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皇子釣りに行く

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俺とジークさんはグレイ皇子を探し回った
二人で探しても見つからない皇子はかくれんぼの天才か!?

「はぁ…ジークさん皇子は本当に城内に居るのですか?二人で探しているのに見つからないなんて…」
「はあはあ、皇子は城の外には出ることが出来ないはずだ、城の門には兵が数十人いて、もし皇子が外に出た時は知らせがあるはずだが……」

カーン、カーン、お昼鐘の音が鳴った
ガサガサ、茂みから釣竿を持ったグレイ皇子が現れた

「「!?」」
「…皇子何故釣竿を持っているのですか?」

ジークさんが釣竿と魚を数匹紐に吊るして持っている皇子に問いかけていた。

「レンが、中々俺を捕まえに来ないから湖で釣りをしていた。無性に湖の魚が食べたくなってきたからさ旨いんだぜ湖の魚は!」

皇子は、話が終わると紐に吊るされた魚をジークさんに渡すと俺の腕を引っ張り歩き出した。
「昼飯食いに行くぞ」と、ぐいっと引っ張りジークさんを残して皇子と俺は歩いていった

「ち、ちょっと待って下さい皇子、そんなに引っ張っ……」

皇子は俺の腕をぐいっと強く引っ張りキスをしてきた

「!?ん、……んん、…はっ、何すんだよいきなり…」
「俺を探しもしないで二人でお喋りして楽しそうだな」
「な?俺はずっとあんたを探していたんだよ、こっちはジークさんも一緒に探してくれて、あんたは釣りをして、湖って何処に在るんだよ?」
「城の外の側に湖があるそこで釣りをしていた」

俺は城の外と聞き、確か城の門には兵が数十人居るとジークさんから聞いたぞ……

「くそ皇子!城の外にいたら探しても見つからないのは当たり前じゃないか、それに門には兵がいると聞いたぞ」
「ああ、兵の奴等脅したら外に通してくれたぞ、そこの湖の魚は旨いからな…そうだ、レンお前料理が出来ると言っていたな。晩飯に魚料理作ってくれ、その前に昼飯だ!行くぞレン」

皇子はまた俺の腕を引っ張り城の中に入って行った





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