幻のスロー

道端之小石

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人物一覧(随時更新)

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伊藤 純

 この物語の主人公。やり直す前は渋いおじさま、という風貌である。 二軍や、ピッチャーコーチと言った裏方で目立たないような存在だった。二軍時代にこのままではいけないと数多くの資格を取得する。その数と種類は多岐に渡りおよそ20種類ほど資格を持っている。

 実のところは目立ちたがり屋。ずっと裏方だったことが不満であった。やり直してからの彼は何かと人の前に出ようとする。リーダーになろうとしたりその場を仕切ろうとしたり上から目線の発言などなど……と反感をかうこともしばしば。本人は無自覚であるが、相応の実力は持ち合わせている。

 一部はやり直した際の知識チートだがそんなことを他の人は知らないし彼は罪悪感をかけらも感じていない。

 趣味は野球(するのも見るのも好き)、健康管理(スポーツインストラクターなどの資格有)、アニメ鑑賞(『見舞いを称して』にて追加)
特技はピッチャーコーチ(20年程の勤務実績有)

 好きな食べ物は菓子、柑橘類、鳥肉、豚肉である。

 嫌いな食べ物は野菜全般、骨のある魚全般、鳥と豚以外の肉、卵、牛乳、甲殻類、貝類、海藻全般、そば、カレーの中辛より辛いもの、柿

 なお嫌いなだけで食べれないわけではない。食べる時は顔をとても顰めながら食べている。洋食より圧倒的に和食が好きだが、主食はどちらかというとパン派。ちなみにジャンクフードもかなり好き。そして酒に弱い。飲むと少しフラフラと妄言を吐きながら歩いた後何かアクションを起こしつつ即寝る。また前後1時間程度の記憶が飛ぶ。二日酔いも酷い為酒は好きではない。

 高校3年の時点で身長が201cmあり、体は引き締まっておりしっかり筋肉が付いている。

伊藤 薫

 伊藤純の父親。一男一女の父。実は純には2歳下の妹がいるが純にとってはあまりいい思い出がなく絡んでいない。そんな純を薫は心配している。

 基本的に嫁である絵里の尻に敷かれており家庭はとても良好で円満である。実は高身長高学歴高収入という、前時代で言う『三高』を満たした貴重な人材であり尚且つイケメンというハイスペック。

 しかし嫁には勝てない。純がやり直し始めてから純に甘えられることが少なった。結果、純へ向かう愛情が若干嫁の方に向かっている。純が高校に入ってからは余った愛の熱量を仕事へ向けた。結果、仕事で業績を上げ出世している。出世してから絵里が甘えてくるようになって嬉しく思っている。

 純の前世でプロ野球選手にいなかった秋山や澄田達といった名手達、天才達が残っているのは大体この人のおかげ。この人の与えた影響がバタフライエフェクトとなって純の行く未来の世界を変えてゆく。


伊藤 絵里

 伊藤純の母親。一男一女の母。実は純には2歳下の妹がいるが純にとってはあまりいい思い出がなく絡んでいない。そんな純を見て絵里は特に何も思っていない。強いて言うなら『兄妹の仲って生まれた時から悪いのねー』程度だ。

 夫である薫を尻に敷いており家庭はとても良好で円満である。

 高身長高学歴の持ち主で美人というハイスペック。実家が良いところの為、逆玉を狙いに近寄ってくるクズも多々いたが全てを薫が影で蹴散す、又は闇に葬っている為気づいていない。

 純が高校に入った頃、絵里は子育てで薫に構う暇がなかったのを悔やんでおり、ひと段落したので大好きな薫に思いっきり甘えることにした。娘から睨まれているがそんなのは関係のない話である。

 『まず部屋から出てこないと話も出来ないわ』が彼女の言い分。

 そもそも絵里は奏が塞ぎ込んでいるわけではなく部屋から出ずに好きなことを謳歌しているだけだと知っているので心配していない。それで幸せならそれでいいと思っている。

 なにより一時期、なんとか外に出そうと興味を引きそうなものを手当たり次第に送り込んだのだが、それが原因で逆に引きこもりが悪化したトラウマがある。

 腐の遺産を何故娘に与えてしまったのか……

 現在では娘に触れようにもどう触れたらいいのかわからなくなっている。


伊藤 奏

 伊藤純の妹。純の2歳下。天才の兄からは構ってもらえず、母は父にとられ、父は仕事に打ち込んで忙しそうであり、誰からも必要とされないんじゃないかと怯えていた。そんな時彼女はネットと出会った……

