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ピリつく空気
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7月も下旬に入り夏休みが始まる。
だが夏休みだからといって浮かれるわけには行かないのが雪月高校野球部。
台風6号も過ぎ去り空は快晴。グラウンドはしっかりと乾いておりその上を球児達がトンボを持って走っていく。
もちろん7月中旬の期末テストで酷い点数を取る者などいない。
学力強化合宿が開催されたためである。
学校の方針で文武両道でなければいけない。
スポーツ推薦だろうと学力は強制的に鍛えられるのだ。
「あちぃ……頭痛い……勉強しすぎた」
将也も光希もテスト勉強でグロッキー状態だ。マネージャーが居ようが居なかろうが彼らの学力は変わらないだろう。
気温27℃、湿度70%、気圧は1008hPa……普通に熱い。
将也と光希、他にも数名の野球部員から滝のように汗が流れる。
将也のテストの点数は平均40点、光希は38点。
30点以下は補講でありその点は2人ともセーフなのだが、野球部が勝手に作った独自ルールで平均点が50点未満の者はグラウンドを走ることになっている。
グラウンドをひたすらに走り続ける。途中で水分補給と休憩を挟んだらまた走る。この苦行を見て普通の練習をしている部員はああはなるまいと勉強をそれなりにするのだ。
三年生はもちろん全員70点程度を取っている。
「あぁ熱い。クソが……疲れた……」
光希が愚痴りながら走っているとその横を猛スピードで駆け抜ける人が3人。
「そんなにダラダラ走ってると余計に疲れるだろ。ほら頑張るぞ。佐々木ちゃんの笑顔が待ってる」
「……秋山、あいつあんなキャラだったか?普通金木ちゃんだろぉおお?!」
「お前ら早すぎるだろ……俺は50メートル6.3秒だぞ!」
先頭から秋山、澄田、将也である。
なお秋山と澄田は自主参加であるためテストの点数は関係なく走っている。ホームスチールを決めてからというものの盗塁熱、とでも呼ぶべきものが雪月高校野球部に広がっている。
お陰でキャッチャーの肩は鍛えられ座ったまま早い送球が出来るようになっており、ピッチャーはクイックモーションに磨きがかかり、さらに牽制も上手くなっている。
そんな中純は黙々とジャイロボールの軸をずらすことによる変化を練習していた。
「……なかなか上手くいかないか」
「そーだな……っていうと思ったか?!もう十分だろ。もっと自信もっていいぞ」
「ありがとうございます。でもまだ足りないんです」
三年の山本キャッチャーがプロテクターを外しながら純に話しかける。
プロテクターを付けているせいか汗をかなり流している。
純が山本キャッチャーの水筒を差し出すと山本キャッチャーはサンキュー、と言いながら受け取り水筒の蓋を開けた。
純はペットボトルのふたを開ける。
「はー、池上もなんか言ってやれよ」
「速球投げろ」
「今は嫌ですよ、体が出来てからにします。
……話は変わりますが先輩はもう少し力を抜くべきでは?」
「は?なんで?」
他にもピッチャーは何人かいるのだが、皆が皆、戦々恐々としていた。
一触即発の雰囲気といえばわかるだろうか。甲子園前でデリケートになっている池上に物怖じすることなく立っている純に皆が下がれ、謝れというオーラを出している。
肝心な純はそんなことには気づいていない。
「そのままじゃ甲子園のスケジュール的に身体を壊す可能性が高いからです。先発ならなおさらです」
「そんなの他の高校の奴らも一緒だろう」
池上がぶっきらぼうに答える。
内心では『一年が偉そうなこと言いやがって……』とわずかながら思っている。
純がペットボトルを置き口を開く。
「先輩、中継ぎと抑えになかなか交代しないですよね」
「投げれるんだからそうするだろう」
「疲れが6割くらいで変わるべきです。先輩なら5回か6回くらいでちょうどそれくらいじゃないですか?後の試合のことも考えてそうするのが一番いいのでは?」
「……」
「中継ぎと抑えを信用してもいいはずです」
「はぁ……俺が信用してないとでも?」
「そんなこと言ってませんよ。だから最初の話に戻りますけど完投する気持ちで投げるならもう少し力を抜いた……いえ、効率がいいピッチングが必要だと言っているんです」
周りの人は純の言っていることが理解できていないらしい。
山本キャッチャーが口を挟む。
「伊藤、ちょっと待ってくれ。今はなんの話をしてるんだ?」
