働かない令嬢は、すでに幸せです  ――婚約破棄? それより紅茶の時間をください

婚約破棄された公爵令嬢、レイラ・フォン・アーデルハイド。
――しかし彼女は、泣かない。怒らない。復讐もしない。

なぜなら、前世でブラック企業に心身を削られた元OLにとって、
婚約破棄とは「面倒な縁が切れただけ」の出来事だったから。

「復讐? 見返し? そんな暇があったら紅茶を飲みますわ」

貴族の婚姻は家同士の取引。
壊れたなら、それまで。
彼女が選んだのは、何もしない自由だった。

領地運営も、政治も、評価争いも――
無理に手を出さず、必要なときだけ責任を取る。
働かない。頑張らない。目立たない。

……はずだったのに。

なぜか領地は安定し、
周囲は勝手に動き、
気づけば「模範的な公爵令嬢」として評価が独り歩きしていく。

後悔する元婚約者、
空回りする王太子、
復讐を期待していた周囲――
けれど当の本人は、今日も優雅にティータイム。

無関心こそ最大のざまぁ。
働かないからこそ、幸せになった。

これは、
「何もしない」を貫いた令嬢が、
気づけばすべてを手に入れていた物語。


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