イケメンドクターは幼馴染み!夜の診察はベッドの上!?

すずなり。

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看病2。

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かざねside・・・




目を閉じて真っ暗な世界に沈んでいた私。

口のなかに広がる甘味に目が覚めた。



かざね「う・・・?」

千秋「起きた?これならいけるんじゃないか?」



そう言って私の唇にスプーンをあててくる。



かざね「あー・・・。」

千秋「!・・・いい子だ。」



口に入れられたりんご。

優しい甘さが私の熱を溶かしていくようだ。




千秋「もうちょっと食えるか?」

かざね「んー・・・。」




少しずつ食べさせてもらい、私はまた横になった。

ちーちゃんも布団に入り、私を抱き締める。



かざね「ちー・・・?」

千秋「朝までよく寝ろ。」



そう言って私の背中を擦りだした。

ほどよい力加減が気持ちよく、深い眠りに誘われる。



かざね「・・・zzz。」

千秋「・・・もう大丈夫だな。」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





朝・・・

7時・・・




かざね「んー・・・。」



目が覚めた私は、少し体調がよくなってた。

体を起こして辺りを見回す。




かざね「ちーちゃん・・・?」



昨日はちーちゃんが看病してくれたのを覚えてる。

どうやってここに来たのかが気になるところだけど・・・。




かざね「・・・トイレ行きたい。」




まだふわふわする体。

壁をつたいながら、ゆっくりと歩く。

寝室のドアをがちゃ・・・と開けると、話声が聞こえた。





かざね(ちーちゃん・・誰かと話をしてる・・?)



千秋「今日は消化にいいものも頼むよ。」

梅「かしこまりました。他にもジュースなどご用意しておきましょう。」

千秋「あぁ。俺はわかんないから・・・。」

梅「承知しました。」





廊下から覗き見していた私。

ちーちゃんは話が終わったのか、私のほうに向かって歩いてきた。




千秋「・・・かざね?起きたのか。」

かざね「う・・うん。」

千秋「なんか食べれそうか?今なら『梅さん』いるし、作ってもらえるけど。」

かざね「・・・『梅さん』?」




そう聞いたとき、おそらく『梅さん』と呼べる人が私の前にやってきた。



腰は曲がり、手にはシワ。

白のレースのエプロンをつけてる。

そしてどこか懐かしい感じがする『おばあちゃん』だった。







梅「初めまして。梅です。」

かざね「・・・初めまして。姫宮かざねです。」

梅「おうどんか・・お粥か・・・どちらか食べれそうですかな?」

かざね「あ・・まだちょっと・・・。」

梅「では作り置きしておきますので、食べれそうになったらレンジで温めてくださいな。」

かざね「は・・はい・・・。」




梅さんはそう言って戻って行った。




かざね「?」

千秋「梅さんは家政婦なんだよ。俺、仕事で料理なんかできないし、毎日朝に来てもらって作り置きのご飯を用意してもらってる。」

かざね「そうなんだ・・・。あ、ちーちゃん、トイレに行きたいんだけど・・・。」

千秋「あぁ。こっちだ。」




ちーちゃんにトイレまで案内してもらい、私は無事にトイレを済ませることができた。

まだまだふらつく身体。

ゆっくり眠りたいところだけど、いつまでもちーちゃんの家にいるわけにもいかない。




私はちーちゃんのところに戻った。

リビングにいたちーちゃんはマグカップに口をつけながら雑誌を見てる。





かざね「あの・・そろそろ帰るね・・?」





私の言葉に、少し怒り気味の表情になったちーちゃん。

飲み物の入ったカップをテーブルに置き、私の前まで歩いてくる。




千秋「ダメだ。まだ熱があるだろう?」

かざね「もうあとは寝てたら治るよ。迷惑かけてごめん。」

千秋「平熱に戻るまではここにいろ。食事もある。仕事があるけど、俺もいる。」

かざね「・・・そんなにお世話になれないよ。」



そう言うと、ちーちゃんは私の両頬を手で包み込んだ。

私はそのまま真上を向かされる。



かざね「?」

千秋「俺が心配なんだよ。」

かざね「え?」

千秋「かざねが倒れてるのを見て・・・血の気が引いた。頼むから・・元気になるまでは俺の側にいろ。」

かざね「ちーちゃん・・・。」



揺れるちーちゃんの目。

切なそうな表情が、私をどれだけ心配してくれたかを物語っていた。




かざね「でも帰る。」

千秋「かざね・・・。」

かざね「だってちーちゃんの彼女が見たら・・・気を悪くする・・・。」




昨日見た看護師さん。

いろんな所がムチムチと出ていて、すごくきれいな人だった。

『妹同然』とはいえ、私が寝室を使うのはちょっと気が引ける・・・。

まぁ、もう寝ちゃったけど・・・。







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