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始まりは断罪の目撃から
登場人物紹介
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今更と言われても仕方がない話ですが、今回の人物紹介を。
ここもファルムファス視点です。
<神様>
〇ラキアータ
現世界を創った神様。白にも虹色にも見える真っ直ぐな長い髪に、美形を通り越した美を表したような正に神。性別不詳だが、行動的に男性に近い気はしている。
俺の前世界に来た際にうっかり当時の俺を亡き者にしたので、お詫びに自分の世界に魂を連れてきた。
当人(神)は「悪いことしたなぁ」と思ってるのか(多分ない)、隙あらば俺に加護やスキルを追加してくる。この時ばかりは孫を可愛がるおじいちゃんに構われている気分になる。
お祈りの返事など、対面会話は基本的に真っ白な夢空間でしている。
この度、世界が乗っ取られたという衝撃のお知らせをしてきた。大問題ですが?
<メロディアス侯爵家>
侯爵である父と母。子供二人の4人家族。親戚もいるが、そこは別の機会に。
〇ラスフェルム・メロディアス。
俺の6歳上の兄。柔らかな金髪に蒼い瞳のパーフェクトイケメン。正直同性なのが悔やまれる…。
見た目は素晴らしいのに、重度のブラコンが台無しにしている。
能力も高く、学業の傍らに父上から侯爵家の執務も教わっているらしい。
雑貨店アンドリブの店主が自作するぬいぐるみを収集(買い占め)している。
〇ファルムファス・メロディアス
俺。前世で神様のうっかりに巻き込まれてこの世界に来た。
金髪青眼のエンジェルボーイになるはずだったのに、目が覚めたら黒髪黒目だったとか酷すぎじゃない?でも、この顔は好みです。神様ありがとう。
神様に盛りに盛られた加護とスキルで魔法チートヤッター!とかやろうとしたら、メンタルがついて行かなかった。現実って世知辛い…
御子とかもうやりたくないです。平穏を下さい。
<愉快な仲間たち>
最初はルーベンス殿下は王子だし除けておこう…とか思ってたけど、面倒になってまとめた。
〇ルーベンス・ソリアス・ラキアラス
ラキアラス国の第二王子。The金髪。多分俺様系イケメン。人の話は都合のいい部分しか聞いてなさそう。
アリナ嬢とのあれこれで「俺がリーダーだ!」みたいに前に出ていたが、かなりグダグダした。
やれば出来る子だとは思うが、調子に乗りやすく都合いい事しか聞いてくれないのでお付きの人は苦労しているらしい。
〇ユスファル・マーロル
マーロル公爵令息。メガネ。見た目からインテリ臭がしていたが、煽り耐性ゼロでビックリした。父親はラキアラス国の宰相。
イケメンメガネキャラなんだろうが、完璧な計画が練れない辺りに経験不足を感じる。勉強はできるらしい。
〇ラルフ・グノース
グノース伯爵家令息。三男。マッチョ。グローデンの戦士たちを見た後ではマッチョ(駆け出し)位で丁度いいな、って思った。父親は王立騎士団長。
スポーツタイプのワンコキャラだと思われる。深く考えるのは苦手の様で、「そうだそうだ」と他人の意見に乗っかってヤジを飛ばす。
〇レフレ・ミノウス
魔塔(宮廷魔術師の研究施設)の主後継候補だった。メイジ。自力で功を上げ、男爵位を掴み取ったがアリナ嬢のせいで台無しになった。やだ、可哀想。
光と闇以外の属性魔法は大体使えるが、得意なのは風の攻撃魔法。
魔法使いキャラ。パッと見「ローブ普段使いしてるの魔法使いっぽい!」って思ってたけど、話し出すとポロポロ湧き出るヘタレっぷりに「この子、大丈夫?」ってなった。
〇アンディ・ナウチュ
