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エピローグ
18年後。
「穂希、パパは?」
「…………知らね」
「…………もぅ!進路相談したいのに、また逃げた!!」
「玲美、まだアメリカ行きいの?」
「当たり前でしょ!!日本に居たら産婦人科医にさせられる!!」
高校生だろうか、制服を着て父を探す少女。
「ママは?」
「…………そっちも知らね」
「………もぅ!ママも逃げたなぁ!」
「ママはパパに丸め込まれてんだよ………病院は俺が継いであげるから、玲美は好きにしたらいいじゃん」
「………アンタ、この前の模試成績悪かったじゃん、私より下な癖に~」
「は?2位で悪かったなぁ!1位のお前の下は何百人何千、何万と居るんだよ!」
少女に面影が似る少年は、机に足を投げ出し、漫画を読んでいる。玲美と双子の弟穂希だ。
「私は絶対に産婦人科以外の医者目指す!」
「勝手にどうぞ」
「パパ~!ママ~!もう!今日休診日なのに!探すの手伝え!穂希!」
「……………はいはい……いつものカフェだと思うけど?」
「!!」
その2人の父と母は、当直医師に病院を任せ、デート中だ。
「逃げてきちゃっていいの?」
「アメリカ行きは寂し過ぎる………」
「心配性ねぇ……玲美は行きたい、て行ってるんだから受験させてみたら?」
近所のカフェで向かい合わせで、2人で1つのケーキをシェアしながら珈琲を飲む、玲良と穂高だ。
「受かったら、アメリカで暮らすんだぞ!?独り暮らしだ!」
「お父さんがあっちに居るし、ステファンやキャシーも居るのよ?………まぁ、合格する大学が、お父さんの家の近くじゃなかったら独り暮らしだけど………」
「耐えれん……」
「なら、さ………穂希も行かせちゃう?」
「……………あぁ……いい案かも」
「でも、あの子は行きたがらないかもなぁ、て思ってんのよね……」
ケーキを突きながら、フルーツを刺すと、穂高に食べさせる玲良。
「…………んまい……」
「だけどね………あの子達居なかったら、私達イチャイチャ出来ると思うんだ?」
「!!」
結婚し、子供が出来ても、相変わらず仲がいい玲良と穂高。2人の子供に遠慮なくイチャイチャ出来る事と、子供達の進路を天秤に掛けさせた玲良。
「……………ま、まぁ……それも……いいかも……」
「合格の有無で後の事は考えて、先ずは受験は許しましょ、ね?」
「…………分かった」
暫くすると、近所のカフェなので、娘の玲美と息子の穂希がカフェの方へ歩いて来るのが見えた。
窓際に座っていたので、直ぐに双子達に見つかる玲良と穂高。
双子達は店内に入ると、席を詰めさせ同席する。
「パパ!アメリカに行かせて!」
「いいぞ」
「……………は?」
意気込んで来たのに、呆気なく了承する穂高。
「その代わり、穂希も一緒な」
「…………はいはい……仕方ないなぁ……合格してみせればいいんでしょ?ママ」
「あら、穂希はママの魂胆見えてたの」
「最先端医療と技術、身に付けてこい、て言いたいんだろ?………合格したらね」
「おぉ、とっとと行って合格して医師免許取ってこい」
玲美は穂高の変わり様に驚いている。
「な、何?パパの変わり様………」
「ママ効果だね…………そうでしょ?ママ」
「ふふふ………さぁ、如何かしら?」
今日も、富樫家は仲睦まじく…………。
˖*꒰ .. 𝐻𝒶𝓅𝓅𝓎 𝐸𝓃𝒹.. ꒱*˖
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