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52話
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マールに記憶の干渉を行った結果、マールも空気と同化するように消えていく。
「なるほど……どうやらドレアノがやられたことで、カーラは神器の封印を解いて決着をつけるようだ」
冒険者ギルドに向かい、アゼルがシリューに報告しながら、飛龍に乗って王都へ向かう。
飛龍は二人乗りだからシリューとリマが乗って、アゼルと私は別の飛龍に乗っていた。
「シャロン……かなり危険になるけど、本当にいいのか?」
こうして私を心配しながら尋ねてくれるアゼルは、変化していたマールとは全然違う。
「はい。セローナが原因なら、姉として止めなければなりません……アゼルの魔道具による未来を守るためです」
セローナがどうなっても自業自得だと思っているけど、あれでも私の妹だ。
国を滅ぼすまで墜ちているのなら、姉の私が倒すべきでしょう。
そう考えていると、アゼルは不安げな表情を浮かべていた。
横顔しか解らないけれど、心配になった私はアゼルに尋ねる。
「アゼル……大丈夫ですか?」
「あ、ああ……」
アゼルは大丈夫とは思えなくて、何があったのかを尋ねようとした時。
「これから、俺がとる行動で……俺は、君から拒絶されるかもしれない。それが怖いんだ」
アゼル殿下が話してくれるけど、そんなことは絶対にないと断言できる。
「そうですか。私としては何が起きたとしても、アゼルを拒絶することはありえません」
「シャロン……ありがとう」
アゼルは私にお礼を言ってくれるけど、まだ今日の行動で私に拒絶されると思っていそうだ。
そんなことは絶対に無いはずだけど不安になって……私達は王都に向かい、決戦が始まろうとしていた。
「なるほど……どうやらドレアノがやられたことで、カーラは神器の封印を解いて決着をつけるようだ」
冒険者ギルドに向かい、アゼルがシリューに報告しながら、飛龍に乗って王都へ向かう。
飛龍は二人乗りだからシリューとリマが乗って、アゼルと私は別の飛龍に乗っていた。
「シャロン……かなり危険になるけど、本当にいいのか?」
こうして私を心配しながら尋ねてくれるアゼルは、変化していたマールとは全然違う。
「はい。セローナが原因なら、姉として止めなければなりません……アゼルの魔道具による未来を守るためです」
セローナがどうなっても自業自得だと思っているけど、あれでも私の妹だ。
国を滅ぼすまで墜ちているのなら、姉の私が倒すべきでしょう。
そう考えていると、アゼルは不安げな表情を浮かべていた。
横顔しか解らないけれど、心配になった私はアゼルに尋ねる。
「アゼル……大丈夫ですか?」
「あ、ああ……」
アゼルは大丈夫とは思えなくて、何があったのかを尋ねようとした時。
「これから、俺がとる行動で……俺は、君から拒絶されるかもしれない。それが怖いんだ」
アゼル殿下が話してくれるけど、そんなことは絶対にないと断言できる。
「そうですか。私としては何が起きたとしても、アゼルを拒絶することはありえません」
「シャロン……ありがとう」
アゼルは私にお礼を言ってくれるけど、まだ今日の行動で私に拒絶されると思っていそうだ。
そんなことは絶対に無いはずだけど不安になって……私達は王都に向かい、決戦が始まろうとしていた。
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