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70.リターンは突然に
しおりを挟むチビになってもう丸3日。この体の扱いにも慣れてきたし、色んな本を読んで今まで知らなかったこの世界の事も知れた。でも、時間が過ぎるほど不安や戻りたい気持ちは膨らむ一方だった。
そして、望んだ瞬間は突然やってきた。
今夜はレドもルーカスも仕事を早く終わらせて一緒にいてくれた。夕食を終え、レドが膝に乗せていたわたしを抱っこして立ち上がった。
その時、
身体の奥底から熱い力が急激に溢れ出した。一瞬で身体が痺れ、熱を持ち始める。
この感じ・・・ここに着いた日、レドに魔人の力を引き起こされた時に似てる・・・!
「ひっ!」
あの時の痛みや恐怖を思い出して震え、レドにしがみついた。2人の焦った声が聞こえる。
「ソニア?おい!」
「ソニア!まさか、体に異常が!?」
浅い呼吸を繰り返しながら何とか話す。
「あつ…い…し、び…れる…」
「ッ!あの時と同じか!?」
問いかけに頷く。
「準備します!」
と一言、ルーカスがキッチンを駆け出していく。レドはわたしの身体をさすりながらベッドルームへ移動した。ベッドへ降ろそうとするが、わたしは彼の体温を感じていたくて首を横に振って手に力を込めた。
「ソニア…」
彼の心配そうな声が頭の中に響く。ルーカスが薬や氷を持って戻り、傍に来て頭を撫でてくれる。2人の優しい声と手に安心し、症状が少しずつ落ち着いてきた。
そして
魔力が全身に沁み渡り、形容し難い奇妙な感覚と共に―――――元の姿に戻った。
わたしを締め付けている小さな服をルーカスが切ってくれて楽になる。
「ふ…あ…」
レドにぐったりと身体を預け、荒い息を整える。
「ソニア、まだ痺れは残ってるか?」
首を横に振って答えるとルーカスが額にふれる。
「…熱は…大丈夫のようですね。他にどこか異常はありませんか?」
「…ん…あつい…だけ…」
「凄い汗だ。水分を摂った方が良いな」
「ですね」
ベッドへ降ろしてもらい、汗を拭い、水分補給も終わってやっと一息つく。
「ありがとう…」
まだ少しぼんやりする頭でお礼を言うと、2人は笑顔を見せてくれた。
「ああ。すんなりとは行かなかったが、戻って良かった」
「ええ、本当に…良かったです」
「ん…」
「まだ身体の中が熱いですか?」
「うん…」
「…鎮めてやろうか?」
「そうですね、ソニアも知ってるでしょう?手っ取り早く治す方法」
わたしを挟んでベッドに座る2人。手っ取り早い方法とはもちろん・・・エッチです。
「…うん、鎮めて…?」
ルーカスにそっと押し倒される。
「今夜は私からです…ソニア…」
「んっ…ルーカス…」
彼の舌が唇をなぞるように舐めて口内へ侵入してくる。隅々までねぶり、充分堪能して首すじから胸へと伝っていく。片方を手で揉み、もう片方は乳首を吸う。
「んンッ、あ、ぁん…っふ」
手が秘部へ伸びてワレメの表面を擦るとそれだけで濡れ始める。つぷっ、と指が入ってゆっくりと動き、柔らかな刺激が広がっていく。
「あぁ…あ、あ…あふぅ…」
ルーカスは乳首をやっと放して移動し、わたしの秘所に顔を埋めた。ぬるんっ、と挿し込まれた舌が蜜壺のナカを蠢き、あらゆるところを味わわれる。数日ぶりの快感に腰をくねらせ、溢れる蜜をじゅるじゅると吸われて声を上げる。舌に敏感なトコを集中して責められ、陰核を剥かれて簡単に達してしまった。
「あ、あ、あ、ッああぁぁぁ!」
「あぁ…ソニア、可愛い。…前と後ろ、どちらに欲しいですか?」
口を拭ってわたしに覆い被さり、恥ずかしいことを聞くルーカス。
