたよ」
「出来れば祝辞も読みたい。晴れ舞台を目に焼き付けてから、沢山話して、天命を全うしたい、とも」
お兄ちゃんが想像以上に私のことを思ってくれていることを初めて知って、私はないてしまう。少し恥ずかしいが、とても、嬉しい
「、、、惜しい人をなくしました。優しい人あの人は、もうこの世には存在しません。私は、、悲しくて、仕方ありません」
専属医師さんも、泣き始めてしまった。兄は影響力のある人だ。私に外を教えてくれた。たまに写真も撮ってくれた。
「記念だな!」
と嬉しそうな顔をして、私と沢山写真を撮ってくれた。
「、、、そうでした。これをあなたに」
専属医師さんは、とある茶色い封筒を私に預けた
「見てください」
カサリ、と封筒を開けると、そこには
<ゆうかの成長記録 作:君の兄>
と書かれていた。
<拝啓 ゆうかへ。これを見ている時にはもう僕死んでるかもね。僕はゆうかのような美人の妹が出来て嬉しかったよ。両親はゆうかをとても愛してる。それが一番嬉しいんだ。優しい優しい君に、沢山の可愛い君に、僕は感謝しきれないよ。>
そこにはきざっぽい言葉も並べてあった
<あ、でも!悪い男に捕まったらダメだよ!?ゆうか可愛いからスグ捕まりそうで、兄は心配でなりません。>
「私は子供か!?」
突っ込んでしまった
<出来ればゆうかの結婚式に呼ばれたかった。ドレスを着た君は美の女神よりも綺麗なのだろう。あ、わかってると思うけどぼく、シスコンだから。>
「、、、私だってブラコンよ。」
少しづつ、涙は引いてゆく
<だから、両親にはこの手紙を見せないで欲しい。ゆうかとの思い出が全て消えてしまうから>
「、、、そんなこと、させないわよ、、。」
<、、これだけは言わせて。ゆうか。、、僕は君を妹として誇りに思う。愛しているよ。ゆうか。>
「、、、わたし、だって、、!!」
<これから君は好きな人を見つけて、その人に愛を注ぐだろう。その体で、たくさん、“生きる”ことを実感してくれ。これは、兄からの思いだ。、、、。本当に、生きてくれてありがとう。これから君が幸せになることを1番に願っています。 敬具 君の兄、ゆうじ より。>
わたしは、泣いた。
こんなに優しい兄
私だって好きだ。
、、、、その後、父と母に問い詰めたところ。兄を殺したのは私達だ。と白状したので、刑事裁判で勝てた。親は刑務所に収監されることになった。
病院代分として、慰謝料は請求しなかった。もとより兄の問題であったから。
私はその後、親戚の家に居させてもらっている。
沢山話を聞いてくれる人達で、とても優しい。
上辺の優しさではなく、ちゃんとした優しさ。
とても優しい兄との別れは、とてつもなく辛い。けど、この度、結婚することになったのでクヨクヨできない。
「私、お兄ちゃんの分まで、幸せになるから、、みててよね!」
張り切って仏壇の前で叫ぶ。
ずっとお兄ちゃんは見ててくれている気がする。ずっと、いえなかったけど。
大好きだよ!!お兄ちゃん!!