 現在では重度のヲタクで重度のコミュ症。遺伝子の力が幸いしてか中ニにしては高身長かつ美形、スタイルも良い。

 普段全く喋らないが喋り始めると残念さが滲み出る。8ch民要素とネットスラング、その他諸々の腐った用語を使いこなす様はまさに残念の一言。

 そんな彼女だが、優れた相対音感を持ち、正体不明の仮面女性ピアニスト『カナデ』としてヨウチューブや二コー動画で名を馳せている。目立ちたがりの引きこもりとか、もうわけわかんねぇな(困惑)

 そんな有り余る才能全てをドブに漬け込んだ干物女である奏、彼女の外面は綺麗であり腐っても鯛と表現するにふさわしい。見た目は綺麗な鯛である。だが注意すべきだ、いろんな意味で腐ってるのは内側なのだから。

 謎のピアニストが演奏する時、背景には積まれた薄い本とトレーニング器具、他に工具なんかも安置されている。壁にはピントが合っていないものの恐らくは腐ったポスターやスチル達が飾られている。ネットでは彼女は一体何者なのか物議を醸しているが正体は不明。

 純が高校に入った時には既に自室から出ない重度の引きこもりである。この時点でピアノの配信を始めた。

 7月を過ぎた頃からはコメントに応えて『歌ってみた』も始めている。8月を過ぎた頃にはVR界に進出しておりコメントで『3次元に戻って来い』というコメントが多々寄せられている。9月を過ぎて『歌ってみた』の2次元と『弾いてみた』の3次元を行き来するようになった。

 リスナーからの評価はそれなりに高い。

 引きこもりなのは小学生からであり、ピアノは小学生から始めている。奏の部屋は防音室なので近所迷惑になることもない。また趣味と実益を兼ねて、純が掻き集めた本をこっそり借りて読んでいる。純がたまに本をなくすのはそのせい。 そのことに純は気づいていない、気にかけてもいない。

 それから、絵里が通信販売でつい買ってしまったトレーニング器具は大体奏の部屋に搬入されている。実益の為にやっているので体は凄く引き締まっている。そのおかげか引きこもりのくせに体力テストで女子の中では学年5位に入る始末である。

 本人曰く、コミケは貧弱な体じゃやっていけない。主な外出日はテスト、コミケ、推しの発売日。逃せない戦いがそこにはある。

 一応テストの日だけは登校する。国語が苦手教科、得意といえる教科はない。この時点で全国テスト総合第19位の頭脳を持っているが、そのキャパシティの大半は趣味に使われている。


秋山 隼人

 純と同じ年に雪月高校に入学した天才外野手。常人を超える動体視力と反応速度の持ち主でありメジャーリーグの一流バッターよりもボールを見ていられる時間が0.08秒ほど長い。また、体をコントロールすると言う点においても異次元レベルの能力を持っておりバッティングセンスがズバ抜けている。

 しかしその良すぎる眼があるせいか、純の手元で動くボールに尽く引っかかる。ボールが動き始めた瞬間に思考を開始してつい一瞬体が止まってしまう様子が何度か見られ、そのたびにセカンドとショートのお世話になっている。

 守備ではその能力を遺憾なく発揮しており、ボールの落下地点の先読みにも長けていることから空間認知能力も高いと思われる。また、盗塁技術、走塁技術においても優れている。

 とにかく和食を好む。オリーブオイルを見ると吐き気がするらしくパスタの類を好まない。なお、甘いものに関しては大好物で和洋関係なく楽しむようである。甘いものが懸かったジャンケンの勝率は異様に高いらしい。

 雪月高校に通うようになった理由は実家がイタリアンレストランで、小学6年から中学2年にかけて、何故かしこたまオリーブオイルを摂取することになった事が原因。

 オリーブオイルから逃げるように和食料亭である祖父母の家に避難した際、一番近い高校が雪月高校であった為に雪月高校への進学を決意。また、この時に和食に目覚めた。

 ちなみに、秋山隼人がしこたまオリーブオイルを摂取させられた理由の根本的な原因は伊藤薫がとある企業を自己破産に追い込んだことの余波である。

 テンションを上げる為にニコー動画のピアノの曲や歌ってみたをよく聴いている。お気に入りのアーティストはSikashyとカナデ。

 ガタイはいいがパワーというより柔軟性や俊敏さを感じさせる体格。


岡部 将也

 チャラい、多弁、陽気。世間一般でいうところの陽キャラに所属している彼であるが、実のところは何処となく闇が深い。いつも笑っているが目に光が宿っていないところを偶に目撃される。

 どこからともなく知り得ないような情報を持ってくることもあり人間関係が不明である。アホそうにふらふらと歩き回っているが実は人をよく見ている。よく見たところで、する行動がアホなことには変わりないのが残念なところであるが。

 人をおちょくること、騙すこと、罠に引っ掛けることが大好きで、キャッチャーの勉強と同時に心理学の勉強を自主的に行っている。なお、社会や英語に関しては手をつけていない。赤点まっしぐらか?

