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第十話 恋の自覚と恋模様
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「いやあ、すごかったわね。
第二王女様の処刑」
「…見てたんだ」
コルゼ・アルティア、18歳。
王宮で王宮専属医をしています。
今俺の王宮内にある執務室に、姉のカヌレ・アルティアが来ていた。
明日からスノーリリー様の侍女になるそうだ。
「あ、そっか。あなたは見てないのね」
「そりゃ見てないよ」
「スノーリリー様が心配だわ。きっとショックでしょうに」
「刑の判決をしたのはスノーリリー様だって聞いたけど」
「それはそうだけど…、スカーレット様は実の妹じゃない」
…もしかして、スノーリリー様が一週間も寝れなかったのって、
スカーレット様に命を狙われていると知っていたからなのか?
…気が付くのが遅かった。
「聞いた?レオのやつスノーリリー様に求婚して振られたらしいわよ」
「え?」
何その話、初耳なんだけど。
「コルゼ、いるか」
兄のレオンハルトが入って来る。
「あのさ、返事してから開けてくれない?」
「お前、スノーリリー様と親しいというのは本当か」
「俺の話聞いてる?」
「答えろ」
「何、求婚断られたのが俺のせいって言いたいの?
俺とスノーリリー様はただの友人関係だから。」
「…ふむ」
と、兄が扉を閉めた。
「や、用が済んだならでていってよ」
兄のレオンハルト・アルティア。長女のカヌレの双子の弟だ。
二人は正室の子、俺は側室の子。
なのにこの二人は側室の子である俺にえらくフレンドリーに接してくる。
普通は距離を置かれたり蔑まれたりするもんじゃないのか?
この二人がオープンなだけなんだろうけど…。
「まだ話は終わっていない」
「あっそ。で?」
「お前はスノーリリー様のことをどう思っている」
「は?業務妨害やめてもらっていい?」
「答えろ」
…答えろ、っていわれてもな。
思えば、出会いが強烈だったな。手を掴んだら、倒れてしまった。
女の子扱いしてしまって、少し失礼だったかなと思ったけど、あの方は
嬉しそうに微笑んでくれた。
その次は、疲労で倒れてしまって、運ばれてきた彼女の青白い顔を見たときは、
冷静さというものを少し失っていた。
なんせ、スノーリリー様は、医者だからとはいえ、側室の子供である俺に、
唯一笑いかけてくれた人だった。
アルティアといっても側室である俺に微笑んでくれる人はいなかった。
それがすごくうれしかった。
「…一番心配してる人」
「好きじゃんそれ」
一秒もたたないうちに、姉がツッコミを入れてきた。
「え…」
好き?俺がスノーリリー様を?
「あれ、自覚なし?一番心配してる人っていうのは
遠回しに好きって意味じゃないの?」
「そ、そういうつもりじゃ…!」
「の、割に顔が赤いようだがな」
そんなこと考えたことなかった…。
「お前、スノーリリー様と結ばれたいと願うことは、
次期王配を目指す、ということだぞ」
…確かにそうだ。彼女と結婚するということは、将来国を女王と
背負う、王配になることを意味する。
兄は一度断られたみたいだが、王配になる覚悟があったんだろう。
「お前は才能の化け物だしな。王配になっても
不足はないだろう」
兄を、強めに睨んだ。
「その言い方、嫌いなんだけど」
才能の化け物、と呼ばれることがある。
王宮専属医になるには、何年もかかる。それを俺は18という
若い年で、史上最年少で王宮専属医になった。
アルティア家のコネなのでは、と言われることもあったが、
アルティアは側室の子供には厳しいため、すぐにそんな噂は
評判と実績がかき消してくれた。
だけど、頑張ったのに化け物扱いされるのは嫌なんだよな。
「すまんな。」
「別にいいけど…」
「それより、スノーリリー様。今かなりショック受けてるから、
様子見てきなさい」
「え?」
「…スノーリリー様、処刑された三人を見て、笑ったのよ。
すごく、辛そうな顔で。見ているこっちが、苦しくなるみたいな」
「…」
部屋を飛び出した。
「ちょ、コルゼ!?」
思えば、きっとこれは恋だ。
あの方の笑顔が好き、体調が悪そうだとすごく心配になる。
処刑された三人を見て、笑ったと姉は言った。
それ、多分今普通じゃない。
大丈夫ですかと聞くのは俺じゃなくてもいいかもしれない。
でも、俺がそばにいたいんだ。自覚でもなんでもしてやる。
だから今、走って彼女を探してるんだ。
……、なかなか見つからない。どこにいるんだ?
