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二章 ハーレムルート

今日は先生

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ライアン様が授業に行くと一人になってしまう。

淋しい…。

淋しさを紛らわせながら時間を過ごすために、昼食までなんとか勉強した。

こんこんこん

がちゃ

扉が開き現れたのはギノフォード先生。
食事も楽しみだが人の温もりが嬉しい。

「先生。」

「どうしました?」

「食事の前に良いですか?」

「なんです?」

「抱き締めて欲しいです。」

「…分かりました。」

「やったぁ。」

抱き締めて欲しいと言いながら、僕から飛び付いてしまい先生は数歩後ずさりもう少しで壁に当たるところだった。

もしかしたら、僕から先生に壁ドンが出来たかも…。

「俺の事好きだろ?」みたいな女の子がドキッとする台詞言ってみたい…。
変な事考えていたら、脳まで届きそうな先生の香りが以前よりも強くなった気がする。

「私の香りは変わりましたか?」

本能でクンクンしていたのバレた。

「ぅん…前よりすっごく甘くて…エッチな気分になっちゃう…。」

どうしてこんな風になっちゃうんだろう…。
言葉は真実だけど、事実を利用して僕なりに先生を誘惑してみた。

「…そう…ですか。」

先生には僕の誘惑はあまり効果が見られなかった。
…大人の余裕で流されてしまった…というより僕の誘い方が下手で気付かれてない?

「先生もっとして…キスも…ほしい。」

もっとエッチな誘いが出来れば良かったのにその技術や知識が僕にはなく、いつも直球勝負になってしまう…。

ねぇ、どうしたらしてくれる?

「仕方がないですね。」

仕方ない?…してくれるの?
仕方ないと言われても先生は僕の願いを叶えてくれるなら、これでいいのかもっ。
唇が優しく触れ、尾てい骨辺りを刺激されると気持ち良くなってムズムズしちゃう。

「先生ぇしてほしいぃ。」

自分でもビックリするくらい甘い声で強請っていた。

「だめです。放課後まで我慢です。」

どうしよう…フェロモン出ちゃいそう…。
フェロモン出しちゃったら一日は余裕で記憶無くしちゃうから、先生に迷惑かけちゃう…。

押さえないと…。

「ちょっと…ちょっと…だけ…。」

「どうしたんですか?」

僕の焦りが伝わったのか、先生の真剣な顔が僕に近づき覗き込む。

「…んん、腰…触られると…んっふっん」

触られてないのに、身体がどんどんムズムズしてくる。

「あぁ猫の性感帯でしたか…。」

「先生っだめ?」

フェロモンでちゃうよぉ。
もう、出ちゃうかも…。

「そんな潤んだ目で見られたら…少しだけてすよ。」

「んっ」

先生はストンと僕のパンツとズボンを落とし、しゃがみこみ僕のモノを躊躇なく口にした。

「えっあっセンセッ」

立ったままされるなんて思っておらず、咥えられ刺激される度に先生の頭を押さえてしまっていた。
今は昼食で時間がないならとは言え、先生の刺激は直球だった。
舌で扱かれ吸われる度に腰がビクビクと震えてしまう。
強く吸われ呆気なくイッちゃった。

こんなにエッチしてるのになれることがないどころか、より快感に弱くなっている気がする…。

カクンと膝の力が抜け、ペタンと座ってしまった。
…もしかして、これで終わっちゃったりする?
先生のくれないかな?

「先生っ欲しい。」

だめ?

苦いキスをされながら、カチャカチャと先生のズボンが緩められる音が聞こえ先生が貰えると思うと胸が高鳴る。
先生の首に腕を回し舌を絡めた。
足を抱えられ僕のそこに先生のが触れながら、ズルズルと押され背中が壁にトンと触れた。
逃げ場を無くされた瞬間、先生のが僕の中に入ってきた。

「ぁんっんっんぁっああ」

香油も解す事もしてないのに、僕はすんなり先生を受け入れていた。
先生が深く繋がろうとすると、壁に押され逃げ場を無くし身体が浮いちゃう。

「センセッ」

支えが欲しくて先生に手を伸ばせばぐぐぐっと先生のが全部入り、唇が重なった。
離れて欲しくなくて先生の首に腕を回して舌を追いかけた。
先生が腰を使う度に壁に押し返され、余すことなく先生を普段より奥まで感じた。
苦しいのが気持ち良くて、イッちゃうと先生を締め付けるのがわかり僕の意思で更に強く締め付けることが出来た…かも。

「う゛っ…フィン…コック…」

苦しそうな先生の声にやり過ぎてしまったと反省し緩めたのと同時に僕の中に放たれた。

「はぁぁぁぁはぁぁはぁ」

…先生はため息にも似た呼吸をしていた。

「フィンコック…あれは態と…ですね?」

さっきとは別の意味で壁に追いやられていく。

「ん?あっあれ?」

「最後の締め付けです。」

もう、キスできそうな距離なのにそんな雰囲気ではなかった。

「ぁっ…痛かったですか?」

「あれは危険です…持っていかれるかと思いました。」

「…ごめんにゃしゃい…」

素直に謝罪するも、先生の首に腕を回し引き寄せキスをし舌を絡める。
角度を変え先生の舌を貪った。
唇を離しても見つめ合うことを止められず、少し距離を詰めると再びキスが始まった。
どうしよう、先生のキス止められない。
鼻から抜ける吐息が自分が興奮していて、エッチな気分が抜けていないことを知る。
もっとしたい。

「もう゛、だめ゛ですっ」

自身の感情を押さえるように深呼吸してから、先生は僕との繋がりを抜いた。
本当は嫌だったけど、先生は大人で授業もあるし僕のワガママで先生の立場を悪くしちゃいけないから大人しく受け入れた。
途中「あぁん」と感じちゃったのに、先生は僕の反応なんて全く気にする素振りもなかった。

…寂しい。

抜かれた後、先生のを優しく撫でた。

「フィンコッッックゥ」

強く名前を呼ばれ、腕を捕まれた。

「先生痛かった?…まだ…痛い?」

先生の大事なモノで、僕にとっても大事なモノ。

「も゛う大丈夫です…。」

「本当?」

「はい…服を着て食事にしますよ?いいですね。」

「はいっ……ひゃぁん」

パンツを履く瞬間、お尻に風が流れた。

「洗浄魔法です。」

先生それ不意打ちっ。

「洗浄魔法で気持ち良くなっちゃいましたか?」

先生の意地悪な表情、始めてみた。
むっとしてプイっとしてやった。

「ふふっ、食事早くしなきゃ食べる時間有りませんよ、」

先生はエッチの余韻に浸ることなく身支度して、食事の準備をはじめた。
 
「急いで食べてください。」

時計はもうすぐお昼休憩を終わる時間を指していた。
先生も授業があるのに態々来てくれて、いつも食事を持ってきてくれる。
僕は僕の事しか考えてなかった…。

「先生…ごめんね。」

「ん?」

「いつもありがとっ。」

ちゅっと軽く唇が触れ食事をはじめた。
先生が時間に遅れないように急いで食べ、後片付けも率先して行った。
部屋を出る時にキスを強請っていいのか悩んでいた。

「フィンコック…」

先生からキスされた。
離れそうになると背伸びをして追いかけた。

「こんなんじゃ離れられないですね。」

「うん、離れたくない。」

「今日、来ますから。待っていてください。」

「ぅん、早くね。」

「はい。」
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