伯爵さまと羊飼い
ハリエットの夢は、善き羊飼いになること。養母と共に、羊や鶏たち、相棒の牧羊犬レヴィと仲良く暮らしていた。
ところが、養母が亡くなった途端、悪徳地主に土地から出て行くよう迫られ、ささやかな暮らしが危うくなってしまう。
亡き養母宛てに届いた手紙を頼りに助けを求めて王都へ向かったが、着いてみれば訪ねた人はすでに亡くなっており、遺産を継いだという青年――フィッツロイ伯爵クリフォードがいた。
クリフォードは、世間では冷血漢と言われ、自分自身でもそれを認めているような人物だ。
しかし、最初は冷たく見えたクリフォードは、宿なしのハリエットとレヴィを自分の屋敷に泊まらせてくれ、その後もあれこれ親切にしてくれた。
あらゆる親切を『義務』だと言い張る優しい伯爵さまを好きになるのに、時間は掛からなかった。
とは言え、羊飼いと伯爵さま。身分が違いすぎて、結婚なんかとても無理だとハリエットは思っていた。
そんな中、両親の唯一の手がかりであるネックレスを奪おうとする人物が現れ、二人の仲はますます深まることに……。
腹黒伯爵さま×夢を見ない羊飼い。二人の恋の行く先に、平坦な道はない???
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