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第6章 太陽の聖女と星の聖女
第305話 悩むアニエス
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「がはっ!」
またもや目の前で騎士さんが倒れた。
大勢の騎士さんたちに向けて、トリスタン王子が黒い雷を放ったので、大勢の騎士さんたちが苦しんでいる。
「これを飲んでください! 貴方も!」
倒れている人たちに神水を飲ませていくけれど、回復した騎士さんたちがすぐに立ち上がって、再びトリスタン王子に向かっていってしまう。
「水の聖女様……感謝する!」
「あ……」
「うぐ……」
神水を飲ませなければ、騎士さんたちは向かっていけない。
だけど飲ませなければ、騎士さんたちが苦しみ続ける事になる。
だから私は、倒れている騎士さんたちに神水を飲ませない訳にはいかないのだけど、離れた場所にいるはずのトリスタン王子の叫び声が聞こえてきた。
「貴様らが何度も蘇ってくるというのであれば、俺様は何度でも貴様らを殺してやろう! お前たちが恐怖し、心が折れるまで繰り返し苦痛を与えるまでだっ!」
魔法か何かで拡散されているのだろうか。
声と共に身体が少し痺れた気がした。
だが、既に黒い雷を受けた騎士さんたちがビクッと身体を震わせる。
だけど、治療の為に神水を飲んでもらうと……
「ありがとう……今度こそ、魔王を止めるっ!」
またもや騎士さんたちが向かっていってしまった。
トリスタン王子を止める術がなく、騎士さんたちに繰り返し苦痛を与えてしまっているだけなのでは? と、悩みながら神水を飲んでもらう。
そんな事を繰り返していると、私の頭に優しく何かが触れた。
「アニエス。待たせたな」
「イナリっ!」
「ボクもいるよっ!」
神水を飲ませる為にかがんでいたからか、イナリに頭を撫でられ、コリンに笑顔を向けられる。
「ミアもいるよー!」
「ミアちゃん!」
コリンの後ろから土の聖女のミアちゃんが現れた。
以前にもミアちゃんと一緒に、魔の力で汚染された土地を浄化していったから、きっと二人で力を合わせれば何とかなるはず! ……そう考えてイナリたちがゲーマまで迎えに行ってくれたけど、間に合って良かった。
だけど、大勢の傷ついた騎士さんたちを放っておけない。
「アニエスよ。傷ついた者は私に任せな」
「え? この声は……ソフィアさんっ!」
「久しぶりに会っただけなのに、アニエスはいつも大袈裟だねぇ」
背後から暫くぶりの声が聞こえてきて、思わず抱きついてしまったけど、私に薬の作り方を教えてくれたソフィアさんが立っていた。
「すまないな。土の聖女が思ったより早く連れ出せたので、それならば……と、ネダーランまで駆けて行ったので遅くなってしまった」
「ううん! ありがとう! ソフィアさんが居てくれたら、とっても心強いわ! あ、ネダーランまで行ったという事は……」
「アニエスさん! お久しぶりです……が、あまりゆっくりと挨拶している場合では無さそうですね」
ソフィアさんと一緒に、花の女王であるユリアさんも来てくれていた。
以前とは違い、何だか凄く自信に満ち溢れているように見える。
「さて、ユリア。ここで倒れている騎士たちに、この薬を飲ませるよ」
「はい! ……お花たちよ! 薬を届けなさい!」
ソフィアさんが薬の入ったビンを開け、ユリアさんが小さな花を沢山咲かせる。
何が起こるのかと思ったら、無数の花びらが舞うと共に、ソフィアさんが周囲に薬を撒く。
その薬を受け止めた花びらが風に舞い、綺麗に騎士さんたちの口へと運ばれて、騎士さんたちが身体を起こす。
だけどこれでは、また先程までと同じ事が繰り返される……と思ったのだが、身体を起こした騎士さんたちが、立ち上がらない。
「あれ? どうして……」
「アニエスが作った超級ポーションを飲ませて命を取り留めたけど、量があれだけだからね。完全回復とはいかなかったのさ」
なるほど。ソフィアさんの言う通りで、飲ませる薬の量を減らせば良かったんだ。