商業ギルド長の次男。ロン毛。父親がバリバリの商売人なので、駆け引きも上手いのだろうと思っていたがそんなことは無かった。これは完全に経験不足。
チャラ系イケメンらしいが、そんなフワフワではハーレムどころか本命にもビンタされそう。というか、茶番劇の後にメルネ嬢に打たれてた。
<ご令嬢方>
アリナ嬢にヤバみを感じて、早々に対策を練り始めたできるレディたち。半年も前から対策されたら流石に勝てないよな。
〇アイローチェ・メルフェロン
メルフェロン公爵令嬢。ルーベンス殿下の婚約者→アーデルハイド殿下の婚約者にランクアップ。
ハニーブロンドの美人。ナイスバディ。
ご令嬢方のリーダー格。完璧令嬢だと思っていたけど、たゆまぬ努力でそう見せている凄い人。
俺のドレスを真剣に選ぶのは勘弁して欲しい。王城に俺のお着替え部屋は要らないので、撤去して下さい。
〇シェアレフィーエ・カフザス
カフザス伯爵令嬢。メガネの婚約者だったが、グダグダっぷりに「付き合ってられませんわ」と解消を選択。
魔力の操作が上手いことが判ってからは、ルキスラ教授の研究室に通い詰め、特別研究員の座をもぎ取った。瘴気の浄化実験の陣頭指揮をイキイキと執っている。
〇リネット・ロイチェス
ロイチェス子爵令嬢。マッチョの婚約者。辺境グローデン伯爵家は母方の実家で、ラウレスタ様は叔父になる。
思ってた以上に「力こそパワー」みたいな考え方をしている。辺境で魔獣狩りを楽しそうにしていると聞いた時「英才教育の賜物」という言葉が浮かんだ。
〇レイチェル・カロレフ
カロレフ伯爵令嬢。メイジの幼なじみで婚約者。パッと見ゆったり令嬢だが、ご令嬢方の中で一番気が強い。
メイジを完全に尻に敷いている。目を合わせただけでビビるメイジを見た時は、正直困惑した。
〇メルネ・キュレム
キュレム衣料商会のお嬢さん。ロン毛の婚約者。商機は逃さない!
服のデザインや販路の拡大、市場マーケティングなど、マルチで活躍するスーパーバリキャリ。ロン毛よりも遥かに先見の明(商売限定)がある。
俺にドレスを着せた戦犯。もうやめてください…
〇ライナーツ・コモフ
コモフ伯爵令嬢。兄上の婚約者。「義姉上」と呼ばないと返事してくれない。「「マイハニー」とか「麗しの君」でもいいのよ」って言われたが謹んでお断り申し上げた。
兄上と張れるくらい癖強のお嬢さん。怖くてちゃんと聞いてないけど、行動から察するにニーハイ半ズボンの絶対領域とか、同性でイチャイチャするのとか見るの大好きだと思う。まだ性癖の全域が見えない所が怖い。
<ラキアータ聖協会>
創世神ラキアータ様をお祀りする宗教団体。総本山は聖教国。「教会は聖教国のみに存在する!」とかよくわからない主張により、各国にある施設のは「協会」になり、教義も若干異なる(らしい)
俺は普段、ラキアラス国の王都中心部にある聖協会で生活している。
〇ランカ
ラキアータ正教司祭。水色の髪のイケオジ。ラキアラス国の司祭の中で一番偉い人。聖教国や偉い人同士の交渉なんかもしている。
基本温厚だが、信仰心の高さから説教(神様を讃える話)が長いので長話させないように気を使われている。お叱り説教も長い。
グローデン領の遠征で、テンションが上がると面白い動きをすることが判ったが、他の人は信じてくれないしランカ様自身が自覚してないので誰にも共有できない情報になった。
〇ルフ
高位神官。召喚された聖女にお仕えするチームの責任者になってしまった可哀想なイケメン。
今回、振り回されすぎてかなりやつれた。
〇ノッス
神官。俺付きになってくれたオレンジの髪色が眩しいウェイ系イケメン。年齢は俺の8歳上。
生家は貴族で本名はもっと長いらしい。教えてくれない理由を「多少秘密があった方が魅了的に見えるっしょ?」って言ってたけど、そんなことは無い。