「え…っ?スノーリリー様!!」
「!」
この声は、スノーリリー様の専属侍女の子の声だ。
あそこの、角を曲がったところだ。
「どうしましたか!?」
「あっ、先生…!!スノーリリー様が!!!」
スノーリリー様が、ものすごく青白い顔でぐったりとしていた。
疲労で倒れた時とくらべものにならないくらい、顔色が悪く、
しかも呼吸が荒い…!
「運びます!!」
抱きかかえると、かなり熱があることが分かる。
しかも、軽すぎる。
寝室へと運ぶ最中、侍女達に尋ねた。
「スノーリリー様は最近お食事をしっかりとられていましたか?」
「いえ…。食欲がないの一点張りで、ここ最近まともに召し上がられていません」
「…だからか」
「申し訳ありません…」
「いえ。」
彼女の寝室に入ると、ふんわりとスノーリリー様の香りがした。
…って、そんなこと考えてる場合か!!
薬を処方して、濡れたタオルで顔の汗を拭き、目が覚めた時に
食べてももらう食事は栄養満点なものにして、ヤーナの花の香を焚いた。
これでぐっすり寝れるだろう…。
「ん…」
一時間後、スノーリリー様が目を覚ました。
侍女の子達は今替えのタオルを取りに行っているから、薬は俺が飲ませないと…。
「スノーリリー様。薬です。飲んでください」
「コルゼ…」
体を起こしたスノーリリー様の口に、スプーンですこしづつ薬を
運んだ。
「けほっ、こほっ…」
「大丈夫ですか」
と、背中をさすった。何かの病気ではなく、
風邪みたいだから、後は食事さえ取ってくれれば、すぐに回復するだろう。
…よかった。
「うっ…」
「あ、もう寝ても大丈夫ですよ」
スノーリリー様が、前かがみに倒れてきて、それを抱きとめると、
自然と抱き合う形になってしまった。
…やわらか…じゃないだろ!!!俺は医者!俺は医者だから!!
抱きとめた体を、ベッドに下ろそうとした時、ぎゅうと、スノーリリー様が俺の
服を握った。
「…スノーリリー様?」
「ごめんなさい…また迷惑を…」
「迷惑じゃありません」
真剣な瞳で見つめると、彼女は目をうるうるさせた。
「え!?」
「…お願いコルゼ。今から話すことは、誰にも言わないで」
「…わかりました」
「私、今日初めて女王になることが怖くなりました。
妹たちの死体を見て、ざまあみろって思うなんて、どうかしてるのかな…?
