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本編

赤ちゃんが欲しいと言われたけども。

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 アースさんに連れられてやってきたのは、彼の執務室であった。彼は椅子に座り、私は彼の膝の上に座る。 


 「はぁ……やっと2人っきりになれた」


 私の首筋に舌をはわせるアースさん。せっかく洗ったのにとも思うが、ちょっと心地いい。


 「その服、似合ってる。何も身につけてないまっさらな君も可愛いんだけど、こんな淫靡な服を着てる君も、可愛いよ」


 「ありがとう……ひゃっ……」



 アースさんの手が、スリットから入り込み、私の胸を揉みはじめた。優しく、ちょうどいい強さで私の胸を揉んでいく。私の胸は、彼の手の体温を感じ取る。 



 ……この人、また、エッチなことするつもりか。


 なんか、アースさんとエッチなこと以外をしていないような気がする。とはいえ、彼の手があまりにも気持ちよすぎて、私も彼の扇情的な行為に流されつつあった。


 「ああ……可愛い。ミラはどんな格好でも似合うね。いつか、俺が用意したドレスも着て欲しいな」


 「ふぁ……あぁ……んっ……」


 アースさんの右手が、胸から離れ、私の頤に伸びた。そして、彼にクイッと顎をあげられる。


 「こっち向いて」


 アースさんが、私の頬をつかんだ。そのまま、私の顔を、自分の顔の方へ向ける。目の前にアースさんの綺麗な顔が広がった。そして、そのまま、私の唇を啄むアースさん。


 「はぁ……もう限界……」


 彼は、私の体を抱え、私の座る向きを変えた。彼と私は向かい合った状態となる。私のスカートの中にある花芯と、ズボン越しでも分かるほどに勃起した彼の男根が密着する。数枚の布を隔てているのに、お互いの熱を確かめ合うことが出来た。


 アースさんが、カチャカチャとベルトを外し始めた。


 「待って!」


 失いつつあった理性が一瞬蘇る。アースさんが、そんな私を見て、首を傾げた。


 「どうしたの?」


 「避妊魔法して。さっき、お風呂で避妊したんだけど、私には刺激が強かったから、避妊魔法があるならそっちの方がいい」


 「えっ……全部出しちゃったの? 俺、ミラと赤ちゃん欲しいから、ナカに出したのに」


 アースさんの声に落胆が滲む。そして、私を繋ぎ止めるように、私の腰を引き寄せた。私の胸に顔を埋めるアースさん。


 「ミラは、俺との間に子ども、欲しくないの?」


 「……うう……」


 咄嗟に答えられない。


 正直、アースさんのことは好ましく思っている。恋愛感情を抱いているかどうかは分からないが、少なくとも、アースさんのスキンシップは心地いいものだし、セックスは気持ちいい。彼との間の子どもだって、環境さえ整っていれば、産みたいし育てたいと思っている。


 でも、昨日今日で出会った人と子どもを授かるなんて、到底信じられない。私はまだアースさんのことをほとんど知らない。彼だって私のことをよく知らないだろう。私の理性が、ここでの妊娠はただの無計画だと訴えるのだ。


 それに、私は異世界から来たのだ。これからの未来がどうなるのかというのが、一切分からない。そんな無責任な状況下で、子どもを育てるなんて、できるわけが無い。


 そう思うと、容易にYESと言えないのだ。


 「でも……シールドを張るまでは、少なくとも魔力供給しなきゃダメでしょう? 赤ちゃんできたら、セックスできないじゃん」


 言い訳のようにそう答える。アースさんが、顔をあげる。そして、私の顔を見た。


 「じゃあ、シールドが張り終わったら、赤ちゃん産んでくれる?」



 なんとも言えない。なにせ、シールドを張ったあとの未来が全く想像できないから。もしかしたら私は元の世界に帰るのかもしれないし、万が一この世界で生きるとしてもどうやって生きていけばいいか分からないし。


 考えど、考えど、アースさんの問いかけの答えは、出てこない。


 でも、アースさんが真っ直ぐ私を見てくる。その瞳は、捨てられた子犬のようで。ここで私が見放してしまったら、彼はどうなるのだろうと、不安になる。


 「前向きに検討してみる」


 またまた曖昧な返答。しかし、アースさんはそれ以上何も言うことは無かった。何も聞かず、優しく、唇を合わせる。


 「……じゃあ、避妊魔法、かけようか……俺、もう、さすがに限界だよ」


 そう言って、彼が腹部の紋章の上に手を置く。そして、そこに白い光が放たれた。光ったのは、一瞬だけだった。


 終わったのかな。


 アースさんの手が腹部から離れる。腹部に触れていた彼の手が、再びベルトに触れた。


 彼のそそり立つ剛直が、ぼろんと私の眼前にあらわとなる。彼の肉棒は、私のパンツの穴の空いたところへ、狙いを定めた。


 そして──


 ずちゅん!


 そのまま、私のナカヘ入っていった。例のパンツのせいで、ぐっしょりと濡れたそこは、あっさりと彼を受け入れる。


 「あぁんっ!」


 ああ。やばい。やっぱり、アースさんの肉棒が1番好き。


 彼の腰が動きはじめる。ガツガツと突き上げ、私の最奥部を刺激する。彼の肉棒の熱さと、私の肉壁の熱さが擦れる。そんな、熱さは私の中の快楽の源となっていた。


 身体が激しく揺さぶられるため、恥ずかしい突起にある球体も私の体を刺激していた。突起と揺れる球体が激しく、擦れ合い、私の花弁を責めていく。


 「んぁっ……! あぁん……! ああああっ!」


 「ミラ……っ! ミラ……!」


 獣のように激しく腰を動かすアースさん。とはいえ、私の体はしっかりといたわっているようで。激しいながらも、私の体が痛くならないよう調節しながら動いている。


 アースさんって、人の目の前で恥ずかしいことをさせる鬼畜であるけども、私に最高の快楽をくれる優しさもあるよな。なんか、出会って1日くらいだけど、そのギャップが凄いヤミツキになる。


 轟く肌と肌がぶつかり合う音。喘ぐ私の声。私の名前をひたすら呼ぶ彼の声。声と声の間から聞こえる2人の息遣い。


 「あぁ……ああ……ミラ……俺のところまで堕ちてきて……」

 
 己の男根で私を突き上げ続けるアースさんの顔が、快楽に酔う。額に汗を浮かばせながら、苦しげに快楽に耐えつつも、紳士のように微笑むその顔は、私の心を鷲掴みにした。


 相手は変態なのに。こんな惹かれるなんて、私も変態だ。なんてチョロい女なんだと、自分でも呆れてしまうが、後悔はない。


 「もう既に堕ちてるよ」



 「いや、堕ちてない。俺は君が思っている以上に君に溺れてる」


 彼の肉棒がびくんと震えた。それと同時に、私の中に暖かいものが放たれる。彼は、最奥部にしっかりとそれを放てるよう、私の体をギューッと抱きしめた。


 彼の陰毛が、私の花弁と擦れる。腟内に広がる、生暖かい感覚。彼は、私に全ての精を放ったあと、私の腟内から剛直を抜いた。私の蜜口と彼の先っぽの間を、私の愛汁と彼の精が混じっているであろう線が繋ぐ。



 「ミラ……」


 彼が名前を呼び、私の体を解き放った。私は、少し躊躇った後、彼の首に手を回した。
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