105 / 414
二章 ハーレムルート
悲しいキス
しおりを挟む
あれからもう一度、ギノフォード先生との婚約について真剣に悩んだ。
守ってもらうだけは狡いと思うし、きっとライアン様も良い気分ではないはず。
やっぱり、断るべきなんだと思う。
だけど、二家門では獣人を欲する人たちに対抗できないって…。
そんなに皆、獣人を欲しがってるのかな?
珍しいだけじゃ?
珍しいから研究家達がいて、研究対象として…実験とかされちゃうのかな?
それは…怖いな…。
それより僕はギノフォード先生の事、好きなのかな?
先生として好きだけど、それは婚約したい好きなのかな?
わかんない…。
考えたことないからわかんない…けど…。
エッチは気持ちよかった…。
ライアン様も一緒だっからかもしれない。
快楽で婚約するかを決めるのは違うよね…。
…先生に「キスしたいと思っています」と言われて、心臓がドクンとなって僕は…。
もし、あの時ギノフォード先生がしてきたら…僕はちゃんと拒めたかな?
受け入れちゃったのかな?
これは浮気だ。
良くない心。
ライアン様を傷つけてしまう。
ダメダメ。
やっぱり、二股は良くない。
ライアン様が僕以外の人となんて考えたくないもん。
そんなことしちゃダメ。
うん、断ろう。
断るべきなんだ。
放課後?
ライアン様にとっては放課後、僕の部屋に来てくれた。
僕が不安、緊張、混乱、困惑、様々な感情からライアン様が今どんな様子なのか正しく判断できなかった。
ライアン様はいつものライアン様?
僕の婚約者のライアン様?
「シャル」
「にゃ、ニャイアンさみゃっ」
名前を呼ばれると身体が勝手にライアン様に抱きついていた。
僕たちは無言で抱きしめあっていた。
なんとなくわかった。
お互いが考えていること。
この後の展開を…。
僕たちはソファに移動し手を繋ぎ、だけど顔を見ることはなかった。
「ギノフォード先生から言われたか?」
ライアン様の声のトーンでこの後の展開を確信した…。
「…ん」
「俺は…俺…だけで、シャルを守りきると断言出来ない。」
ごめんなさいごめんなさい、こんなことを言わせてしまいごめんなさい。
「……ん」
「俺…以外の婚約者は……必っ要…だ。」
本当に必要?
僕はライアン様だけを…。
「………」
「ギノフォード先生を受け入れる事に…反対しない。」
そんなに辛いなら、反対して。
「………」
「…無理にギノフォード先生を選ぶ必要はない、別の…誰かが良いならそれは…シャルの気持ちを優先すべきだ…。」
ギノフォード先生じゃなくて僕はライアン様だけを…。
「………。」
「シャル…俺は……シャルを愛してる…だけど…守りきる…自信がない………すまな゛い゛っ」
「ん゛ん゛」
止めて、ライアン様の悲しい涙見たくないよ。
僕はライアン様と幸せになりたいだけなのに…どうして僕はライアン様にそんな顔をさせてるの?
どうして僕はライアン様を幸せにできないの?
ライアン様の涙につられて僕も…。
ごめんなさい、もう何も言わないで。
ごめんなさい、獣人になっちゃって。
ごめんなさい、好きになっちゃって。
僕からライアン様の唇を求め、僕達は泣きながらキスを続けた。
守ってもらうだけは狡いと思うし、きっとライアン様も良い気分ではないはず。
やっぱり、断るべきなんだと思う。
だけど、二家門では獣人を欲する人たちに対抗できないって…。
そんなに皆、獣人を欲しがってるのかな?
珍しいだけじゃ?
珍しいから研究家達がいて、研究対象として…実験とかされちゃうのかな?
それは…怖いな…。
それより僕はギノフォード先生の事、好きなのかな?
先生として好きだけど、それは婚約したい好きなのかな?
わかんない…。
考えたことないからわかんない…けど…。
エッチは気持ちよかった…。
ライアン様も一緒だっからかもしれない。
快楽で婚約するかを決めるのは違うよね…。
…先生に「キスしたいと思っています」と言われて、心臓がドクンとなって僕は…。
もし、あの時ギノフォード先生がしてきたら…僕はちゃんと拒めたかな?
受け入れちゃったのかな?
これは浮気だ。
良くない心。
ライアン様を傷つけてしまう。
ダメダメ。
やっぱり、二股は良くない。
ライアン様が僕以外の人となんて考えたくないもん。
そんなことしちゃダメ。
うん、断ろう。
断るべきなんだ。
放課後?
ライアン様にとっては放課後、僕の部屋に来てくれた。
僕が不安、緊張、混乱、困惑、様々な感情からライアン様が今どんな様子なのか正しく判断できなかった。
ライアン様はいつものライアン様?
僕の婚約者のライアン様?
「シャル」
「にゃ、ニャイアンさみゃっ」
名前を呼ばれると身体が勝手にライアン様に抱きついていた。
僕たちは無言で抱きしめあっていた。
なんとなくわかった。
お互いが考えていること。
この後の展開を…。
僕たちはソファに移動し手を繋ぎ、だけど顔を見ることはなかった。
「ギノフォード先生から言われたか?」
ライアン様の声のトーンでこの後の展開を確信した…。
「…ん」
「俺は…俺…だけで、シャルを守りきると断言出来ない。」
ごめんなさいごめんなさい、こんなことを言わせてしまいごめんなさい。
「……ん」
「俺…以外の婚約者は……必っ要…だ。」
本当に必要?
僕はライアン様だけを…。
「………」
「ギノフォード先生を受け入れる事に…反対しない。」
そんなに辛いなら、反対して。
「………」
「…無理にギノフォード先生を選ぶ必要はない、別の…誰かが良いならそれは…シャルの気持ちを優先すべきだ…。」
ギノフォード先生じゃなくて僕はライアン様だけを…。
「………。」
「シャル…俺は……シャルを愛してる…だけど…守りきる…自信がない………すまな゛い゛っ」
「ん゛ん゛」
止めて、ライアン様の悲しい涙見たくないよ。
僕はライアン様と幸せになりたいだけなのに…どうして僕はライアン様にそんな顔をさせてるの?
どうして僕はライアン様を幸せにできないの?
ライアン様の涙につられて僕も…。
ごめんなさい、もう何も言わないで。
ごめんなさい、獣人になっちゃって。
ごめんなさい、好きになっちゃって。
僕からライアン様の唇を求め、僕達は泣きながらキスを続けた。
応援ありがとうございます!
1
お気に入りに追加
2,841
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる