失声の歌
……声が出ない
それは唐突に俺を襲った
いつもは当たり前にできたこと
それが急にできなくなった
暗闇に突き落とされて、目の前なんて見えなくなった
うるさい喧騒の中でひとつだけ、綺麗な音が聴こえるまでは
それは唐突に俺を襲った
いつもは当たり前にできたこと
それが急にできなくなった
暗闇に突き落とされて、目の前なんて見えなくなった
うるさい喧騒の中でひとつだけ、綺麗な音が聴こえるまでは
あなたにおすすめの小説
上手に啼いて
■聡は10歳の初めての発情期の際、大輝に噛まれ番となった。それ以来関係を継続しているが、愛ではなく都合と情で続いている現状はそろそろ終わりが見えていた。
■注意*独自オメガバース設定。■『それは愛か本能か』と同じ世界設定です。関係は一切なし。
アルファの傲慢 オメガの狡猾
アルファは傲慢で、オメガは可憐で、恋は小説の通りに進むもの。
そう信じている公爵家嫡男クリスは、幼なじみの王太子アスターに愛されるため、恋愛小説を参考に次々と作戦を実行する。
病弱なふりをしてみたり、嫉妬させようとしたり、健気に身を引こうとしたり。
けれど、どの作戦もアスターにはあっさり見抜かれてしまう。
それでも諦めきれないクリスと、呆れながらも彼を誰よりよく見ているアスター。
恋愛小説を信じる少し狡猾なオメガと、すべてお見通しの傲慢なアルファが繰り広げる、すれ違わない幼なじみラブコメディ。
トラウマΩの巣作りかくれんぼ
『紬、次の発情期が来たら、オレのために”巣”を作ってよ』
その約束は、僕にとってしあわせの始まりになるはずだった。
でも、その約束が原因で、僕は自分が”普通”じゃないんだと知ってしまった。
新しい恋人である優しいα・奏さんと暮らし始めても、あの日のトラウマは消えない。
彼に”巣”を見られるのが怖くて、発情期が近付くたび、僕は小さな嘘をつく。
誰にも見つからない場所で、ひとりぼっちで”巣”を作り、彼が帰って来る前に片付ける。
これは、“普通”のΩになれなかった僕と、大好きな恋人とのかくれんぼ。
どうか、僕の”巣”が見つかりませんように。
――そう願っているのに、本当は少しだけ、奏さんに見つけて欲しいと願ってしまった僕のお話。
傾国の喪失
【再掲です、たぶん】
※前半かわいそうなので、苦手な方はスルーしてください。
あとファンタジーです、これ。
現代日本じゃないです。
不幸な事故で、過去の記憶をすべて失ったラティ。 けれど今の彼は不幸ではない。 大好きな養父のネイヴァンと共に、穏やかな日々を過ごしている。
自分のルーツを探す旅に出ることも、失われた記憶や傷を取り戻そうとすることもない。 何もわからなくても、それでいい。
これは、忘れたまま生きることを選んだ少年の、小さな恋と優しい日常の物語。
他サイトにも掲載しております。
終電を逃すたび、お前が迎えに来る
三十四歳、終電を逃す回数だけ増えていく。
会社を出るのはいつも終電ギリギリで、
間に合わないことの方が多くなった。
そのたびに、連絡する相手が一人だけいた。
二十七歳の、同期の後輩。
「迎えに行きます」
「タクシーでいい」
「行きます」
来る。毎回来る。
何も聞かない。ただ来る。
それがいつからか、当たり前になっていた。
登場人物
黒田 篤(くろだ あつし・34歳)
中堅メーカーの営業部長。仕事は速いが雑に扱われることを許しすぎる。終電を逃すのが月に五回を超えている。感情を出すのが苦手。誰かに頼ることがもっと苦手。
坂本 柚樹(さかもと ゆずき・27歳)
同じ会社の営業部員。黒田の七年後輩。仕事の飲み込みが早く、感情の扱い方がうまい。黒田が終電を逃すたびに迎えに行く。その理由を、一度も言ったことがない。