「池上先輩が完投するにはどうしたらいいかって話ですよ?」
「中継ぎと抑えの起用の話じゃなかったか?」
山本キャッチャーが困惑した様子で聞き返す。
「いえ、最初から池上先輩が完投するならって話ですよ。その話はその完投する予定の試合まで体力をどう温存するかって話です」
「そんな話だったか?」
「はい、そんな話だったんです。それでですね、そもそも右投手と同じように投げる必要ないと思うんですよ」
「は?ちょっと急に何を?」
山本キャッチャーが混乱の極みに陥っている。その場にいる他の人も同じくだ。
「インステップじゃなければもうちょっと下半身使えるんじゃないですか?」
「試してみたことはあるが……なんていうか詰まる感覚がある。
それに体が開くからな」
「ちょっとインステップじゃないフォームを見せてもらっても?」
「別に構わないが」
池上は見せるだけなら別に構わないだろうと思い何度かシャドーピッチを行う。
純がじっくりみた後フォームに口出しをするということを何回か繰り返すとだんだん空気が険悪なものになってきた。
そもそも池上としても口を出されるとは思っていなかったのだ。
しかし3年であるためすぐに怒るのは器が小さいと思われかねないという謎のプライドを発揮した池上は話だけ聞こうと言う気持ちで純の指示に従っていた。
「……ここですね」
「あぁ、で」
「右腕はまっすぐ出す必要ないです。中に入れて構いません」
「あぁ……次は?」
空気が悪すぎるため皆が離れていく中山本キャッチャーは動かなかった。
『ヤバイヤバイヤバイ……池上がガチでキレてる。あぁ、とかばかり言うときはマジでヤバイって!気づけ伊藤!』
最初は純のフォローに入ろうとしていた山本キャッチャーだったが次第に重くなる空気に身動きが取れなくなっていき遂には逃げ出すこともフォローに入ることも叶わぬ空間に1人残され祈ることしかできない状態になっていた。
そんな中、池上は少しずつ違和感を覚え始めてきた。
『なんか投げやすい?』
その感覚が本当かどうかに疑問を抱き次の言葉を待つ。
「はぁ……で次は?」
「一回投げて感覚を掴むのはどうです?早く投げる必要は無くて正しい動作で投げることを意識する感じで」
「あぁ……一回やってみよう」
「山本先輩。キャッチャーお願いします」
「わ、わかった」
練習用のマウンドに池上が上がりその後ろに純が立っている構図だ。
純からボールを渡された池上は何度かその場でシャドーピッチをゆっくり行った後ボールを投げた。
ボールはいい音を立ててミットに収まるが取った山本キャッチャーは驚いていた。
『うぉっ?!ゆっくりって聞いてたのに話が違うぞ!』
まぁそんな抗議はせずにボールを投げ返すのだが。
「……」
「どうです?」
「ぎこちない感じだな……まだ慣れない」
「でも力あまり入れずにこの速度ですから」
「もう少し行けそうな感じがするな」
「変化球の感触も確かめた方がいいかもしれませんね」
それからも特に会話もなくたまにポツポツと言葉を交わしたと思ったらボールを投げシャドーピッチをしてボールを投げると言うことを繰り返した。
山本キャッチャーとしてはとてつもなく苦い時間だった。
プロ野球のスーパープレイ集を思い出しながらその時間を耐え忍ぶのだ。
池上は純に対する見方が変わっていた。
『専門家……というよりピッチャーコーチだな』
池上はそう思った……その感覚が間違っていないことを知るのは何年後の話だろうか。
「改善点はあるか?」
「いえ、俺から言えることは特にありませんね。あとは感覚的な問題でしょうし、そこは自分で調整してもらうしかないかと。一つ言わせてもらうことがあるとすればテイクバックそんなに上げなくても大丈夫です」
「わかった、明日も一緒に練習どうだ?」
「えぇ、是非」
そして練習終わり、ストレッチをする場面で山本キャッチャーはそんな会話を聞いてしまう。
『あの空気をもう一度とか嘘だろ!誰か嘘だと言ってくれ!』
山本キャッチャーは先手を打つことにした。
コーチに頼んで打撃練習をすることにしたのだ。
結果ハズレくじを引いたのは将也だった。というかむしろ自分から立候補していた。
もちろん2年3年のキャッチャーは誰も立候補しない。
そしてその翌日、打撃練習に澄田と秋山がいた。
打撃練習に割く時間が少ない山本キャッチャーは澄田と一緒に打撃練習を黙々とこなしていた。
秋山は打撃練習に飽きてノックに飛び入り参加している。コーチに許可をもらってからなのでもちろん誰も文句は言わない。
