白い結婚なので無効にします。持参金は全額回収いたします

「白い結婚」であることを理由に、夫から離縁を突きつけられた公爵夫人エリシア。
だが彼女は泣かなかった。

なぜなら――その結婚は、最初から“成立していなかった”から。

教会法に基づき婚姻無効を申請。持参金を全額回収し、彼女が選んだ新たな居場所は修道院だった。
それは逃避ではない。
男の支配から離れ、国家の外側に立つという戦略的選択。

やがて彼女は修道院長として、教育制度の整備、女性領主の育成、商業と医療の再編に関わり、王と王妃を外から支える存在となる。
王冠を欲さず、しかし王冠に影響を与える――白の領域。

一方、かつての夫は地位を失い、制度の中で静かに贖罪の道を歩む。

これは、愛を巡る物語ではない。
「選ばなかった未来」を守り続けた一人の女性の物語。

白は弱さではない。
白は、均衡を保つ力。

白い結婚から始まる、静かなリーガル・リベンジと国家再編の物語。
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