女王になったら、もっといっぱい大変になる。お父様みたいに、お母様みたいに、
強くあれる自信がないのです…。
でもこんな弱音は吐いてはいけない。皆が知る私は、強いスノーリリーだから…。
今だけ、どうか弱音を吐いてしまうことを、許して…」
小さい体が、小さく震えていた。そりゃ、そうだよな。まだ、
彼女は一つ年下の女の子なのだ。
「大丈夫です。今、あなたの弱いところを私だけ知りました。
今だけと言わず、ぶちまけたいときはぶちまけていいですし、泣いてもがっかり
なんてしません。私の前では、いいんですよ」
「…よかった」
そういって、彼女は眠りについた。
…、頑張り屋さんでかわいいな。
今日、これは恋だと自覚した。
第二王女様の処刑」
「…見てたんだ」
コルゼ・アルティア、18歳。
王宮で王宮専属医をしています。
今俺の王宮内にある執務室に、姉のカヌレ・アルティアが来ていた。
明日からスノーリリー様の侍女になるそうだ。
「あ、そっか。あなたは見てないのね」
「そりゃ見てないよ」
「スノーリリー様が心配だわ。きっとショックでしょうに」
「刑の判決をしたのはスノーリリー様だって聞いたけど」
「それはそうだけど…、スカーレット様は実の妹じゃない」
…もしかして、スノーリリー様が一週間も寝れなかったのって、
スカーレット様に命を狙われていると知っていたからなのか?
…気が付くのが遅かった。
「聞いた?レオのやつスノーリリー様に求婚して振られたらしいわよ」
「え?」
何その話、初耳なんだけど。
「コルゼ、いるか」
兄のレオンハルトが入って来る。
「あのさ、返事してから開けてくれない?」
「お前、スノーリリー様と親しいというのは本当か」
「俺の話聞いてる?」
「答えろ」
「何、求婚断られたのが俺のせいって言いたいの?
俺とスノーリリー様はただの友人関係だから。」
「…ふむ」
と、兄が扉を閉めた。
「や、用が済んだならでていってよ」
兄のレオンハルト・アルティア。長女のカヌレの双子の弟だ。
二人は正室の子、俺は側室の子。
なのにこの二人は側室の子である俺にえらくフレンドリーに接してくる。
普通は距離を置かれたり蔑まれたりするもんじゃないのか?
この二人がオープンなだけなんだろうけど…。
「まだ話は終わっていない」
「あっそ。で?」
「お前はスノーリリー様のことをどう思っている」
「は?業務妨害やめてもらっていい?」
「答えろ」
…答えろ、っていわれてもな。
思えば、出会いが強烈だったな。手を掴んだら、倒れてしまった。
女の子扱いしてしまって、少し失礼だったかなと思ったけど、あの方は
嬉しそうに微笑んでくれた。
その次は、疲労で倒れてしまって、運ばれてきた彼女の青白い顔を見たときは、
冷静さというものを少し失っていた。
なんせ、スノーリリー様は、医者だからとはいえ、側室の子供である俺に、
唯一笑いかけてくれた人だった。
アルティアといっても側室である俺に微笑んでくれる人はいなかった。
それがすごくうれしかった。
「…一番心配してる人」
「好きじゃんそれ」
一秒もたたないうちに、姉がツッコミを入れてきた。
「え…」
好き?俺がスノーリリー様を?
「あれ、自覚なし?一番心配してる人っていうのは
遠回しに好きって意味じゃないの?」
「そ、そういうつもりじゃ…!」
「の、割に顔が赤いようだがな」
そんなこと考えたことなかった…。
「お前、スノーリリー様と結ばれたいと願うことは、
次期王配を目指す、ということだぞ」
…確かにそうだ。彼女と結婚するということは、将来国を女王と
背負う、王配になることを意味する。
兄は一度断られたみたいだが、王配になる覚悟があったんだろう。
「お前は才能の化け物だしな。王配になっても
不足はないだろう」
兄を、強めに睨んだ。
「その言い方、嫌いなんだけど」
才能の化け物、と呼ばれることがある。
王宮専属医になるには、何年もかかる。それを俺は18という
若い年で、史上最年少で王宮専属医になった。
アルティア家のコネなのでは、と言われることもあったが、
アルティアは側室の子供には厳しいため、すぐにそんな噂は
評判と実績がかき消してくれた。
だけど、頑張ったのに化け物扱いされるのは嫌なんだよな。
「すまんな。」
「別にいいけど…」
「それより、スノーリリー様。今かなりショック受けてるから、
様子見てきなさい」
「え?」
「…スノーリリー様、処刑された三人を見て、笑ったのよ。
すごく、辛そうな顔で。見ているこっちが、苦しくなるみたいな」
「…」
部屋を飛び出した。
「ちょ、コルゼ!?」
思えば、きっとこれは恋だ。
あの方の笑顔が好き、体調が悪そうだとすごく心配になる。
処刑された三人を見て、笑ったと姉は言った。
それ、多分今普通じゃない。
大丈夫ですかと聞くのは俺じゃなくてもいいかもしれない。
でも、俺がそばにいたいんだ。自覚でもなんでもしてやる。
だから今、走って彼女を探してるんだ。
……、なかなか見つからない。どこにいるんだ?