両親から聞いた言葉は信じられなかった
私はやっと病院というところから抜け出せた。
元々内蔵の動きが悪く、血液の循環が良くなかっただけで、あとは普通に生活の中で直せると言われたからだ。
その内蔵のドナーが、兄と、今知った
「な、、んで、お兄ちゃん、が、?」
専属医師と、両親のいる前で私はそう、医師に聞いた。すると驚きの事実が帰ってきた
どうやら兄は両親に対しての不満は一切なく、死んだ時は私のためだけのドナー契約をしていたらしい。
医師はそれを聞いて、びっくりしたらしい。
「、、なんで、、」
確かに私はお兄ちゃんが羨ましかった。沢山遊べて、沢山笑えて、たくさん、歩けて。
でも、ただ羨ましかっただけで、お兄ちゃんは、ちゃんと今日の出来事を面白おかしく話してくれた。
歳はふたつほど違って、学力に乏しい私にもわかるように絵を添えて。
父と母がお兄ちゃんのことを嫌いなのくらいわかった。
あるひ、私が起きかけた時、両親はあの息子は出来損ないだから要らない。とずっと話していたから。
お兄ちゃんはかけがえのない存在で。
お兄ちゃんがいたから私は生きてこれたのに
その、兄が、、いない、、。
専属医師さんは、両親を外で待機お願いしますと、追い出して、私にこんな話をした
「、、、ゆうかさん、あなたは恵まれている。普通、家族のために、とここまでする方はいませんよ、、。」
優しい笑みで私を見つめて、兄のことを話す
「、、、あの人はあなたのことだけを思っていられました。親に何かしらの虐待をされても、ゆうかの為にと、ドナー契約を、、。僅か6歳の頃にされたのです」
「あの人は、本当にあなたが大好きだったのでしょうね。晴れ姿を出来れば見たいのですが、と沢山話されていましたよ」
「出来れば祝辞も読みたい。晴れ舞台を目に焼き付けてから、沢山話して、天命を全うしたい、とも」
お兄ちゃんが想像以上に私のことを思ってくれていることを初めて知って、私はないてしまう。少し恥ずかしいが、とても、嬉しい
「、、、惜しい人をなくしました。優しい人あの人は、もうこの世には存在しません。私は、、悲しくて、仕方ありません」
専属医師さんも、泣き始めてしまった。兄は影響力のある人だ。私に外を教えてくれた。たまに写真も撮ってくれた。
「記念だな!」
と嬉しそうな顔をして、私と沢山写真を撮ってくれた。
「、、、そうでした。これをあなたに」
専属医師さんは、とある茶色い封筒を私に預けた
「見てください」
カサリ、と封筒を開けると、そこには
<ゆうかの成長記録 作:君の兄>
と書かれていた。
<拝啓 ゆうかへ。これを見ている時にはもう僕死んでるかもね。僕はゆうかのような美人の妹が出来て嬉しかったよ。両親はゆうかをとても愛してる。それが一番嬉しいんだ。優しい優しい君に、沢山の可愛い君に、僕は感謝しきれないよ。>
そこにはきざっぽい言葉も並べてあった
<あ、でも!悪い男に捕まったらダメだよ!?ゆうか可愛いからスグ捕まりそうで、兄は心配でなりません。>
「私は子供か!?」
突っ込んでしまった
<出来ればゆうかの結婚式に呼ばれたかった。ドレスを着た君は美の女神よりも綺麗なのだろう。あ、わかってると思うけどぼく、シスコンだから。>
「、、、私だってブラコンよ。」
少しづつ、涙は引いてゆく
<だから、両親にはこの手紙を見せないで欲しい。ゆうかとの思い出が全て消えてしまうから>
「、、、そんなこと、させないわよ、、。」
<、、これだけは言わせて。ゆうか。、、僕は君を妹として誇りに思う。愛しているよ。ゆうか。>
「、、、わたし、だって、、!!」
<これから君は好きな人を見つけて、その人に愛を注ぐだろう。その体で、たくさん、“生きる”ことを実感してくれ。これは、兄からの思いだ。、、、。本当に、生きてくれてありがとう。これから君が幸せになることを1番に願っています。 敬具 君の兄、ゆうじ より。>
わたしは、泣いた。
こんなに優しい兄
私だって好きだ。
、、、、その後、父と母に問い詰めたところ。兄を殺したのは私達だ。と白状したので、刑事裁判で勝てた。親は刑務所に収監されることになった。
病院代分として、慰謝料は請求しなかった。もとより兄の問題であったから。
私はその後、親戚の家に居させてもらっている。
沢山話を聞いてくれる人達で、とても優しい。
上辺の優しさではなく、ちゃんとした優しさ。
とても優しい兄との別れは、とてつもなく辛い。けど、この度、結婚することになったのでクヨクヨできない。
「私、お兄ちゃんの分まで、幸せになるから、、みててよね!」
張り切って仏壇の前で叫ぶ。
ずっとお兄ちゃんは見ててくれている気がする。ずっと、いえなかったけど。
大好きだよ!!お兄ちゃん!!
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