「ちゃんと答えないと挿れてあげませんよ?」
いつもの笑顔でレドみたいなことを言う。
「…前がイイ…」
「ふふ…ではこのまま挿れます」
素直に答えるとすぐに自らのモノをあてがい、腰を押し進める。入り口辺りを緩慢な動作で抽挿し、わたしを見つめる。優しいながらも確かな愛欲を含んだ眼差しにぞくっとして、堪らずしがみついてねだった。
「あ…ん、んっ…ルーカス…もっと奥まで挿れて…」
「…奥に欲しいんですか?」
「ん…欲しい」
「ああ…ソニア…っふぅ」
蕩けるような甘い声で名を呼び、一気に最奥まで肉棒を打ち込む。わたしを抱き竦めて腰を叩き付け、気持ちよさそうに声を漏らす。全身ぴったりくっつきながらの行為にときめき、足でルーカスの腰を引き寄せて自分から腰を振る。イイトコをぐりんっ!と抉られて背を仰け反らせて喘いだ。
「あ、あ、ああ!ッは、ひ、ンあぁ!」
「ッう、ソニア…瞳を逸らさないで…ちゃんと、私を見てください!」
「あん、あ、あぁん!る、かす…ッん!」
何とか顔を戻して彼を見ると、視線が絡んで更なる欲が生まれて膨らんでいく。
「ソニア…愛してる」
その一言にきゅうっ、と膣が締まると狭い膣内を肉棒で掻き回され、最奥を突かれて昇りつめる。
「あ!あッ!んはぁああ!!」
「っぁああ、ソニア!あああぁ!!」
ルーカスも堪えていた精を放ち、全て出し終わるまでわたしを腕の中に閉じ込めていた。
「っぁ…あ…ルーカス…わたしも愛してる…」
その言葉に嬉しそうに目を細め、口づけを落とした。
レドがルーカス入れ替わってわたしにのしかかると、ギラついた瞳で聞く。
「俺も聞いてやる。どっちがイイ?」
「レド…前、今日は前がイイ…」
いつの間にか恥ずかしさなど微塵もなくなり、首に腕を回して抱きついたまま本心を曝す。
「よし…なら…」
言葉と共にフッ、と笑う気配がしたと思ったら・・・ベッドの上で膝立ちになったレドに抱え上げられた。
「きゃっ、レド、何…あぁん!」
驚いて声を上げるが肉棒の挿入で遮られた。空に浮いたわたしの身体は腰を掴むレドの腕だけで支えられている。その腕にしがみつくと、ゴツン!と奥深くを突かれて嬌声を上げた。
「んはぁん!あ、あッ!レド…落ちちゃうぅ」
「フッ…は…落とすわけ無いだろ…いいから、好きなだけ啼け」
一瞬だけ動きを止めてそう言うと、ガンガン子宮を突き上げ、ぐりゅぐりゅと抉り、角度を変えて貫き、猛烈に責め立てる。わたしは激しく揺さぶられながら強烈な刺激に身悶え、全てを支配されて悦び、啼き続ける。
「ぁひッ!あぁ!あぁ!ッひぅっ!」
ぢゅぼっ!ぢゅぼっ!ぢゅぼっ!ぢゅぼっ!
耳まで犯すような卑猥な音を立てる秘所からは愛液がとめどなく溢れて流れ、彼の足やシーツをぐっしょりと濡らす。
「あぁん!あひ!ぁあ!…も…らめぇ…れどぉ…」
最後は抱きしめて欲しくて手を伸ばすと、しっかり意味を理解してくれたレドが膝立ちを止めてベッドに座る。わたしもそのまま重力に従って落ち、ズドンッ!と子宮を突かれてガクガクと痙攣する。
「ッあ…ソニア…愛してる…」
きっと2人は、わたしがこの言葉に弱いのを知っている。貫かれながら囁かれると、いつもあっという間にイッてしまう。
「あぁっ!あ、あ、ッひあああぁぁぁ!!」
「くぅッ、あ、ああぁぁ!」
わたしたちはしっかりと抱き合いながら同時に達した。凄い量の精液が子宮に注がれる。
「ふあ…あ…いっぱい…んっ…レド…愛してる」
「ソニア…」
繋がったまま口づけし、舌を絡めて少しの間余韻を楽しんだ。
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