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オタク女子、出会う。
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「やば!明日締め切りだ!!」
私は◯◯高校に通う、ごく普通の、女子高生だ。
"華のJK生活"を楽しみにしていたが、そんなことをする暇も無く、毎日漫画研究部の部員の皆と漫画を描いている。こんな私でも部長をやっている。
「七瀬部長、これ締め切りに間に合いませんよ!」
「今日中に絶対終わらせよう。」
集中して漫画を描いていると、とっくに6時を過ぎていた。今は冬だから日が落ちるのが早く、6時なんてもう真っ暗だ。
「もう暗いからみんなは帰って。」
「でも...七瀬部長....。」
「大丈夫だから!私は家近いし!」
「.....すいません...。」
5、6人の部員は全員帰った。
(私も早く終わらせて帰ろう)
「終わったーーー!!!」
漫画が完成したのはもう7時半すぎ。
外に出るともう真っ暗だった。
(1人って地味に怖いな...)
電車に乗って×××駅まで行く。
私の家から近い駅はほとんど下車する人がいない、田舎の駅だ。わいわいするより静かな方が好きな私には合っていると思う。
〈あれ~?JKじゃ~ん??〉
首にはじゃらじゃらしたネックレス、耳には数え切れないくらいのピアスをつけている男だ。
(怖い....)
私は無視してその場を通り過ぎようとした。
〈え~~?無視はないよ~~!〉
と、しつこい。
「あの...やめて.....もらえますか.....。」
怖くて声が震えてしまった。
〈あ!反応してくれた!ね~ね~暇だからかまってよ~~!!〉
私が早歩きにしようと思った時。
『坂崎、何やってんの?』
(仲間、、?!誰、、?!)
〈あ、凛斗様!!そこに可愛い女の子がいたので話しかけてました~~!〉
『はぁ...またか。酒飲んでんな。』
(?????様??また??)
『ごめん。こいつが迷惑かけた。』
謝られた。なんちゃら様に。
どこかの偉い人の息子さんなのだろうか。
見たこともない顔だった。
「あ、いえ...。」
(かっこいい...!ナンパから助けてくれる紳士、漫画でしか見たことなかった....!)
『まあ、この時間に女子高生がうろうろしてるのもどうかと思うけど。』
(.......は?)
『ナンパ待ちか?』
「違いますけど?!部活ですけど!!折角かっこいいと思ってたのにあなた一言余計なんですよ!!」
.....はっ
やばい。つい声に出してしまった。
『はっ、お前おもしれーな。』
「...え?」
『自分で見てみろよ、その顔。』
イラッ
「なんですか?!毎朝見てますけど?!可愛くなくてすいませんね!!」
ガチャッ
[凛斗、どうしたんじゃ。]
扉が開き、白髪のお爺さんが出てきた。
『うるせーじじい。こいつと話してんだよ。出てくんな。』
「こいつ?!七瀬紗希ですけど!!」
[.....ほお。七瀬さん、初めまして。]
「...??初めまして...?」
[とりあえず、ここは外だから家の中に入ろうか。]
家の中...?!?!
カポーン...
(めっちゃ古風で大きな家だ....!)
私は和室に何故か案内された。
お茶まで出していただいた。
「ええと....?」
私はなんで家に案内されたのか分からない。
[大丈夫じゃ。言わなくても分かっとる。]
『おいじじい、なんか勘違いして...』
〈七瀬さん、凛斗の彼女なんやろ?〉
『「?!?!?!?!」』
(1番最悪な勘違いされてたーーー)
「違いますよ?!というかどこがどうなってそうお思いになったんですか?!」
[凛斗が女の子と話すなんてこと滅多にないからのぉ]
『だからといって...』
[それに、楽しそうに話してたからのぉ]
(さっきのが楽しそう、、?!どこが、?!?!)
[まあでも、家に入れちゃったし、いっか。]
(いっか?!何が?!?!)
[七瀬さん、これを見てくれるか?]
「はい、、?」
目の前に巻き物が出された。
(今時巻き物....?)
そこには_____
"第三条:家には妻又は妻となる者以外の女を入れる
べからず"
と書いてあった。
確かに、ここに来るまでに女性の方は誰一人として見かけなかった。
[彼女かと思ってうっかり家に上げてしまったがなぁ凛斗、ラッキーじゃな。]
『いやいや、何が?!』
[凛斗はなぁ、こんなイケメンなのにいつまで経っても彼女が出来なくて困っとったんじゃ。]
(((性格が問題なんだと思いますよ)))
[うちには凛斗しか後継ぎがおらんからなぁ。
七瀬さん、凛斗と結婚して、極妻になってくれんか?]