〇アリナ
聖女として召喚された少女。黒に近い茶髪にダークブラウンの瞳をした(黙っていれば)美少女。
今回王都(主に聖協会と学園)を騒がせた元凶。イケメンが大好きで、ゲームの世界に来れたことに浮かれまくってやらかしまくった結果が今回の結末。
女子高生に見えていたが、元の世界では10歳(召喚当時)だったらしい。ここだけの話、聞いた時は腰を抜かしかけた。
送り還した先が本当にアリナ嬢の世界なのかは、誰にも分からない。
〇御子
俺。「イケメンから離れたくない」とごねたアリナ嬢の代わりに遠征に同行した時の呼び名。金髪のふんわりとしたウイッグに女性用の司祭服(特注)を装備した。
カラコンとかない世界なので瞳の色は変えられず「黒き瞳の御子」と呼ばれている。変装魔法使わせてもらえないのが小憎たらしい。非認可姿絵(キュレム衣料商会販売)はかなり売れているらしい。マージンを下さい。
レディの立ち振る舞いはご令嬢方にみっちみちに仕込まれた。「今回だけなのに何でだよ!」って思ってたが、まさか何度も使い倒される羽目になるなんて…
<マッチェレル学園>
ラキアラス国にある学園。入学試験に通れば身分関係なく通うことが出来る。 学費は公立と私立の間くらい。ラキアラス国の貴族は大体ここの高等部を卒業している。成績優秀者は学費免除あり。
通常は12歳~初等部、15歳~高等部。それぞれ3年間の課程で、落第&飛び級制度あり。
初等部は基礎(読み書き)の確認から始まり、簡単な計算、国の歴史と周辺国の地理、魔法の基礎を学習。高等部はもう少し突っ込んだ内容と、選択した研究室で専門知識を学ぶ。
高等部卒業後は研究室に本格所属し、更に専門的なことも出来る(教授の許可は勿論必要)
〇オルカ・ラブレ
薬草学の教授。興味のないことは基本スルー。好きなことは止められてもやる。
ほんわかした風貌と性格だが学園の一角を薬草園に改造し、近くの森も占拠する(薬の森)というなかなかのパワープレイヤー 。「許可はある」そうだが、確認していないので真実はわからない。
個性派教授陣の中では比較的まともな方。
〇ランバース・アルバ
魔物学の教授。調査のためなら狩りも辞さない。「思い立ったが吉日!」とばかりに突然現地調査に出かけるため、度々講義をぶっちぎる。
暫くはウィー君をモフモフするのに集中するらしい。取れた角は研究室の一番いい所に飾ってある。
〇ローランド・ルキスラ
魔法研究学(略称「魔研」)の教授。その筋では名の知れた魔法収集家でもある。魔導書を積みすぎて校舎の床をぶち抜いた過去があり、魔研の書庫は「地下または1階」と厳命されている。
瘴気浄化の研究は「血が沸き立つ程の歓喜」らしい。
〇マグナ・ゴルラフ
騎士科の一つ、討伐騎士部の隊長。アルバ教授とうっかり既知の仲であったが故、派手に振り回されている被害者。
大剣を得意武器としているが、緻密な罠を作るのも好き。ラブレ教授曰く「エグい罠を撒く」らしい。きっとピタゴラスイッチみたいな仕掛けなんだろうな。
<ラキアラス国>
俺の住む国。王都にはマッチェレル学園もある。国王陛下を筆頭にした貴族制。
国民の6割(貴族の8割)は人間。他国よりは他種族が住みやすい国らしい。
王族は国王陛下、王妃殿下、アーデルハイド殿下、ルーベンス殿下の家族と王弟殿下とそのご家族(奥方と子ども3人)が直系で、傍系がもう少しいるらしい。そこは詳しく聞いてない。
生活レベルは発展した中世ヨーロッパに日本の上下水道含む文化が軽く混ざった感じ。この国というか、この世界は魔法があるので科学技術はそこまで発展していない。
魔力属性に髪色が影響される世界ではあるが、この国の貴族は金髪が多い(王族に金髪が多いからだと思っている)。