 嫌いなことは肉体的ないじめ、暴力表現、血。ついでに魚の刺身や生の肉は食べることができない。乱闘が起きようものなら秒でその場から消えるだろう。なので少年漫画を意外と読んでいなかったりする。

 全身がバランス良く鍛えられている。ガタイもよい。パワーもそれなりにある。

 彼のキャッチャーとしての武器はバッターを完璧に抑え込むリードである。相手バッターの得意コース、苦手コース、得意な変化球、得意な速度帯は事前に調べてある。

 その上で待っている変化球、待っているコース、バッターの調子、スイングの癖。それらを9割4分3厘の確率で見抜き、対策を講じて捩じ伏せる。

 しかしそのリードにピッチャーの調子や具合などは全く考慮されていない。ひたすらに、正確に、マシンのように投げることを要求される。ピッチャーにストレスが溜まりやすく人を選ぶリードである。なお純との相性が抜群に良い。


松野 光希 (高二時158cm、高三時161cm、社会人時165cm)

 速球派投手。腕に自信ありだが身長について触れてはいけない。本人曰くあと10センチ背が大きければ160キロは出せるとのこと。高望みしすぎである。

 寝癖を治さないようでいつも髪の毛がどこかしらハネている。

 バーゲルダッツという一つ300円+税のアイスをこよなく愛しており財布に金があれば2日に1回は購入している。そのためか金欠気味。最近一つ150円程のmoreというアイスに乗り換えようか迷っているらしい。

 誰もアイスを断てとは彼に進言しないのだろうか。

 そんな速球派の彼だが変化球にオリジナルのものを持っている。といってもチェンジアップの握り損ないの投げ損ないが何故か高速で落ちる球である。球種としては縦に大きく割れる高速シンカーで縦スライダーに近い変化の仕方をする。

 三振を取った時に審判と同じ動きで喜びを爆発させる。


新野 

 中継ぎ、又は抑え担当。先発も出来なくはない。落ちる変化球だけ異様に鋭い。ただ失投が甘く入りがちで思わぬ失点を生むことも多々。日々握力トレーニングをしているが失投はなくならない。そのど真ん中への失投から本塁打を生む男と揶揄されることもある。

 好きなものは特になく、嫌いなものばかり。本人曰く『好きなものを共有するより嫌いなものを共有した方が話が早い』とのこと。名前を覚えてもらうことがなく、古くからの付き合いである松野光希も苗字呼びのため全員が名字しか知らない。本人はそのことに関して特に気にしていないようである。

 謎が多い男だが学業の方はなかなかに優秀、というか基本的に2番手のようである。一位は伊藤純であるがライバル関係とかそういうのは特に気にしていない。

 髪をなかなか短くしようとせず、基本髪が目にかかった状態である。

池上 真斗

 速球派左腕。先発で足元へ鋭く刺さるような直球が持ち味。速球派とはいうが変化球にも自信があるようだ。純達の2年上の先輩であり野球に関してプライドが高い。両親が祖父母の経営する料亭で働いている為、味覚が良い。和食が好きだが洋食もいける。チープなファストフードも美味しくいただける。

ちなみに秋山隼人のいとこ。

 野球を始めた理由は秋山隼人が小学生の時、唯一付いてこなかったスポーツだからである。なので高校で秋山隼人を野球部で見た瞬間自分を超えていくのかとゾッとしたようだ。なお、ポジションがピッチャーでないと分かると安心したらしい。

 自分を追いかけてはその分野で尽く自分を追い越していく秋山を苦手に思っているが嫌いにはなれないようだ。


澄田 猛

 主にセンターを守る俊足の外野手。中学シニア時代からその俊足とバント技術では右に出るものはおらず、対戦相手にはほぼ確実にバントシフトをひかれるほどだった。

 実はバスターも出来る上にプッシュバントやスクイズもバントに絡むことなら大体できるが、長打はなかなか出ない。盗塁技術も走塁技術もズバ抜けている。ついでに守備範囲が異常に広い。彼がセンターを守っている時、テキサス性のセンター前ヒットは運が良くなければ出ないだろう。

