妹と違って無能な姉だと蔑まれてきましたが、実際は逆でした

黒木 楓

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21話

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 私はアゼル殿下の提案を聞いて、驚きながらも尋ねる。

「アゼル殿下に協力ですか?」

「そうだ。この国を出る前に……この国を狙う集団、世界規模で脅威となっている集団を退治してもらえないだろうか?」

 アゼル殿下の提案は、別にこの国に留まらせるための嘘というわけでもなさそうだ。

 一応は聖女候補だから、妹セローナと一緒に世界の脅威を学んだことがあるけど、国を滅ぼすほどの集団は最上位の脅威らしい。

 そんな集団がルオドラン国を狙っていると知って、私は驚いていると。

「……この国は腐っているけど、あの魔道具で正しくなっていくだろう。その未来を壊させたくないんだ」

 確かにあの魔道具があれば、私みたいに魔力数値が高くても不当な扱いをされる人は減るはずだ。

 その未来が来るまえに、世界規模で脅威となっている集団に、この国が滅ぼされるかもしれない。

 どれほどの集団なのか、私はアゼル殿下に確認しておきたかった。

「その集団とは、どんな集団なのですか?」

「ああ……「魔将衆」と呼ばれる集団で、魔道具によってとてつもない力を持った奴等が、様々な国を潰している」

 その名前は、私が聞いていた通りの集団だけど、まさかルオドラン国が狙われているとは思っていなかった。

 確かに今この国の聖女は大したことないし、今が滅ぼす好機でしょう。

「現在、魔将衆の標的はこの国らしい……奴等を倒す為、俺に協力して欲しい」

 私としてはこの国に居たくないけれど、アゼル殿下が頼むとなれば話は別だ。

 そう考えていると――その後、私はアゼル殿下の決意を知り、驚くこととなる。
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