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再会の先には…

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「亡くなった…ってそれは本当に言ってるの?」

「なぜそんなに疑うんだ?嘘を言っていい時と悪い時がある事くらいお前はわからないのか?」

ブライスの言葉を全て信じる事が出来なかった。
これだけ家を開け、ふらりとやって来た人の突然の事実。
もしかしてそんな嘘をつき私の気を引かせ何かしてくるのではないか…と思ってしまった。

「リーネ、嘘ではない。亡くなったんだ。
それに失望したアリスは…自分の手首を切り自殺を図った…」

「えっ…。そんな…なんでここにいるの、あなたは」

「…」

そのまま黙り、また沈黙の時間を迎える。
でも先程とは違い私はすぐに声を出した。

「私にもう気がないんでしょ?
早くアリスの元にいったら?そういう時に側に居てあげないともっと酷い事になる。
さぁ、早く行ってあげて」

「なんでそういうんだ?」

「なんでって…。あなたが何をしたいのか分からない。今こうやってここに来たのは何が目的?
同情して泣いて欲しいの?それとも他になにか…」

私の言葉を遮る様にブライスは私に近づいて来た。
向かいながらこちらを見る目はさっきと変わらず真っ直ぐ私をみている。
私もそれを逸らさず見てはいるが、近づくブライスに恐怖を感じ座っていた椅子から立ちゆっくりと窓の方へと下がっていった。

背は窓にくっつきこれ以上後ろに下がることが出来ずブライスと対峙した。

「リーネ、俺は…」

そう言いながらブライスは私に覆いかぶさって来た。

「やめて!ブライス!」

「リーネ…俺はお前が…」

「離して!?」

力強く抱きしめてくるブライスを振り解こうと体を捻ったり胸を押したりしているが全く歯が立たず押し問答が続く。

「好きなんだ、リーネ。アリスなんかより…」

そう言いながら窓から体を離しベットへとグイグイと押していく。

そして…

ドサッとお互いがベットに倒れるとブライスは私の体をいきなり触り出して来た。
その触り方は自分の欲望のままに…。

「やめて!…誰か!?助けて!?」

「うるさい!」

誰かに気付かれてはマズいと思ったのだろう、すぐに私の口を右手で押さえつけ声を出させないようにしてきた。
馬乗りになり体が逃げないように押さえ、自由になっている左手で私のドレスを破り出してくる。
ビリビリと左半身を破るブライスの顔は今までで一番怖く、『行為』をする事だけに集中しているようだった。

「んーっ!んーっ!?」

押さえつけられた右手は更にベットに押し込み抵抗できないようにしてくる。
私の叫びとブライスの吐息だけが部屋に残った。

「リーネ、もういいだろ、諦めろ」

押さえつけられながら顔を少し横に振り拒否をした。
だが、ブライスはそんな事構わず更に私の体を触ってくる。
嫌で嫌で堪らなかった私は思いっきり右手でブライスの顔を叩いた。
叩かれた事で少し体を退け反らせたが、すぐに私を睨みつけて来た。

「お前!夫が望んでいるんだぞ!素直に従え!?」

(夫…)

ブライスの言葉に私は抵抗する事を緩めてしまった…。
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