そして一月に一度の校内戦が行われる日がやってきた。
あるものはホームスティールを狙い、あるものは手に入れたニューフォームで打倒秋山を掲げ、あるものはどれくらい選手が育っているか確認しようとしていた。
だが夏休みだからといって浮かれるわけには行かないのが雪月高校野球部。
台風6号も過ぎ去り空は快晴。グラウンドはしっかりと乾いておりその上を球児達がトンボを持って走っていく。
もちろん7月中旬の期末テストで酷い点数を取る者などいない。
学力強化合宿が開催されたためである。
学校の方針で文武両道でなければいけない。
スポーツ推薦だろうと学力は強制的に鍛えられるのだ。
「あちぃ……頭痛い……勉強しすぎた」
将也も光希もテスト勉強でグロッキー状態だ。マネージャーが居ようが居なかろうが彼らの学力は変わらないだろう。
気温27℃、湿度70%、気圧は1008hPa……普通に熱い。
将也と光希、他にも数名の野球部員から滝のように汗が流れる。
将也のテストの点数は平均40点、光希は38点。
30点以下は補講でありその点は2人ともセーフなのだが、野球部が勝手に作った独自ルールで平均点が50点未満の者はグラウンドを走ることになっている。
グラウンドをひたすらに走り続ける。途中で水分補給と休憩を挟んだらまた走る。この苦行を見て普通の練習をしている部員はああはなるまいと勉強をそれなりにするのだ。
三年生はもちろん全員70点程度を取っている。
「あぁ熱い。クソが……疲れた……」
光希が愚痴りながら走っているとその横を猛スピードで駆け抜ける人が3人。
「そんなにダラダラ走ってると余計に疲れるだろ。ほら頑張るぞ。佐々木ちゃんの笑顔が待ってる」
「……秋山、あいつあんなキャラだったか?普通金木ちゃんだろぉおお?!」
「お前ら早すぎるだろ……俺は50メートル6.3秒だぞ!」
先頭から秋山、澄田、将也である。
なお秋山と澄田は自主参加であるためテストの点数は関係なく走っている。ホームスチールを決めてからというものの盗塁熱、とでも呼ぶべきものが雪月高校野球部に広がっている。
お陰でキャッチャーの肩は鍛えられ座ったまま早い送球が出来るようになっており、ピッチャーはクイックモーションに磨きがかかり、さらに牽制も上手くなっている。
そんな中純は黙々とジャイロボールの軸をずらすことによる変化を練習していた。
「……なかなか上手くいかないか」
「そーだな……っていうと思ったか?!もう十分だろ。もっと自信もっていいぞ」
「ありがとうございます。でもまだ足りないんです」
三年の山本キャッチャーがプロテクターを外しながら純に話しかける。
プロテクターを付けているせいか汗をかなり流している。
純が山本キャッチャーの水筒を差し出すと山本キャッチャーはサンキュー、と言いながら受け取り水筒の蓋を開けた。
純はペットボトルのふたを開ける。
「はー、池上もなんか言ってやれよ」
「速球投げろ」
「今は嫌ですよ、体が出来てからにします。
……話は変わりますが先輩はもう少し力を抜くべきでは?」
「は?なんで?」
他にもピッチャーは何人かいるのだが、皆が皆、戦々恐々としていた。
一触即発の雰囲気といえばわかるだろうか。甲子園前でデリケートになっている池上に物怖じすることなく立っている純に皆が下がれ、謝れというオーラを出している。
肝心な純はそんなことには気づいていない。
「そのままじゃ甲子園のスケジュール的に身体を壊す可能性が高いからです。先発ならなおさらです」
「そんなの他の高校の奴らも一緒だろう」
池上がぶっきらぼうに答える。
内心では『一年が偉そうなこと言いやがって……』とわずかながら思っている。
純がペットボトルを置き口を開く。
「先輩、中継ぎと抑えになかなか交代しないですよね」
「投げれるんだからそうするだろう」
「疲れが6割くらいで変わるべきです。先輩なら5回か6回くらいでちょうどそれくらいじゃないですか?後の試合のことも考えてそうするのが一番いいのでは?」
「……」
「中継ぎと抑えを信用してもいいはずです」
「はぁ……俺が信用してないとでも?」
「そんなこと言ってませんよ。だから最初の話に戻りますけど完投する気持ちで投げるならもう少し力を抜いた……いえ、効率がいいピッチングが必要だと言っているんです」
周りの人は純の言っていることが理解できていないらしい。
山本キャッチャーが口を挟む。
「伊藤、ちょっと待ってくれ。今はなんの話をしてるんだ?」
「池上先輩が完投するにはどうしたらいいかって話ですよ?」
「中継ぎと抑えの起用の話じゃなかったか?」