〇アーデルハイド・ファルクス・ラキアラス
ラキアラス国第一王子。王太子になりました。白金の髪色の美青年。俺の好みとは少し違うが、100人中99人が「イケメン」「超越した美」と讃えるはず。残り一人はストライクゾーンが違うのだろう。
初遭遇のときはただの「うさちゃんBOTのやべぇ奴」だと思っていたが、実際はモフモフ(ウィー君)に重い愛を注ぐ「仕事が出来る自由人」だった。
アイローチェ様の事は幼少期から「可愛いなぁ」と思っていたらしく、今回の婚約者変更には笑顔で受け入れた。
兄弟の不仲は大人の派閥争いのせいだと思っている。本当は弟と仲良くしたい事が話の端々に出てくる。
〇ウィスフェルメルメス(ウィー君)
元ホーンラビット(兎型の魔物)。浄化したら角がゴリっと落ちた。衝撃。魅惑のモフモフを持っている。
浄化後はアーデルハイド殿下がお持ち帰りして大切に飼われている、今回一番幸せになった子。時々魔物学研究室で観察会が開かれているため、ファンが増えつつある。
アーデルハイド殿下の重い愛のせいで何故か聖獣扱いされているが、本当に聖獣なのかは判らない。本来は群れで生活する生き物なので、人の多い王城や学園での生活は苦にならない様だ。種族特性で催眠魔法を持っている。
厨二スタイルの俺に激しく懐いたが、普段はそうでもない。対応の落差で風邪をひきそう。
〇ロシェル・ポーニッツ
近衛騎士。アーデルハイド殿下専属の為、苦労が多そう。
城を飛び出したアーデルハイド殿下を捕まえるのもお仕事の一つ。索敵スキルが上がったらしい。
〇ラウレスタ・グローデン
隣国と山脈を挟んだ辺境の領地(グローデン領)を治める伯爵。リネット嬢の母君の弟。
容姿、身分、力量、品格の全てがトップクラスのスーパー紳士。欠点は御子(女装)姿の俺を見抜けず口説いてきた事。リネット嬢が真相を話さないから、ますます拗れてきている。
〇アンセルム・ローフ
ラキアラス国の宮廷魔術師長。現魔塔主。王城はあまり好きではないらしく、基本魔塔にいる。
この人も興味関心が行動原理なので、したいことしかしたがらない。真面目に働く部下は可愛がるし。評価が基本正当なので、直属希望が常にある人気者。身分関係ない評価が下せる上司が人気なのは解る。
ここもファルムファス視点です。
<神様>
〇ラキアータ
現世界を創った神様。白にも虹色にも見える真っ直ぐな長い髪に、美形を通り越した美を表したような正に神。性別不詳だが、行動的に男性に近い気はしている。
俺の前世界に来た際にうっかり当時の俺を亡き者にしたので、お詫びに自分の世界に魂を連れてきた。
当人(神)は「悪いことしたなぁ」と思ってるのか(多分ない)、隙あらば俺に加護やスキルを追加してくる。この時ばかりは孫を可愛がるおじいちゃんに構われている気分になる。
お祈りの返事など、対面会話は基本的に真っ白な夢空間でしている。
この度、世界が乗っ取られたという衝撃のお知らせをしてきた。大問題ですが?
<メロディアス侯爵家>
侯爵である父と母。子供二人の4人家族。親戚もいるが、そこは別の機会に。
〇ラスフェルム・メロディアス。
俺の6歳上の兄。柔らかな金髪に蒼い瞳のパーフェクトイケメン。正直同性なのが悔やまれる…。
見た目は素晴らしいのに、重度のブラコンが台無しにしている。
能力も高く、学業の傍らに父上から侯爵家の執務も教わっているらしい。
雑貨店アンドリブの店主が自作するぬいぐるみを収集(買い占め)している。
〇ファルムファス・メロディアス
俺。前世で神様のうっかりに巻き込まれてこの世界に来た。
金髪青眼のエンジェルボーイになるはずだったのに、目が覚めたら黒髪黒目だったとか酷すぎじゃない?でも、この顔は好みです。神様ありがとう。
