婿探しをしていた夜会で、宰相子息が婚約破棄され私との結婚を命じられていた

十八歳になったクラウディア・シェーンハイトは家のため婿を探していた。

生家の辺境伯領からはるばる王都の夜会にまで繰り出し、初めての社交というものに目を白黒させていた。地元にはクラウディアのお眼鏡にかなう人物はひとりとしていないため、婚活は難航している。

『わたくしたち、婚約は破棄いたしましょう!』

そんな時、パーティーの中央から高らかな宣誓が聞こえたのだった。

○厄介払いのように辺境伯への婿入りを強いられた宰相子息ジルヴェスターと武闘派の辺境伯令嬢クラウディアのお話
○王都編はおまけとして読んでくださいね…!!
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