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「おおっ、カイト美味しそうな食べ物が沢山あるぞ!」
王様は3歳の俺を抱っこして城下町のお店が建ち並ぶ場所を一緒に居る所で、勿論、護衛騎士2人離れた場所で周りを見回りながら王様の護衛をしている。
何故俺と王様が城下町に居る事になったのか、ジェーン兄とリン姉が勉強を終わり王様が持って来たお菓子を食べた後、ジェーン兄が総隊長に剣の稽古をしたいと話しをした為王様がジェーン兄が総隊長と剣の稽古をしている間城下町に行って見ないか?と誘われた事でユリーナ母さんとリン姉と俺そして王様…俺達4人で城下町に買い物に来ている所で、ユリーナ母さんとリン姉は雑貨屋に行く事になり俺と王様は色んなお店と出店を見回る事になりユリーナ母さんとの待ち合い場所は街の中心にある噴水広場を待ち合わせになった。
俺も城に行く途中色んな店が合ったのを見ていちどは寄って見たいと思っていた所だった。
お肉を焼いて居る店はまぁ焼き鳥屋見たいな出店に、パンケーキのような甘い食べ物を売っている店、果物に衣類、俺が快斗として生きていた場所と変わらない感じで懐かしさもあった。
「おっ!父さんと一緒か良いな!」
王様は肉を細かく切った焼き肉の前に居て焼いている所を見ていると肉を焼いているおじさんが声を掛けていた。
「……それは私達の事を言っているのか?」
「ん?何だ親子じゃーないのか?」
「え…ああ、勿論親子だともなあ~っカイト!」
チュッ!と抱っこしている俺の頬に王様がキスをして来た。
ええっ!?と俺は驚き王様の顔を見て思わず王様の体に顔を埋めた……今の俺は顔が真っ赤になっている処だ。
「おおっ、親子で見せ付けるとはうちの母ちゃんはチューもしてくれないんだぜ…ほら、サービスだ良いもん見せてくれたお礼だ」
肉を焼いているおじさんが肉を何個も串刺した棒を1本王様に渡していた。
「済まない、後で買わせて貰うよ」
「良いって、じゃあな坊、父さんと一緒に食べな」
「……あ、有難う…御座います…」
俺は顔を真っ赤にしてお店のおじさんにお礼を言った。
王様は後ろにいる騎士に指で合図をして騎士はおじさんに王様が注文した分を買っていた。騎士が焼き肉を買った為おじさんは驚いた顔をしていたのが見えた。
「くくっ…私とカイトが親子と言っていたの店主は…くくく…」
王様は「親子」と言われ嬉しいのか暫く笑っていた。
「……王様…いきなり頬にキスをしないで下さい…凄く恥ずかしかったのですから……」
「何だ、カイトは頬にキスしただけで恥ずかしいのか?私と恥ずかしい事を色々した事を考えれば何ともないだろう?」
「ええっ!?」
王様は俺の顔を見下ろしクスッと笑い唇にキスをして来た
「!?」
「ふっ、仲の良い親子でしか周りの者は見ては居らぬ…ほらカイトせっかく貰ったのだ先にそなたが食べると良い」
王様が肉を焼いていたおじさんから串1本を貰い王様が俺の口許に肉を食べるようにと俺に肉を口付けた
『……う…王様の……バカ…』
「ん?何か言ったのか?」
「いえ…別に、先に頂きます……」
俺は人目を気にしない王様を日本語でバカ呼ばわりをしていた。











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