「え......?結婚.....?極妻....??」
私は◯◯高校に通う、ごく普通の、女子高生だ。
"華のJK生活"を楽しみにしていたが、そんなことをする暇も無く、毎日漫画研究部の部員の皆と漫画を描いている。こんな私でも部長をやっている。
「七瀬部長、これ締め切りに間に合いませんよ!」
「今日中に絶対終わらせよう。」
集中して漫画を描いていると、とっくに6時を過ぎていた。今は冬だから日が落ちるのが早く、6時なんてもう真っ暗だ。
「もう暗いからみんなは帰って。」
「でも...七瀬部長....。」
「大丈夫だから!私は家近いし!」
「.....すいません...。」
5、6人の部員は全員帰った。
(私も早く終わらせて帰ろう)
「終わったーーー!!!」
漫画が完成したのはもう7時半すぎ。
外に出るともう真っ暗だった。
(1人って地味に怖いな...)
電車に乗って×××駅まで行く。
私の家から近い駅はほとんど下車する人がいない、田舎の駅だ。わいわいするより静かな方が好きな私には合っていると思う。
〈あれ~?JKじゃ~ん??〉
首にはじゃらじゃらしたネックレス、耳には数え切れないくらいのピアスをつけている男だ。
(怖い....)
私は無視してその場を通り過ぎようとした。
〈え~~?無視はないよ~~!〉
と、しつこい。
「あの...やめて.....もらえますか.....。」
怖くて声が震えてしまった。
〈あ!反応してくれた!ね~ね~暇だからかまってよ~~!!〉
私が早歩きにしようと思った時。
『坂崎、何やってんの?』
(仲間、、?!誰、、?!)
〈あ、凛斗様!!そこに可愛い女の子がいたので話しかけてました~~!〉
『はぁ...またか。酒飲んでんな。』
(?????様??また??)
『ごめん。こいつが迷惑かけた。』
謝られた。なんちゃら様に。
どこかの偉い人の息子さんなのだろうか。
見たこともない顔だった。
「あ、いえ...。」
(かっこいい...!ナンパから助けてくれる紳士、漫画でしか見たことなかった....!)
『まあ、この時間に女子高生がうろうろしてるのもどうかと思うけど。』
(.......は?)
『ナンパ待ちか?』
「違いますけど?!部活ですけど!!折角かっこいいと思ってたのにあなた一言余計なんですよ!!」
.....はっ
やばい。つい声に出してしまった。
『はっ、お前おもしれーな。』
「...え?」
『自分で見てみろよ、その顔。』
イラッ
「なんですか?!毎朝見てますけど?!可愛くなくてすいませんね!!」
ガチャッ
[凛斗、どうしたんじゃ。]
扉が開き、白髪のお爺さんが出てきた。
『うるせーじじい。こいつと話してんだよ。出てくんな。』
「こいつ?!七瀬紗希ですけど!!」
[.....ほお。七瀬さん、初めまして。]
「...??初めまして...?」
[とりあえず、ここは外だから家の中に入ろうか。]
家の中...?!?!
カポーン...
(めっちゃ古風で大きな家だ....!)
私は和室に何故か案内された。
お茶まで出していただいた。
「ええと....?」
私はなんで家に案内されたのか分からない。
[大丈夫じゃ。言わなくても分かっとる。]
『おいじじい、なんか勘違いして...』
〈七瀬さん、凛斗の彼女なんやろ?〉
『「?!?!?!?!」』
(1番最悪な勘違いされてたーーー)
「違いますよ?!というかどこがどうなってそうお思いになったんですか?!」
[凛斗が女の子と話すなんてこと滅多にないからのぉ]
『だからといって...』
[それに、楽しそうに話してたからのぉ]
(さっきのが楽しそう、、?!どこが、?!?!)
[まあでも、家に入れちゃったし、いっか。]
(いっか?!何が?!?!)
[七瀬さん、これを見てくれるか?]
「はい、、?」
目の前に巻き物が出された。
(今時巻き物....?)
そこには_____
"第三条:家には妻又は妻となる者以外の女を入れる
べからず"
と書いてあった。
確かに、ここに来るまでに女性の方は誰一人として見かけなかった。
[彼女かと思ってうっかり家に上げてしまったがなぁ凛斗、ラッキーじゃな。]
『いやいや、何が?!』
[凛斗はなぁ、こんなイケメンなのにいつまで経っても彼女が出来なくて困っとったんじゃ。]
(((性格が問題なんだと思いますよ)))
[うちには凛斗しか後継ぎがおらんからなぁ。
七瀬さん、凛斗と結婚して、極妻になってくれんか?]
「え......?結婚.....?極妻....??」
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