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国へ帰るお金が貯まった④
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「レン君!?」
「ジョルジュさん!」
俺は久しぶりに会ったジョルジュさんに駆け寄った。
「お久しぶりですジョルジュさん」
「久しぶりだねレン君、舞踏会以来かな?」
「そうですね。元気でしたか?」
クスッとジョルジュさんが手を口元へやり笑う姿に、俺は変な事でも言ったのかな?と首を傾げた。
「あっ、ごめん最近、舞踏会で会ったのに『元気でしたか?』と言われてつい可笑しくて……」
「…確かに言われてみれば……そうですよね」
俺とジョルジュさんはお互い顔を見て笑ってしまった。
「ジョルジュさん、今、休憩時間なんですか?」
「ああっ、早朝から忙しくて今のうちに休憩を取るようにと料理長から言われて休憩を貰っている所だったんだ。レン君はグレイ皇子を捜している途中なのか?」
ジョルジュさんは、俺の仕事がなんなのか知っている為苦笑いで聞いていた。
「……いえ、今日は休みだと言われて皇子は居ません…」
「ああっ、他国から来ると言っていたね。私達料理人もそれで大忙しなんだ」
「大変ですねジョルジュさん」
「はは、そうだね。でも、私達の料理を食べてくれるから嬉しいかな」
「……」
俺はジョルジュさんに国に帰るお金が出来た事を話しをした。
「良かったねレン君!やっと国へ帰る事が出来たんだ」
「……はい」
「私達がこの国、ルシード帝国に来て働いてお金を貯めて帰るようにと言われた時は、目の前が真っ暗で途方に暮れていたのを覚えているよ…」
「……そうですよね…『あのクソ皇子は何を言い出すんだ?』と俺は怒りがおさまりませんでしたから…」
「ハハハ、そうだったね」
俺とジョルジュさんは、初めて会ったグレイ皇子の話しとここでの生活の話しを思い出し会話が弾んでいた。
「俺、ジョルジュさんに聞きたいと思っていたんです」
「聞きたい事?」
「はい、ジョルジュさんは俺と違って料理人として働いているので、国へ帰る資金は貯まっていると思って…ジョルジュさんはいつ頃に国へ帰るのかなと思って聞いてみたいと思ったんです」
「……」
俺はジョルジュさんがいつ国へ帰るのか知りたくて聞いてみた。
「……レン君…私は国へは帰らないよ」
「……え?」
「私はこの国で生きる事を決めたんだ」
俺はジョルジュさんが帰らないと聞いて目を見開いてジョルジュさんを見ていた。
「ジョルジュさん!」
俺は久しぶりに会ったジョルジュさんに駆け寄った。
「お久しぶりですジョルジュさん」
「久しぶりだねレン君、舞踏会以来かな?」
「そうですね。元気でしたか?」
クスッとジョルジュさんが手を口元へやり笑う姿に、俺は変な事でも言ったのかな?と首を傾げた。
「あっ、ごめん最近、舞踏会で会ったのに『元気でしたか?』と言われてつい可笑しくて……」
「…確かに言われてみれば……そうですよね」
俺とジョルジュさんはお互い顔を見て笑ってしまった。
「ジョルジュさん、今、休憩時間なんですか?」
「ああっ、早朝から忙しくて今のうちに休憩を取るようにと料理長から言われて休憩を貰っている所だったんだ。レン君はグレイ皇子を捜している途中なのか?」
ジョルジュさんは、俺の仕事がなんなのか知っている為苦笑いで聞いていた。
「……いえ、今日は休みだと言われて皇子は居ません…」
「ああっ、他国から来ると言っていたね。私達料理人もそれで大忙しなんだ」
「大変ですねジョルジュさん」
「はは、そうだね。でも、私達の料理を食べてくれるから嬉しいかな」
「……」
俺はジョルジュさんに国に帰るお金が出来た事を話しをした。
「良かったねレン君!やっと国へ帰る事が出来たんだ」
「……はい」
「私達がこの国、ルシード帝国に来て働いてお金を貯めて帰るようにと言われた時は、目の前が真っ暗で途方に暮れていたのを覚えているよ…」
「……そうですよね…『あのクソ皇子は何を言い出すんだ?』と俺は怒りがおさまりませんでしたから…」
「ハハハ、そうだったね」
俺とジョルジュさんは、初めて会ったグレイ皇子の話しとここでの生活の話しを思い出し会話が弾んでいた。
「俺、ジョルジュさんに聞きたいと思っていたんです」
「聞きたい事?」
「はい、ジョルジュさんは俺と違って料理人として働いているので、国へ帰る資金は貯まっていると思って…ジョルジュさんはいつ頃に国へ帰るのかなと思って聞いてみたいと思ったんです」
「……」
俺はジョルジュさんがいつ国へ帰るのか知りたくて聞いてみた。
「……レン君…私は国へは帰らないよ」
「……え?」
「私はこの国で生きる事を決めたんだ」
俺はジョルジュさんが帰らないと聞いて目を見開いてジョルジュさんを見ていた。
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