 コンビニで中華まんをよく買う。中華まんがないときは何も買わずに帰る。高校球児としては線が細いがその体にはとてつもない瞬発力を秘めている。


隅田 剛

 守備職人の二塁手。中学生時代はその打撃能力が低すぎることがネックとなり、レギュラーになることは出来なかった。また守備の全てのテンポが早すぎるので強豪と呼ばれたシニアチームに入っても納得のいく守備の連携ができないことで悩んでいた。高校に入ってからは同レベルの遊撃手がいる為、自分の最高のパフォーマンスを出すことができる。それが楽しくて仕方ないようである。

 彼は『守備をしている時こそ一番野球が楽しい時間だ』と思っている。隅田の守るセカンドに打球が飛ぶと相手ベンチからため息が聞こえる。

 バットにボールをそこそこ当てる程度の技術はあるのだがバットに当てようとするとバッティングセンターの癖でアッパースイングをしてしまい基本的にフライになる。

 思いっきり振るとライナー性のあたりになるがパワーがない為か球威に負けることもしばしば。コンビニでコロッケをよく買う。コロッケがない時は肉まんを買う。


角田 健

 守備職人の遊撃手。中学シニア時代は打撃重視のチームだった為、レギュラーにはなれなかった。隅田と同じ悩みを抱えていたが高校で隅田と出会うことによって解決した。

 無駄のない地味な守備が大好きだがアクロバットに飛びつく守備も大好き、打撃は嫌い。角田の守るショートに打球が飛ぶと観客席からため息が聞こえる。

 打撃は嫌いだが空振りはカッコ悪いと思っているらしくバットを短く持って当てることに専念している。パワーはあるので基本ライナーかゴロになる。

 空振り三振を嫌うポリシーをかなぐり捨てた時の一撃は強い。スーパーで焼き芋をよく買う、焼き芋がないときはテンションが下がる。


竹内 豊

 雪月高校野球部の外野手。純達の同級生。レフトを守っていたのだが1年下の田中にそのポジションを奪われそうになっている。

 彼の打撃を表す言葉はインコース絶対許さないマン。

 特に左投手が決め球をクロスファイアーでインコースの胸元に投げ込むと待ってましたとばかりにスタンドに弾き返す。アウトコースに弱いわけではない。

 打てる時と打てない時の差が少し激しいのが課題点。


井上 学

 雪月高校野球部の三塁手。純達の同級生。サードを守っていたのだが1年の斎藤にそのポジションを奪われた。

 彼はアウトコースの打球を遠くに飛ばすセンスがあったのだが、空振りが多いこと、調子の波が大きすぎること。何より斎藤に劣っていた為レギュラーから降りることになった。


龍宮院 翔

 純達の一年後輩。守備位置はピッチャー。お金持ちの家系に生まれている。恵まれた体格から出る豪速球を武器に中学時代は優勝を果たした。基本的にメンタルが豆腐である為打たれ込まれるとすぐに調子を崩してしまう。一回で三人以上に打たれるともうボロボロである。

 気分転換に行うバッティングは大好きである。そこそこ上手いがチャンスの重圧がかかると途端に凡打を製造し始める。

 頑張ること、努力することを好んでおりドMかと周囲から疑われることもしばしば。そんな自分に涼しい顔をして並んでいる一ノ瀬のことを同じ努力家として慕っておりついつい頼ってしまう。

 努力することが好きな理由はやればやるだけ失敗しにくくなるから、である。失敗をとことん恐れているため何かミスをすると、しばらく失敗を引きずり、その後取り憑かれたかのようにミスをしないための努力を始める。


一ノ瀬 勝

 純達の一年後輩。守備位置はキャッチャー。龍宮院の幼馴染みであり、龍宮院に引っ張られ野球を始めるようになった。高校への入学の際、山カンだけでテストを突破している。基本的にアホだが事前準備を欠かさず、徹底的に相手を調べる癖がある。

 中学時代から天才バッテリーと呼ばれるようになってからは天才っぽい振る舞いを続けられるよう頑張っている。かなりの豪運の持ち主でありジャンケンには自信があったのだがスイーツをかけたジャンケンで秋山に負け続ける。

 カラオケが大好きであり、結構歌がうまい。甘いものと肉が大好き。

 ちなみに努力することが大嫌いで龍宮院の努力っぷりには内心引いている。なお一ノ瀬にとっては『調べること』『準備すること』は『天才のふり』をするのに必要な作業である為、努力に入らないらしい。

 キャッチャーとしての売りはその類稀なるリード能力である。一ノ瀬のリードはピッチャーの能力を引き出すことに非常に長けている。その日の調子、各コースへの制球具合、各変化球のキレ具合を考慮した上で相手バッターの比較的弱いところに気持ちよく投げ込めるようにリードしている。