山本キャッチャーが困惑した様子で聞き返す。
「いえ、最初から池上先輩が完投するならって話ですよ。その話はその完投する予定の試合まで体力をどう温存するかって話です」
「そんな話だったか?」
「はい、そんな話だったんです。それでですね、そもそも右投手と同じように投げる必要ないと思うんですよ」
「は?ちょっと急に何を?」
山本キャッチャーが混乱の極みに陥っている。その場にいる他の人も同じくだ。
「インステップじゃなければもうちょっと下半身使えるんじゃないですか?」
「試してみたことはあるが……なんていうか詰まる感覚がある。
それに体が開くからな」
「ちょっとインステップじゃないフォームを見せてもらっても?」
「別に構わないが」
池上は見せるだけなら別に構わないだろうと思い何度かシャドーピッチを行う。
純がじっくりみた後フォームに口出しをするということを何回か繰り返すとだんだん空気が険悪なものになってきた。
そもそも池上としても口を出されるとは思っていなかったのだ。
しかし3年であるためすぐに怒るのは器が小さいと思われかねないという謎のプライドを発揮した池上は話だけ聞こうと言う気持ちで純の指示に従っていた。
「……ここですね」
「あぁ、で」
「右腕はまっすぐ出す必要ないです。中に入れて構いません」
「あぁ……次は?」
空気が悪すぎるため皆が離れていく中山本キャッチャーは動かなかった。
『ヤバイヤバイヤバイ……池上がガチでキレてる。あぁ、とかばかり言うときはマジでヤバイって!気づけ伊藤!』
最初は純のフォローに入ろうとしていた山本キャッチャーだったが次第に重くなる空気に身動きが取れなくなっていき遂には逃げ出すこともフォローに入ることも叶わぬ空間に1人残され祈ることしかできない状態になっていた。
そんな中、池上は少しずつ違和感を覚え始めてきた。
『なんか投げやすい?』
その感覚が本当かどうかに疑問を抱き次の言葉を待つ。
「はぁ……で次は?」
「一回投げて感覚を掴むのはどうです?早く投げる必要は無くて正しい動作で投げることを意識する感じで」
「あぁ……一回やってみよう」
「山本先輩。キャッチャーお願いします」
「わ、わかった」
練習用のマウンドに池上が上がりその後ろに純が立っている構図だ。
純からボールを渡された池上は何度かその場でシャドーピッチをゆっくり行った後ボールを投げた。
ボールはいい音を立ててミットに収まるが取った山本キャッチャーは驚いていた。
『うぉっ?!ゆっくりって聞いてたのに話が違うぞ!』
まぁそんな抗議はせずにボールを投げ返すのだが。
「……」
「どうです?」
「ぎこちない感じだな……まだ慣れない」
「でも力あまり入れずにこの速度ですから」
「もう少し行けそうな感じがするな」
「変化球の感触も確かめた方がいいかもしれませんね」
それからも特に会話もなくたまにポツポツと言葉を交わしたと思ったらボールを投げシャドーピッチをしてボールを投げると言うことを繰り返した。
山本キャッチャーとしてはとてつもなく苦い時間だった。
プロ野球のスーパープレイ集を思い出しながらその時間を耐え忍ぶのだ。
池上は純に対する見方が変わっていた。
『専門家……というよりピッチャーコーチだな』
池上はそう思った……その感覚が間違っていないことを知るのは何年後の話だろうか。
「改善点はあるか?」
「いえ、俺から言えることは特にありませんね。あとは感覚的な問題でしょうし、そこは自分で調整してもらうしかないかと。一つ言わせてもらうことがあるとすればテイクバックそんなに上げなくても大丈夫です」
「わかった、明日も一緒に練習どうだ?」
「えぇ、是非」
そして練習終わり、ストレッチをする場面で山本キャッチャーはそんな会話を聞いてしまう。
『あの空気をもう一度とか嘘だろ!誰か嘘だと言ってくれ!』
山本キャッチャーは先手を打つことにした。
コーチに頼んで打撃練習をすることにしたのだ。
結果ハズレくじを引いたのは将也だった。というかむしろ自分から立候補していた。
もちろん2年3年のキャッチャーは誰も立候補しない。
そしてその翌日、打撃練習に澄田と秋山がいた。
打撃練習に割く時間が少ない山本キャッチャーは澄田と一緒に打撃練習を黙々とこなしていた。
秋山は打撃練習に飽きてノックに飛び入り参加している。コーチに許可をもらってからなのでもちろん誰も文句は言わない。
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