あなたも、尽きるまで、

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 流されるままに日常を生きている彼女には、交差点の向かい側にいる男が鳥に見えた。暑さと疲労で茹だっている心身。青に変わる信号。押し流される人の波。いつもと変わらないはずだったのに。
 交差点で肩が触れ合った男の存在が気になった彼女は、人波に抗い男を追いかけた。

 信号待ちをしていた男は、人波に抗うことなく交差点を渡りきり〝ある賭け〟を終えて帰還するはずだったが、渡る前に見知らぬ女と肩が触れ合ってしまう。
 何事もなくその場を立ち去ったものの、突如、肩を掴まれて振り返った先にいたのは、接触した女だった。
 
 交差点の片隅から始まる、名前も知らない二人が語る〝命〟に対する価値観の違いとは。
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