「え…っ?スノーリリー様!!」
「!」
この声は、スノーリリー様の専属侍女の子の声だ。
あそこの、角を曲がったところだ。
「どうしましたか!?」
「あっ、先生…!!スノーリリー様が!!!」
スノーリリー様が、ものすごく青白い顔でぐったりとしていた。
疲労で倒れた時とくらべものにならないくらい、顔色が悪く、
しかも呼吸が荒い…!
「運びます!!」
抱きかかえると、かなり熱があることが分かる。
しかも、軽すぎる。
寝室へと運ぶ最中、侍女達に尋ねた。
「スノーリリー様は最近お食事をしっかりとられていましたか?」
「いえ…。食欲がないの一点張りで、ここ最近まともに召し上がられていません」
「…だからか」
「申し訳ありません…」
「いえ。」
彼女の寝室に入ると、ふんわりとスノーリリー様の香りがした。
…って、そんなこと考えてる場合か!!
薬を処方して、濡れたタオルで顔の汗を拭き、目が覚めた時に
食べてももらう食事は栄養満点なものにして、ヤーナの花の香を焚いた。
これでぐっすり寝れるだろう…。
「ん…」
一時間後、スノーリリー様が目を覚ました。
侍女の子達は今替えのタオルを取りに行っているから、薬は俺が飲ませないと…。
「スノーリリー様。薬です。飲んでください」
「コルゼ…」
体を起こしたスノーリリー様の口に、スプーンですこしづつ薬を
運んだ。
「けほっ、こほっ…」
「大丈夫ですか」
と、背中をさすった。何かの病気ではなく、
風邪みたいだから、後は食事さえ取ってくれれば、すぐに回復するだろう。
…よかった。
「うっ…」
「あ、もう寝ても大丈夫ですよ」
スノーリリー様が、前かがみに倒れてきて、それを抱きとめると、
自然と抱き合う形になってしまった。
…やわらか…じゃないだろ!!!俺は医者!俺は医者だから!!
抱きとめた体を、ベッドに下ろそうとした時、ぎゅうと、スノーリリー様が俺の
服を握った。
「…スノーリリー様?」
「ごめんなさい…また迷惑を…」
「迷惑じゃありません」
真剣な瞳で見つめると、彼女は目をうるうるさせた。
「え!?」
「…お願いコルゼ。今から話すことは、誰にも言わないで」
「…わかりました」
「私、今日初めて女王になることが怖くなりました。
妹たちの死体を見て、ざまあみろって思うなんて、どうかしてるのかな…?
女王になったら、もっといっぱい大変になる。お父様みたいに、お母様みたいに、
強くあれる自信がないのです…。
でもこんな弱音は吐いてはいけない。皆が知る私は、強いスノーリリーだから…。
今だけ、どうか弱音を吐いてしまうことを、許して…」
小さい体が、小さく震えていた。そりゃ、そうだよな。まだ、
彼女は一つ年下の女の子なのだ。
「大丈夫です。今、あなたの弱いところを私だけ知りました。
今だけと言わず、ぶちまけたいときはぶちまけていいですし、泣いてもがっかり
なんてしません。私の前では、いいんですよ」
「…よかった」
そういって、彼女は眠りについた。
…、頑張り屋さんでかわいいな。
今日、これは恋だと自覚した。
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