上 下
290 / 565

27

しおりを挟む
 ……あ、それと……今気付いたのだけど、やっぱ初めてするキャラなのだから、もうちょっと恥ずかしがってもいいのかもしれない。

「やぁ……まだ……そっちは……というのか、私は今日こういう事するのは初めてなので……」
「……って事は……そういう事だよね? じゃあ、優しく気持ち良くさせて上げないと……ね。 でも、もう気持ちよすぎて三回もイっちゃったんでしょ? そんなにこういう事って気持ちいいの?」
「……え? あー」

 その京平の質問に対して恥ずかしいという演技で京平から視線を逸らせる。

「でも、実際そういう事だよね? だって、初めてでもう三回もイっちゃったんだから、まさか、仕事中にそういう事ばっか考えていたんじゃないの? 社長とやれたら? とか……」
「あ、いや……そんな事は一切ありませんっ!!」

 そこだけは譲れないかのように強く言う僕。

「そっか……流石に社長とそういう関係になろうとは考えてなかったって事だね。 じゃあ、私とは?」

 その京平の質問に、僕は一瞬京平の事を見つめる。

 その反応に京平の方が目を丸くしていた。 でも一瞬だけどね。

 それを僕は感じとって、

「それは……」

 とだけ視線を逸らして答えておく。

「まぁ、そこは冗談って事で……今は三人で楽しんでいるんだからさ」

 そう微笑む京平。

 きっと、そこは聞かなくても良かったっていう所だったのかもしれない。

「じゃあ、ココに指入れていくよ」
「あ、え? そこは……!? いやぁ……っ!」

 と本気で嫌という事を言いたかったのだけど、京平は先へと進めてしまっていた。

「あ! 社長……今日はココにも挿れるんですよね?」
「え? あ、そういう事かな? だって、三人でやってるのだから、公平にって事だろ?」
「ですよね?」

 そう京平は諒馬君に確認するかのように聞いていた。

「じゃあ、ココも、綺麗にしておかないとね」

 そう言うとまた京平はベッドから降りて何処かに行ってしまう。

 まぁ、カメラからフレームアウトしたって言った方が正解かな?
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

ちっこい僕は不良の場野くんのどストライクらしい

BL / 連載中 24h.ポイント:639pt お気に入り:545

片思いの相手に偽装彼女を頼まれまして

恋愛 / 完結 24h.ポイント:4,047pt お気に入り:19

[ R-18 ]息子に女の悦びを教え込まれた母の日常

大衆娯楽 / 連載中 24h.ポイント:2,477pt お気に入り:76

転生令嬢は、死の運命を回避するため婚活に励む

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:227

堅物監察官は、転生聖女に振り回される。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:1,379pt お気に入り:151

処理中です...