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chapter three
21.悪戯も程々に
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あれから結局エリスに押し通され居座ることに成功していたエリス
「メリスト、貴様!」
それからほぼ毎日この怒号が響きわたっていた
「落ち着けって
なかなか、似合ってるぜ…くく」
エリスとは、笑いを堪えられず
其れがアベルを逆なでしていた
因みにアベルがこれだけ怒っている理由は、彼の髪の色にあった
本来アベルは、黒髪なのだが今はそれはもう鮮やかなピンクだった
「どう、新作の頭髪薬」
従来の染料と違い、髪の傷みはほとんどなく
どんな色にも綺麗に染められるという優れものだ
そんなことは、この場で関係ないわけなんだが
「…どうやら、本気で死にたいようだな」
なんだろう、エリスが来てからアベルのキレる回数が倍になったような
「っおと、危ねーな
ぽんぽん剣抜くんじゃねーよ」
「いいから、元に戻せ!」
この繰り返しが、しばらく続いた後
「ご主人様、そろそろお時間が」
暖かく見つめていたミリアが流石に止めに入った
「…俺にこのまま過ごせと」
他の色ならまだしもここまで派手な色となると
「心配ご無用です
そちらの染料は、弱酸性で簡単に落ちます」
「あ、ミリア言うなよ」
「すぐなおせるか」
アベルは、エリスの言葉を完全に無視する
「はい、レモンなど酸性の果物の果汁を薄めた液体をかければ戻るかと」
「…風呂に入ってくる」
そうなることを予想していたミリアは、あらかじめ用意していた風呂と果汁液を渡した
「まったく
言うのが早すぎるぜ、ミリア」
元よりミリアは、風呂の準備ができたら言うことを決めていた
「申し訳ございません
ですが、ご主人様をいじめすぎてはいけませんよ」
「このぐらい大丈夫だって」
このぐらいで剣を向けられていたのだが
「そんなことより、そろそろ昼の時間じゃねーか」
お腹減ったと訴えてくるエリスだが
元より彼のせいで時間を取られたわけだが
「ご主人様がお風呂から上がられたら、お昼にいたしましょう」
「メリスト、貴様!」
それからほぼ毎日この怒号が響きわたっていた
「落ち着けって
なかなか、似合ってるぜ…くく」
エリスとは、笑いを堪えられず
其れがアベルを逆なでしていた
因みにアベルがこれだけ怒っている理由は、彼の髪の色にあった
本来アベルは、黒髪なのだが今はそれはもう鮮やかなピンクだった
「どう、新作の頭髪薬」
従来の染料と違い、髪の傷みはほとんどなく
どんな色にも綺麗に染められるという優れものだ
そんなことは、この場で関係ないわけなんだが
「…どうやら、本気で死にたいようだな」
なんだろう、エリスが来てからアベルのキレる回数が倍になったような
「っおと、危ねーな
ぽんぽん剣抜くんじゃねーよ」
「いいから、元に戻せ!」
この繰り返しが、しばらく続いた後
「ご主人様、そろそろお時間が」
暖かく見つめていたミリアが流石に止めに入った
「…俺にこのまま過ごせと」
他の色ならまだしもここまで派手な色となると
「心配ご無用です
そちらの染料は、弱酸性で簡単に落ちます」
「あ、ミリア言うなよ」
「すぐなおせるか」
アベルは、エリスの言葉を完全に無視する
「はい、レモンなど酸性の果物の果汁を薄めた液体をかければ戻るかと」
「…風呂に入ってくる」
そうなることを予想していたミリアは、あらかじめ用意していた風呂と果汁液を渡した
「まったく
言うのが早すぎるぜ、ミリア」
元よりミリアは、風呂の準備ができたら言うことを決めていた
「申し訳ございません
ですが、ご主人様をいじめすぎてはいけませんよ」
「このぐらい大丈夫だって」
このぐらいで剣を向けられていたのだが
「そんなことより、そろそろ昼の時間じゃねーか」
お腹減ったと訴えてくるエリスだが
元より彼のせいで時間を取られたわけだが
「ご主人様がお風呂から上がられたら、お昼にいたしましょう」
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