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四章 物語は終盤へ
ライアン
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いくら待っても王族からの処罰の報せは来なかった…。
シリクレッチが王子を殴ったにも関わらず…。
信じていないわけではないが、シリクレッチが側室の子というのは本当なんだろう…。
王妃は王子を国王にすることと地盤を固めることに神経を注ぎ、邪魔物の排除を考えている。
そこで目を付けたのが光属性と獣人だ。
光属性は分かりやすく貴族や平民からの指示を得る事が出来、獣人に関しては貴重性から優越感だったり自尊心を満たすのに素晴らしい存在。
さらにシャルマンは公爵家という後ろ楯もあるので、王妃としてはどうにか手元に起きたかったのだろう…結果光属性とは魔力酔いを起こし、シャルマンは既に既婚者であり相手も錚々たる顔ぶれで敵対するには避けたい存在たちということで時間を要しているのだろう。
そして、数日が経ち王族から「今回の件について話したい」と報せが来た。
シャルの夫の俺達は皆、当主補佐という立場で仕事を学んでいるので王族との話し合いには、現当主が王族との話し合いに参加した。
王妃はシリクレッチを不問に付すことを最後まで納得せずにいたが、獣人に効果のある薬を王子が使った証拠を見せつけたことで多少は怯むも、それでも王妃は諦めることがなかった…。
「その通りです。」
その話し合いの中、今まで黙っていた当事者の王子が自身の口で紅茶に薬を盛った事を認めた。
国王の前で認めたことによりシリクレッチの行為は今回は目を瞑るとに決定したが、最後まで王妃は納得しなかった。
王族の行動を貴族が制限することは出来ないが、今後シャルに王宮への召集がかかった場合は一人ではなく旦那もしくは家族が同行するという承諾を得た。
王妃の様子から王子との間に子供が生まれたことを伝えるべきではないと判断したと聞かされた。
継承権などはいらないが、あれだけ目立つ遺伝子を継いでしまったんだいずれ知られてしまう…だったら最初に話しておくべきではないかという意見も有ったが現実を目の当たりにした時誰も王族に伝えることはしなかった。
なので、この状況をどうするべきか…。
仕事を終え屋敷に着くと玄関前にローブで顔まで隠していた怪しげな男がいた。
警戒しながら近づけばシャルに王宮からの手紙を届けに来たと…。
手紙を受けとり相手を確認すると王子からだった。
目の前に王族の使者がいるので手紙を破ることは出来ず、玄関で対応しているとシャルがフードを被った赤ん坊を抱っこしながら現れた。
「ライ?お帰りっ…お客様?」
「…あぁ」
「外は寒いでしょ?入って頂いた方が…」
「…あぁ…そうだな…どうぞ。」
男が入り扉を閉める瞬間風も滑り込んできた。
その時フードが外れ、輝くような金髪が現れてしまった…。
シリクレッチが王子を殴ったにも関わらず…。
信じていないわけではないが、シリクレッチが側室の子というのは本当なんだろう…。
王妃は王子を国王にすることと地盤を固めることに神経を注ぎ、邪魔物の排除を考えている。
そこで目を付けたのが光属性と獣人だ。
光属性は分かりやすく貴族や平民からの指示を得る事が出来、獣人に関しては貴重性から優越感だったり自尊心を満たすのに素晴らしい存在。
さらにシャルマンは公爵家という後ろ楯もあるので、王妃としてはどうにか手元に起きたかったのだろう…結果光属性とは魔力酔いを起こし、シャルマンは既に既婚者であり相手も錚々たる顔ぶれで敵対するには避けたい存在たちということで時間を要しているのだろう。
そして、数日が経ち王族から「今回の件について話したい」と報せが来た。
シャルの夫の俺達は皆、当主補佐という立場で仕事を学んでいるので王族との話し合いには、現当主が王族との話し合いに参加した。
王妃はシリクレッチを不問に付すことを最後まで納得せずにいたが、獣人に効果のある薬を王子が使った証拠を見せつけたことで多少は怯むも、それでも王妃は諦めることがなかった…。
「その通りです。」
その話し合いの中、今まで黙っていた当事者の王子が自身の口で紅茶に薬を盛った事を認めた。
国王の前で認めたことによりシリクレッチの行為は今回は目を瞑るとに決定したが、最後まで王妃は納得しなかった。
王族の行動を貴族が制限することは出来ないが、今後シャルに王宮への召集がかかった場合は一人ではなく旦那もしくは家族が同行するという承諾を得た。
王妃の様子から王子との間に子供が生まれたことを伝えるべきではないと判断したと聞かされた。
継承権などはいらないが、あれだけ目立つ遺伝子を継いでしまったんだいずれ知られてしまう…だったら最初に話しておくべきではないかという意見も有ったが現実を目の当たりにした時誰も王族に伝えることはしなかった。
なので、この状況をどうするべきか…。
仕事を終え屋敷に着くと玄関前にローブで顔まで隠していた怪しげな男がいた。
警戒しながら近づけばシャルに王宮からの手紙を届けに来たと…。
手紙を受けとり相手を確認すると王子からだった。
目の前に王族の使者がいるので手紙を破ることは出来ず、玄関で対応しているとシャルがフードを被った赤ん坊を抱っこしながら現れた。
「ライ?お帰りっ…お客様?」
「…あぁ」
「外は寒いでしょ?入って頂いた方が…」
「…あぁ…そうだな…どうぞ。」
男が入り扉を閉める瞬間風も滑り込んできた。
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