イケメンドクターは幼馴染み!夜の診察はベッドの上!?

すずなり。

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看病。

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自分の家として使ってるマンションに帰ってきた俺は、かざねを寝室に寝かせた。

体温計を取って来て、かざねの服の下から滑り込ませる。



千秋「そんなに高くないといいけど・・・。」



ほどなくして鳴る体温計。

表示窓の数字は・・・




千秋「39度。昼よりは上がってるな。」




布団を首元までかけてかざねを温める。



千秋「上がりきったら下がるからな。がんばれよ。」



顔を真っ赤にしながら眠ってるかざね。

目が覚めるまで、俺は隣で手を握った。





ーーーーーーーーーーーーーーーーー






3時間後・・・




かざね「う・・・・。」



目が覚めたのか、薄っすら目を開けたかざね。



千秋「起きたか?」



俺はかざねを覗き込んだ。



かざね「・・・ちー・・?」

千秋「そうだ。水は?飲めそうか?」



かざねはゆっくりと身体を起こした。



かざね「かえ・・る・・・。」



そう言ってベッドから下りようとする。



千秋「は?無理に決まってるだろ?」



俺はかざねの体をゆっくりベッドに沈めた。



かざね「かえる・・・の・・・。」

千秋「ダメだ。熱が下がるまではここで寝なさい。わかったな?」

かざね「・・・・・・。」

千秋「水持ってくるから。寝てろよ?」




俺は寝室から出た。

キッチンにいき、常温で置いてあるペットボトルの水を取った。




千秋「・・・なんで帰りたがるんだ?」




そんな疑問を抱えながら俺は寝室に戻った。




千秋「かざね、水飲めそうか?」



ベッドにいるかざねを覗き込んだ。



かざね「いらな・・・・。」

千秋「ダメだ。吐き気がないなら飲んだ方がいい。」




俺はかざねの体を起こして、背中側に座った。

俺を背もたれにするようにしてかざねを座らせ、ペットボトルを口にあてがう。



千秋「ほら・・・。」

かざね「・・・・・・。」

千秋「一口でもいいから・・・。」





かざねは口を開けなかった。

飲まないどころか、かざねの体からどんどん力が抜けていき、崩れ落ちた。




千秋「ちょ・・・大丈夫か?」

かざね「はぁ・・はぁ・・・。」

千秋「あー・・熱が上がったか?」



かざねをベッドに寝かせて俺は体温計を取った。

服の下から滑り込ませ、熱を計る。




ピピッ・・・




千秋「おいおい・・どんだけ上がるんだよ・・・。」



表示窓の数字は40度2分。

上がり続ける体温計の数字は、かざねの身の危険を表してる。




千秋「さらに上がったら救急呼ぶからな。」



苦しそうに息をするかざね。

俺は布団の中に潜りこんだ。

かざねの体を抱きしめ、背中を擦る。




千秋「ほら、大丈夫。いい子だから寝な?」

かざね「う・・・はぁ・・・・。」

千秋「すぐに元気になるからな?寝て・・起きたら・・今よりはしんどくないから・・・。」





ゆっくりゆっくり擦ると、かざねは寝息を立て始めた。

すぅすぅと眠るその表情は苦しくなさそうだ。




千秋「いい子だ。」




熱いかざねの体を抱きしめながら、俺も少し眠りについた。








ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






数時間後・・・





千秋「ん・・・・・。」




目が覚めた俺は、寝室の時計を見た。

時間はたぶん午前2時。

何時間か眠っていたようだ。




千秋「かざねの熱は・・・と。」



首元に手をあてるとだいぶ下がってそうだった。




千秋「このまま朝まで寝るかな。」



ベッドから抜け出そうと身を捻る。

その時かざねの体を大きく動かしてしまい、かざねの目が開いた。




千秋「あ、ごめん。起きた?」

かざね「・・・ちー・・ちゃん・・。」

千秋「そう。水、飲めそうか?」

かざね「いる・・・。」




体を起こさせ、ペットボトルを口にあてがう。

『いる』って言うくらいだから飲むと思ってたのに、かざねは口を開けなかった。




千秋「しんどいか?」

かざね「起きてるの・・・無理・・・。」




体が言うことを聞かないらしく、かざねはまた横になった。



千秋「あ・・・ちょっと待ってろよ?」

かざね「?」



俺は寝室を出てキッチンに向かった。

カウンターにおいてあったりんごを取り、少しすりおろす。

スプーンを一緒に持って寝室に戻った。




千秋「かざね、りんごだぞ。」




ベッドの上に座り、かざねを横抱きにした。

スプーンにりんごの果汁を少しだけのせて、かざねの唇にあてた。







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