神様に盛りに盛られた加護とスキルで魔法チートヤッター!とかやろうとしたら、メンタルがついて行かなかった。現実って世知辛い…
御子とかもうやりたくないです。平穏を下さい。
<愉快な仲間たち>
最初はルーベンス殿下は王子だし除けておこう…とか思ってたけど、面倒になってまとめた。
〇ルーベンス・ソリアス・ラキアラス
ラキアラス国の第二王子。The金髪。多分俺様系イケメン。人の話は都合のいい部分しか聞いてなさそう。
アリナ嬢とのあれこれで「俺がリーダーだ!」みたいに前に出ていたが、かなりグダグダした。
やれば出来る子だとは思うが、調子に乗りやすく都合いい事しか聞いてくれないのでお付きの人は苦労しているらしい。
〇ユスファル・マーロル
マーロル公爵令息。メガネ。見た目からインテリ臭がしていたが、煽り耐性ゼロでビックリした。父親はラキアラス国の宰相。
イケメンメガネキャラなんだろうが、完璧な計画が練れない辺りに経験不足を感じる。勉強はできるらしい。
〇ラルフ・グノース
グノース伯爵家令息。三男。マッチョ。グローデンの戦士たちを見た後ではマッチョ(駆け出し)位で丁度いいな、って思った。父親は王立騎士団長。
スポーツタイプのワンコキャラだと思われる。深く考えるのは苦手の様で、「そうだそうだ」と他人の意見に乗っかってヤジを飛ばす。
〇レフレ・ミノウス
魔塔(宮廷魔術師の研究施設)の主後継候補だった。メイジ。自力で功を上げ、男爵位を掴み取ったがアリナ嬢のせいで台無しになった。やだ、可哀想。
光と闇以外の属性魔法は大体使えるが、得意なのは風の攻撃魔法。
魔法使いキャラ。パッと見「ローブ普段使いしてるの魔法使いっぽい!」って思ってたけど、話し出すとポロポロ湧き出るヘタレっぷりに「この子、大丈夫?」ってなった。
〇アンディ・ナウチュ
商業ギルド長の次男。ロン毛。父親がバリバリの商売人なので、駆け引きも上手いのだろうと思っていたがそんなことは無かった。これは完全に経験不足。
チャラ系イケメンらしいが、そんなフワフワではハーレムどころか本命にもビンタされそう。というか、茶番劇の後にメルネ嬢に打たれてた。
<ご令嬢方>
アリナ嬢にヤバみを感じて、早々に対策を練り始めたできるレディたち。半年も前から対策されたら流石に勝てないよな。
〇アイローチェ・メルフェロン
メルフェロン公爵令嬢。ルーベンス殿下の婚約者→アーデルハイド殿下の婚約者にランクアップ。
ハニーブロンドの美人。ナイスバディ。
ご令嬢方のリーダー格。完璧令嬢だと思っていたけど、たゆまぬ努力でそう見せている凄い人。
俺のドレスを真剣に選ぶのは勘弁して欲しい。王城に俺のお着替え部屋は要らないので、撤去して下さい。
〇シェアレフィーエ・カフザス
カフザス伯爵令嬢。メガネの婚約者だったが、グダグダっぷりに「付き合ってられませんわ」と解消を選択。
魔力の操作が上手いことが判ってからは、ルキスラ教授の研究室に通い詰め、特別研究員の座をもぎ取った。瘴気の浄化実験の陣頭指揮をイキイキと執っている。
〇リネット・ロイチェス
ロイチェス子爵令嬢。マッチョの婚約者。辺境グローデン伯爵家は母方の実家で、ラウレスタ様は叔父になる。
思ってた以上に「力こそパワー」みたいな考え方をしている。辺境で魔獣狩りを楽しそうにしていると聞いた時「英才教育の賜物」という言葉が浮かんだ。
〇レイチェル・カロレフ
カロレフ伯爵令嬢。メイジの幼なじみで婚約者。パッと見ゆったり令嬢だが、ご令嬢方の中で一番気が強い。
メイジを完全に尻に敷いている。目を合わせただけでビビるメイジを見た時は、正直困惑した。
〇メルネ・キュレム
キュレム衣料商会のお嬢さん。ロン毛の婚約者。商機は逃さない!