そのためピッチャーは非常に気持ちよく投げ切ることができ、実力を十二分に引き出すことができる。


川村 巧

 純達の一年後輩。守備位置はファースト。元々は左投げの二塁手であった。左投げであったものの二塁手としてそれなりに通用するほど守備が上手かった。しかし高校での紅白戦でスミダ達の守備を目の当たりにしてコンバートを決意。

 打撃では元々はセカンドであり長打を求められることも少なかったため、外野と内野の間に落とすヒットを得意にしている、長打はあまり期待できない。

 守備ではセカンドを守っていた経験を生かした広い守備範囲が特徴。早い段階でコンバートした為か、それともセンスがいいのか、グラブトスができる程度までにファーストミットに慣れている。


斎藤 岳

 純達の一年後輩。守備位置はサード。元々はショートとセカンドを守っていたがベンチ入りするためにサードの守備練習を始めいつの間にかサードがメインになっていた。打撃ではいかなる時も全力でフルスイングする。

 バットコントロールが悪いわけではないが全力で振るために多少ズレる。芯が外れることがかなり多いからか、カット打ちのようになる。しかし全力で振っている為に審判から注意を受けない。三振することは少なく、代わりにフライが多い。

 守備では元々ショートを守っていたこともあり守備範囲が広い。いつもフルスイングな打撃からは予想もつかぬほど正反対な堅実な守備をする。度胸もありサード方面に来る強烈なライナーにも怖気つかない。


田中 実

 純達の一年後輩。守備位置は主にレフト。元々はキャッチャーをしていた。その強靭な肩は座ったままニ盗を許さないほどのキャノンだったのだが同期にも先輩にも化け物がいた為コンバートすることを決意。

 ファーストにコンバートしたものの同級生の川村が同じポジションに来た上に田中よりも守備が上手かった。田中はポジションを求めサードへ。

 サードでも同じことが起こり、セカンドとショートへ。結局のところどちらも微妙であった。結果として外野手に落ち着く。

 秋山からライトを勧められたが、ライトから三塁までの長距離の送球に不安があったためレフトを希望する。打撃では特筆することもなく、無難と言った言葉が似合う。無難とはいうが単打も長打も狙える。

 守備は秋山や澄田と比べると足の遅さが目立つ上に守備範囲が狭い、と言っても比較対象がおかしいので守備は及第点といったところである。

 肩が恐ろしく強い為、助走をつけた彼の送球は二塁からのタッチアップを困難なものにしている。

 実はキャッチャーとして普通に有能である。ただリードという一点に関して他2人に負けていた。彼のポップアップタイム平均は1.79秒。一般的なそれが2秒程度であることを考えると驚異的な速さである。20歳を超える頃には更にそのタイムは早まることが予想され、捕手として活躍するのも夢ではない。

神々みわ しゅう

 純達の一年後輩。守備位置はピッチャー。オーバースロー、サイドスロー、アンダースローの3種類のフォームを使い分けて投げる両投げという世にも珍しいスイッチピッチャー。

 オーバースローの時は癖のない素直な球を投げてくるがサイドスロー、アンダースローの時はその変態さが滲み出す。

 サイドスローのストレートは野手の送球ばりにシュート回転がかかっているのがデフォルトだが、たまに普通のストレートになる。
 
 ナックルも投げることできるが、速度や精度は度外視したものであり、とにかく回転をかけないことを意識している。サイドスローのフォームはこのナックルを投げやすいフォームで統一されている。アンダースローの時はとにかく打者の目線を上下に揺さぶることに重点を置いている。

打撃はそこそこできる。


大川おおかわ 大河たいが

 純の2年上の先輩。回転させないことに関しては今後現れないであろうほどの天才的なセンスを見せるナックルボウラー。

 そのナックルはMAX 141キロ、約87.5マイルである。

 普通のナックルの平均速度が120キロから130キロ程度なのに対して大川のナックルはさらにその上を行くMAX140キロ。

 ナックルだけで緩急をつけてくるそのピッチングはミラージュやらマジックやらと呼ばれメジャーで親しまれている。メジャーに行ってからはほんの少しずつではあるがコントロールが良くなってきている。

ーーーーーーーーーーーーーーー

伝え忘れましたがネタバレがNGな人はブラウザバックか
次の話にすぐ飛んでください。
筆者は軽いノリとネタが大好きなのでこのページは軽いノリで書きます。
それがダメな人もブラバか次の話へどうぞ。

……この時点で疲れたので随時気が向いた時に更新します。



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