或る新聞配達員の失恋

高校三年生になる直前に地元の進学校を中退した江本耕一郎は心機一転して、通信制高校に通い始めるための学費を稼ごうと新聞配達のアルバイトを始めた。その年の五月に十八歳の誕生日を迎えていた耕一郎だったが、職場の周りにいる人間が皆高齢のおじさんばかりだったのでなかなか自分の「若さ」や「可能性」に気付きにくい日々を送っていた。ところがそこに川口康介なる新入りアルバイトがある日入った事で耕一郎の青春の軌道修正がなされるのであった。
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