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一話③
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布団にくるまりながらビールを飲んで、ぼーっとテレビを見ているとガチャと音がして間宮が風呂から出た気配がする。
どうせ全裸で出てくるんだろうな、と思っていたらやはりその通りだった。
わしわしとタオルで頭を拭きながら、ベッドに座る。
「ビールちょうだい」
「もうぬるいよ」
「いいよ」
ビールの缶を手渡すと、底からあと2cmくらいだけ残っていたのを一気に飲み干す。ゴクっと音がして、そのままキスされた。
ビール味のキスなんて、もう何度目だろう。そんなことを考えながら、口内を蹂躙する間宮の舌を受け入れる。だんだんと思考が緩まっていき、自らに受ける刺激を貪ることに集中していく。
はらりと布団が肩から落ちて、外側の空気の冷たさに感覚が鋭利になる。
身体中の突起を舐められながら、吉名先輩はどんなセックスをするのだろうと思った。
ひた、と触れる間宮の指先は太くて丸い。吉名先輩の細くて長い指は、どんな風に人の体を撫でるのか。
「詠兎」
掠れた間宮の声を勝手に脳内変換して、吉名先輩の声に書き換える。
たったそれだけのことで、俺はあっけなく達した。
どうせ全裸で出てくるんだろうな、と思っていたらやはりその通りだった。
わしわしとタオルで頭を拭きながら、ベッドに座る。
「ビールちょうだい」
「もうぬるいよ」
「いいよ」
ビールの缶を手渡すと、底からあと2cmくらいだけ残っていたのを一気に飲み干す。ゴクっと音がして、そのままキスされた。
ビール味のキスなんて、もう何度目だろう。そんなことを考えながら、口内を蹂躙する間宮の舌を受け入れる。だんだんと思考が緩まっていき、自らに受ける刺激を貪ることに集中していく。
はらりと布団が肩から落ちて、外側の空気の冷たさに感覚が鋭利になる。
身体中の突起を舐められながら、吉名先輩はどんなセックスをするのだろうと思った。
ひた、と触れる間宮の指先は太くて丸い。吉名先輩の細くて長い指は、どんな風に人の体を撫でるのか。
「詠兎」
掠れた間宮の声を勝手に脳内変換して、吉名先輩の声に書き換える。
たったそれだけのことで、俺はあっけなく達した。
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