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二章 ハーレムルート

それ今じゃなきゃダメですか?僕もうダメかも…

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無言のまま部屋に訪れエドはソファに乱暴に座り、まだ怒りが収まらないみたいだった。

「エド?」

「ルマン、悪いなあいつが。」

「うんん、本当の事だから気にしないで。」

「本当の事じゃねぇだろ。今のルマンは王子の事なんてなんとも思ってねぇし、婚約だって偶然重なっただけで…そもそもペアだって断ってたじゃねぇか。それを知らないであいつはっ…」

「過去の僕は王子の事を追いかけ回したって聞いてるし、ペアについても先生達を困らせてたのは事実だから。僕は平気だよ、だからエドは家族と喧嘩しないでお願い。」

エドの事を心配しての行為、僕がいなければきっと仲のいい兄弟だと思う。

「あいつは…ルマンを嘘つき扱いしたんだよっ。獣人の事だって…。」

「だけど知らないから仕方がないよ。僕が獣人なのも口外してないからでっんっ。」

エドに力強く抱き締められた。

「悪い…」

「エドがあんなに怒ってくれたのが嬉しくて、僕全然平気だよ。だからもう謝らないで。」

「………。」

身体を少し離し見つめあってから唇を一度重ねてから丁寧に服を脱がされていく。
いつもみたいにキスしている間に裸になっていることはなく、服を脱がす行為のみを行っていた。

一枚一枚丁寧に脱がされ服は床に落とされていく。

エドに裸を見られることは何度かしたのに普段とは違う緊張感があり、脱ぐ時にそれとなく胸と僕のものを身体で隠し次のエドの行動を待った。
裸でソファに座りゆっくり丁寧に身体中にキスを贈られる。
僕は平気なのに心の傷を癒すように優しくて擽ったいエドの行為…ソファに倒されてもひたすら身体を舐められ続ける。
僕のモノにも口付け煽られながら洗浄魔法を掛けられ我慢できなくなっていく。

「もう欲しいよ…エドの…頂戴。」

「まだ解してねぇだろ?」

「平気だよっ…やぁん…それ…やだょ…」

エドは僕の足を抱えてあの場所を舐め出した。
洗浄魔法で綺麗とはいえ抵抗はある。
舌で舐められるだけでなく入りだした。

「エド…ぅん…もぅ…やぁん…」

顔を隠しながら恥ずかしい行為に耐え続けた。

「ふぅぇんっんんっん…エドォ…んっん…」

「俺はまだ舐めてぇんだけどなぁ。」

「そんな所、舐めないでっお願いっ。」

「そんなにか?」

「ぅん…。」

「分かった…なら、もう入れるけど、痛かったら言えよ?」

「ぅん…ぅん…うん…もっ頂戴っ」

エドのが触れると漸く貰える喜びにエドの首に腕を伸ばし、挿入に備えた。

「んはぁあんんっんぁっんん」

与えられた快楽に抗うこと無く素直に喘いだ。

「もっと…もっと…奥に…ほしっ」

本能に支配された僕は何を口走っているのか分かっていない。
なにか言えば、エドが気持ちいい事を沢山くれると頭の中にあり本能に身を任せていた。

「あぁんん…あんっ…あっんん」

奥へ入ってくる幸せにエドの耳元で喘ぎ続けた。

「にゃぁあんん、にゃぁあん」

奥までエドを感じると言葉を忘れ鳴いていた。

「尻尾と耳、出ちまったな。」

「にゃぁん」

「そんなに気持ち良かったか?」

「にゃんん…にゃんんっにゃっあぁんん」

中にエドを沢山感じるだけで気持ち良かった。
頭の中がエッチで一杯で何も考えられなくなり「バタン」と扉が開く音が聞こえたような気がしたが、早くエドに動いて欲しかった。

「あぁん…エド…動いてぇ…んっん」

「あぁ」

「………耳だ…」

視界の角で人影を感じ視線を移すと、そこには人が居た。

「にゃっ?」

突然の事で頭が理解できなかった。
どうしてここに居るの?
ここはエドの部屋で、エドと二人きりのはずにゃのに…。
彼は僕達の行為を、かなり近い距離で凝視していた。

「…ゃ…やぁあん…エドォオ」

…見られてる。
裸…見られてる。
エッチな姿見られてる。
完全に繋がってるの見られてる。

理解した途端身体を隠したいのに繋がっているので身動きが取れず、縮こまりエドとの隙間を腕で隠すくらいしか出来なかった。
エドに腰を抱えられ隙間無く密着し少しだけ安心したのも束の間、抱き起こされエドの膝を跨ぐように座らされた。
エドが背凭れに寄りかかるので、僕は彼の視線から顔を隠せたが背中は無防備に晒している。

見られたくなくで一生懸命エドにしがみついた。

「耳…尻尾…本物?」

背後に居る彼は僕の動揺なんて気にする素振りもなく、独り言のように「耳…尻尾」と呟いている。
僕の耳と尻尾に驚きを隠せずにいるようだったが、それは今じゃなくても良いと思う。
不意に耳を触られ、勝手にピクピクしてしまう。
エドの腕は両方僕の腰に回されているので、触っているのはきっと後ろの人。
背中をなぞるように辿られ、尻尾の付け根に到着し、それだけでも刺激され快感が生まれるのに、付け根を何度も確認し尻尾までも引っ張られた。
僕の身体から生えているのか確認なんだろうけど…耳と尻尾はダメ…特に付け根は気持ちよくて変な声出ちゃう゛。

「はぁんっんあぁんんっあんだめぇんっ」

エドに抱きつきながら、もう止めさせてって耳元で喘いでいた。

「エイダン分かったろ?ルマンは獣人だ。」

「はぃ…へっ?…獣…人?」

「あぁ、耳も尻尾も本物だ。」

「ほんもの?」

「何度も触って分かったろ?」

「ほんもの…獣人…」

「………」

「え゛っ獣゛人゛?」

「ルマンは獣人だ。」

「…ぁっ…ぁっ…ぁっ」

混乱している彼は僕の尻尾を触り続けていた。

もう、我慢できないよ…。

「はっはぁんっんはぁっん…エド…」

「エイダン、そろそろ放せ。獣人にとって耳も尻尾も性感帯だ。」

「えっ?あっはい…」

漸く彼の手が離れていった。

「充分分かったろ?」

「…はぃ」

「なら、そろそろ出てけ。俺の婚約者、今裸なんだよ。」

「…えっ?…うわぁっはっはいっすみません。」

彼は今やっと僕が裸であることに気付き、慌てた様子で部屋を出ていった。

僕は裸ってだけじゃないんだけど…。

「…エドォ」

「悪ぃな。」

「…裸…エッチしてるの見られちゃったょ…」

「あぁ、そうだな。あいつには後で忘れろって言っとくわ。」

「…ぅん」

あまり良く思われていないのに、エッチな姿まで見られるなんて大失敗だ。
挨拶も出来てないのに、より僕の印象は最悪になったのでは?
落ち込みたいのに先程尻尾の付け根を沢山刺激された所為か、もう我慢が出来なくなっていた。

「エド…出ちゃう。」

「もう、イキそうか?」

「ちがっ…フェロモン…出ちゃっ…はっんんんやっん…もっ…我慢できにゃっ…んんっ」

「フェロモン?…いいぜ、出せよ。」

その後の事はもう、覚えていなかった。
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