これは聖女のお仕事ではありません

聖女だなんて、一度も名乗ったことはない。

それなのに公爵令嬢タリアは、王太子の婚約者として王国中の厄介ごとを押しつけられていた。
橋の修復、土砂崩れの復旧、井戸の浄化、雨乞い、治癒――果ては王太子の書類仕事まで。

ある日、「真の聖女が見つかった」と婚約を破棄され、偽聖女の汚名まで着せられたタリアは、そのまま国外追放に。
これでようやく面倒な仕事から解放されるはずだったのに、彼女の不在で王国はたちまち大混乱へ。

一方、追放先の隣国では、タリアの力は聖女どころか“女神級”だと大騒ぎ。
けれどタリアが望むのは、崇拝でも復帰でもなく、静かにお昼寝できる平和な毎日だけ。

「これは聖女のお仕事ではありません」

便利だからと人ひとりに何もかも背負わせた王国と、ようやく自分の価値を取り戻していく令嬢の、痛快追放ざまぁファンタジー。
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