運命の糸が見える僕の相手は、殺したいほど僕を嫌っている
この世界には、人と人との繋がりを示す「縁の糸」が存在する。
血縁、友情、主従、敵意――。
その糸を見ることができる者は少なく、彼らは「縁視官」と呼ばれていた。
縁視官として働くアステルは、ある日、自分の指から伸びる一本の赤い糸を見つける。
その糸が繋がっていた相手は――王国騎士カイエン。
けれど、カイエンはアステルを死ぬほど嫌っていた。
運命の相手なら、いつか彼も自分を好きになるのだろうか。
そう思っていたアステルだったが、やがて気づく。
――糸は、心までは教えてくれない。
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