服のデザインや販路の拡大、市場マーケティングなど、マルチで活躍するスーパーバリキャリ。ロン毛よりも遥かに先見の明(商売限定)がある。
俺にドレスを着せた戦犯。もうやめてください…
〇ライナーツ・コモフ
コモフ伯爵令嬢。兄上の婚約者。「義姉上」と呼ばないと返事してくれない。「「マイハニー」とか「麗しの君」でもいいのよ」って言われたが謹んでお断り申し上げた。
兄上と張れるくらい癖強のお嬢さん。怖くてちゃんと聞いてないけど、行動から察するにニーハイ半ズボンの絶対領域とか、同性でイチャイチャするのとか見るの大好きだと思う。まだ性癖の全域が見えない所が怖い。
<ラキアータ聖協会>
創世神ラキアータ様をお祀りする宗教団体。総本山は聖教国。「教会は聖教国のみに存在する!」とかよくわからない主張により、各国にある施設のは「協会」になり、教義も若干異なる(らしい)
俺は普段、ラキアラス国の王都中心部にある聖協会で生活している。
〇ランカ
ラキアータ正教司祭。水色の髪のイケオジ。ラキアラス国の司祭の中で一番偉い人。聖教国や偉い人同士の交渉なんかもしている。
基本温厚だが、信仰心の高さから説教(神様を讃える話)が長いので長話させないように気を使われている。お叱り説教も長い。
グローデン領の遠征で、テンションが上がると面白い動きをすることが判ったが、他の人は信じてくれないしランカ様自身が自覚してないので誰にも共有できない情報になった。
〇ルフ
高位神官。召喚された聖女にお仕えするチームの責任者になってしまった可哀想なイケメン。
今回、振り回されすぎてかなりやつれた。
〇ノッス
神官。俺付きになってくれたオレンジの髪色が眩しいウェイ系イケメン。年齢は俺の8歳上。
生家は貴族で本名はもっと長いらしい。教えてくれない理由を「多少秘密があった方が魅了的に見えるっしょ?」って言ってたけど、そんなことは無い。
〇アリナ
聖女として召喚された少女。黒に近い茶髪にダークブラウンの瞳をした(黙っていれば)美少女。
今回王都(主に聖協会と学園)を騒がせた元凶。イケメンが大好きで、ゲームの世界に来れたことに浮かれまくってやらかしまくった結果が今回の結末。
女子高生に見えていたが、元の世界では10歳(召喚当時)だったらしい。ここだけの話、聞いた時は腰を抜かしかけた。
送り還した先が本当にアリナ嬢の世界なのかは、誰にも分からない。
〇御子
俺。「イケメンから離れたくない」とごねたアリナ嬢の代わりに遠征に同行した時の呼び名。金髪のふんわりとしたウイッグに女性用の司祭服(特注)を装備した。
カラコンとかない世界なので瞳の色は変えられず「黒き瞳の御子」と呼ばれている。変装魔法使わせてもらえないのが小憎たらしい。非認可姿絵(キュレム衣料商会販売)はかなり売れているらしい。マージンを下さい。
レディの立ち振る舞いはご令嬢方にみっちみちに仕込まれた。「今回だけなのに何でだよ!」って思ってたが、まさか何度も使い倒される羽目になるなんて…
<マッチェレル学園>
ラキアラス国にある学園。入学試験に通れば身分関係なく通うことが出来る。 学費は公立と私立の間くらい。ラキアラス国の貴族は大体ここの高等部を卒業している。成績優秀者は学費免除あり。
通常は12歳~初等部、15歳~高等部。それぞれ3年間の課程で、落第&飛び級制度あり。
初等部は基礎(読み書き)の確認から始まり、簡単な計算、国の歴史と周辺国の地理、魔法の基礎を学習。高等部はもう少し突っ込んだ内容と、選択した研究室で専門知識を学ぶ。
高等部卒業後は研究室に本格所属し、更に専門的なことも出来る(教授の許可は勿論必要)
〇オルカ・ラブレ
薬草学の教授。興味のないことは基本スルー。好きなことは止められてもやる。
ほんわかした風貌と性格だが学園の一角を薬草園に改造し、近くの森も占拠する(薬の森)というなかなかのパワープレイヤー 。「許可はある」そうだが、確認していないので真実はわからない。
個性派教授陣の中では比較的まともな方。