「お姉さん! 次はミアたちのばんだね!」
「えぇ、そうね! トリスタン王子を止めなきゃ!」
またもや目の前で騎士さんが倒れた。
大勢の騎士さんたちに向けて、トリスタン王子が黒い雷を放ったので、大勢の騎士さんたちが苦しんでいる。
「これを飲んでください! 貴方も!」
倒れている人たちに神水を飲ませていくけれど、回復した騎士さんたちがすぐに立ち上がって、再びトリスタン王子に向かっていってしまう。
「水の聖女様……感謝する!」
「あ……」
「うぐ……」
神水を飲ませなければ、騎士さんたちは向かっていけない。
だけど飲ませなければ、騎士さんたちが苦しみ続ける事になる。
だから私は、倒れている騎士さんたちに神水を飲ませない訳にはいかないのだけど、離れた場所にいるはずのトリスタン王子の叫び声が聞こえてきた。
「貴様らが何度も蘇ってくるというのであれば、俺様は何度でも貴様らを殺してやろう! お前たちが恐怖し、心が折れるまで繰り返し苦痛を与えるまでだっ!」
魔法か何かで拡散されているのだろうか。
声と共に身体が少し痺れた気がした。
だが、既に黒い雷を受けた騎士さんたちがビクッと身体を震わせる。
だけど、治療の為に神水を飲んでもらうと……
「ありがとう……今度こそ、魔王を止めるっ!」
またもや騎士さんたちが向かっていってしまった。
トリスタン王子を止める術がなく、騎士さんたちに繰り返し苦痛を与えてしまっているだけなのでは? と、悩みながら神水を飲んでもらう。
そんな事を繰り返していると、私の頭に優しく何かが触れた。
「アニエス。待たせたな」
「イナリっ!」
「ボクもいるよっ!」
神水を飲ませる為にかがんでいたからか、イナリに頭を撫でられ、コリンに笑顔を向けられる。
「ミアもいるよー!」
「ミアちゃん!」
コリンの後ろから土の聖女のミアちゃんが現れた。
以前にもミアちゃんと一緒に、魔の力で汚染された土地を浄化していったから、きっと二人で力を合わせれば何とかなるはず! ……そう考えてイナリたちがゲーマまで迎えに行ってくれたけど、間に合って良かった。
だけど、大勢の傷ついた騎士さんたちを放っておけない。
「アニエスよ。傷ついた者は私に任せな」
「え? この声は……ソフィアさんっ!」
「久しぶりに会っただけなのに、アニエスはいつも大袈裟だねぇ」
背後から暫くぶりの声が聞こえてきて、思わず抱きついてしまったけど、私に薬の作り方を教えてくれたソフィアさんが立っていた。
「すまないな。土の聖女が思ったより早く連れ出せたので、それならば……と、ネダーランまで駆けて行ったので遅くなってしまった」
「ううん! ありがとう! ソフィアさんが居てくれたら、とっても心強いわ! あ、ネダーランまで行ったという事は……」
「アニエスさん! お久しぶりです……が、あまりゆっくりと挨拶している場合では無さそうですね」
ソフィアさんと一緒に、花の女王であるユリアさんも来てくれていた。
以前とは違い、何だか凄く自信に満ち溢れているように見える。
「さて、ユリア。ここで倒れている騎士たちに、この薬を飲ませるよ」
「はい! ……お花たちよ! 薬を届けなさい!」
ソフィアさんが薬の入ったビンを開け、ユリアさんが小さな花を沢山咲かせる。
何が起こるのかと思ったら、無数の花びらが舞うと共に、ソフィアさんが周囲に薬を撒く。
その薬を受け止めた花びらが風に舞い、綺麗に騎士さんたちの口へと運ばれて、騎士さんたちが身体を起こす。
だけどこれでは、また先程までと同じ事が繰り返される……と思ったのだが、身体を起こした騎士さんたちが、立ち上がらない。
「あれ? どうして……」
「アニエスが作った超級ポーションを飲ませて命を取り留めたけど、量があれだけだからね。完全回復とはいかなかったのさ」
なるほど。ソフィアさんの言う通りで、飲ませる薬の量を減らせば良かったんだ。
「お姉さん! 次はミアたちのばんだね!」
「えぇ、そうね! トリスタン王子を止めなきゃ!」
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