〇ランバース・アルバ
魔物学の教授。調査のためなら狩りも辞さない。「思い立ったが吉日!」とばかりに突然現地調査に出かけるため、度々講義をぶっちぎる。
暫くはウィー君をモフモフするのに集中するらしい。取れた角は研究室の一番いい所に飾ってある。
〇ローランド・ルキスラ
魔法研究学(略称「魔研」)の教授。その筋では名の知れた魔法収集家でもある。魔導書を積みすぎて校舎の床をぶち抜いた過去があり、魔研の書庫は「地下または1階」と厳命されている。
瘴気浄化の研究は「血が沸き立つ程の歓喜」らしい。
〇マグナ・ゴルラフ
騎士科の一つ、討伐騎士部の隊長。アルバ教授とうっかり既知の仲であったが故、派手に振り回されている被害者。
大剣を得意武器としているが、緻密な罠を作るのも好き。ラブレ教授曰く「エグい罠を撒く」らしい。きっとピタゴラスイッチみたいな仕掛けなんだろうな。
<ラキアラス国>
俺の住む国。王都にはマッチェレル学園もある。国王陛下を筆頭にした貴族制。
国民の6割(貴族の8割)は人間。他国よりは他種族が住みやすい国らしい。
王族は国王陛下、王妃殿下、アーデルハイド殿下、ルーベンス殿下の家族と王弟殿下とそのご家族(奥方と子ども3人)が直系で、傍系がもう少しいるらしい。そこは詳しく聞いてない。
生活レベルは発展した中世ヨーロッパに日本の上下水道含む文化が軽く混ざった感じ。この国というか、この世界は魔法があるので科学技術はそこまで発展していない。
魔力属性に髪色が影響される世界ではあるが、この国の貴族は金髪が多い(王族に金髪が多いからだと思っている)。
〇アーデルハイド・ファルクス・ラキアラス
ラキアラス国第一王子。王太子になりました。白金の髪色の美青年。俺の好みとは少し違うが、100人中99人が「イケメン」「超越した美」と讃えるはず。残り一人はストライクゾーンが違うのだろう。
初遭遇のときはただの「うさちゃんBOTのやべぇ奴」だと思っていたが、実際はモフモフ(ウィー君)に重い愛を注ぐ「仕事が出来る自由人」だった。
アイローチェ様の事は幼少期から「可愛いなぁ」と思っていたらしく、今回の婚約者変更には笑顔で受け入れた。
兄弟の不仲は大人の派閥争いのせいだと思っている。本当は弟と仲良くしたい事が話の端々に出てくる。
〇ウィスフェルメルメス(ウィー君)
元ホーンラビット(兎型の魔物)。浄化したら角がゴリっと落ちた。衝撃。魅惑のモフモフを持っている。
浄化後はアーデルハイド殿下がお持ち帰りして大切に飼われている、今回一番幸せになった子。時々魔物学研究室で観察会が開かれているため、ファンが増えつつある。
アーデルハイド殿下の重い愛のせいで何故か聖獣扱いされているが、本当に聖獣なのかは判らない。本来は群れで生活する生き物なので、人の多い王城や学園での生活は苦にならない様だ。種族特性で催眠魔法を持っている。
厨二スタイルの俺に激しく懐いたが、普段はそうでもない。対応の落差で風邪をひきそう。
〇ロシェル・ポーニッツ
近衛騎士。アーデルハイド殿下専属の為、苦労が多そう。
城を飛び出したアーデルハイド殿下を捕まえるのもお仕事の一つ。索敵スキルが上がったらしい。
〇ラウレスタ・グローデン
隣国と山脈を挟んだ辺境の領地(グローデン領)を治める伯爵。リネット嬢の母君の弟。
容姿、身分、力量、品格の全てがトップクラスのスーパー紳士。欠点は御子(女装)姿の俺を見抜けず口説いてきた事。リネット嬢が真相を話さないから、ますます拗れてきている。
〇アンセルム・ローフ
ラキアラス国の宮廷魔術師長。現魔塔主。王城はあまり好きではないらしく、基本魔塔にいる。
この人も興味関心が行動原理なので、したいことしかしたがらない。真面目に働く部下は可愛がるし。評価が基本正当なので、直属希望が常にある人気者。身分関係ない評価が下せる上司が人気なのは解る。
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