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1章 始まりの街ロンドン
2 VSウルフ
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雪山に到着した俺達は、早速そこでウルフと遭遇した。
本当に依頼通りウルフは山奥から2匹降りてきていた。
ウルフから自分達との距離は約百メートル以上。
一見、白い狼に見えるが、ギラッとした赤い目と鋭い牙は普通の狼とは違っている。
自分達は木の影に隠れているが、ウルフは鼻をクンクン動かし、どうやら獲物の臭いを嗅ぎつけている。
「このまま行かせたら街へ被害が出る。なんとしてもここで食い止めるぞ!」とホルトは言った。
此方の場所を先に知られる前に攻撃を仕掛けたい。
ホルトが考えた事前の打ち合わせ通りに皆は配置に動く。
障害物はこの森だ。邪魔にならない場所を見つけ、横に倒れている木をうまく利用し、狙撃ポイントを確保。照準をウルフに当てる。
まだ、ウルフは此方に気づいていない。
その間に接近戦のメンバーも配置を完了した。
狙撃を行えば、当然ウルフ達に場所が気づかれる。一人一匹を見事に仕留めれば問題ないが、それた場合の為に接近戦はスナイパーを守備する必要がある。
「よし、やってくれ」
ホルトは無線で仲間に伝えた。
「了解」
息を整え、二人は引き金を引いた。
銃声が鳴り響く。
双眼鏡で俺は獲物を確認していた。
一匹は首元に命中。横へ倒れた。
もう一匹は腹に命中。致命傷にならず、倒れても動きあり。
更に狙撃が行われ、今度は確実に仕留めた。
だが、その直後、どっからか遠吠えがした。
「しまった! 近くに群れがいたんだ。銃声を聞かれた。皆、ここから離れるぞ。群れに囲まれでもしたら食い殺される!」
ホルトが無線で皆にそう伝えると、急いで西へと急いだ。
だが、急ぎたくても雪で足がとられる。
「ジーク、大丈夫か」
ホルトが心配して後ろを振り向きながら聞いた。
「あ、ああ!」
走る俺達。そこへ、全速力で駆け下りるウルフの群れが間近に迫った。
皆、息が荒い。そこへ更に不運が度重なる。
雪だ。
雪が降ってきたのだ。しかも、この日は風が強い。さっきまでは吹雪になる雰囲気ではなかったのに、一気に天候が変わった!
「おい、ホルト隊長。このままじゃ街まで間に合わないぞ」とソニエールが言った。
「そうだな」状況を把握し、次の行動を考えだすホルト。
だが、ウルフの群れは此方の都合よくは待ってはくれない。
ウルフの一番先頭が俺達に辿り着いた。
「仕方ない。全員、武器を抜け!」とホルトが言うと、全員が武器を抜いた。
俺もギルドから借りた片手剣を抜く。
「ジーク来るぞ!」
早速一匹が自分に向かってかかってきた。
どんな冒険も、想定通りにはいかない。旅の途中で想定外のトラブルが起きるものだ。今、俺はその渦中にある。
初めての戦闘。だが、緊張することはない。これはゲームの世界。死ぬことはない。
大きな口を開けてウルフは飛びかかった!
「おらああああ!!」
俺は大声をあげながら片手剣をバットのように振るった。
すると、自分の両手に重さがかかる。
なんとか飛びかかったウルフを片手剣で振り払ったが、当たったは当たったが、斬ったという感じではなかった。
実際、俺の目の前で倒れたウルフは直ぐに起き上がっていた。血は流れていない。
切れ味が悪いと聞いてはいたが、本当に全然斬れていない。
「よくやった!」
ホルトは褒めると、トドメを斧で首を命中させ倒した。
「凄い」
いや、所詮はNPCだ。感心している場合じゃない。
「まだ来るぞ!」
ホルトが言うようにウルフの群れは目前だった。
あれだけの数を全てやりきれるのか!?
そんな不安がある中、どこからか銃声が鳴り響いた。
俺はオッドとホワイトを見たが、二人とも首を横に振った。
それじゃ誰が?
「誰かが俺達を援護してくれているようだ」
状況を察知したホルトはそう言った。
だが、誰が? と、そこにベストと帽子、銃を持った青年が森の中から現れた。
「ハンターか」とホルトは青年に訊いた。
「無事か?」
「ああ。あれはあんたらの仲間のおかげか」
「そうだ。こっちだ」
そう言って青年は歩き出した。そっちの方角は街ではない。どこへ向かおうとしているのか。しかし、全員はその青年を疑うことなくあとをついていった。
そして、森の中を進んで暫くすると、大きな塀と門扉が現れた。
その門を通るとそこには石造りの立派なお城が建っていた。
「誰の家だ?」とホルトは訊いた。
「ここはドーソン家の別荘でした。ですが、没落し別荘は売りに出され、今はホテルになっています」
「ドーソン家……どこかで聞いたことのある名だな」
「さ、中へ。今日はもっと寒くなります。今日一日は諦めて泊まっていった方がいい」
「どうやらそのようだ。そうさせていただこう」
ホルトは空を見てそう言った。
本当に依頼通りウルフは山奥から2匹降りてきていた。
ウルフから自分達との距離は約百メートル以上。
一見、白い狼に見えるが、ギラッとした赤い目と鋭い牙は普通の狼とは違っている。
自分達は木の影に隠れているが、ウルフは鼻をクンクン動かし、どうやら獲物の臭いを嗅ぎつけている。
「このまま行かせたら街へ被害が出る。なんとしてもここで食い止めるぞ!」とホルトは言った。
此方の場所を先に知られる前に攻撃を仕掛けたい。
ホルトが考えた事前の打ち合わせ通りに皆は配置に動く。
障害物はこの森だ。邪魔にならない場所を見つけ、横に倒れている木をうまく利用し、狙撃ポイントを確保。照準をウルフに当てる。
まだ、ウルフは此方に気づいていない。
その間に接近戦のメンバーも配置を完了した。
狙撃を行えば、当然ウルフ達に場所が気づかれる。一人一匹を見事に仕留めれば問題ないが、それた場合の為に接近戦はスナイパーを守備する必要がある。
「よし、やってくれ」
ホルトは無線で仲間に伝えた。
「了解」
息を整え、二人は引き金を引いた。
銃声が鳴り響く。
双眼鏡で俺は獲物を確認していた。
一匹は首元に命中。横へ倒れた。
もう一匹は腹に命中。致命傷にならず、倒れても動きあり。
更に狙撃が行われ、今度は確実に仕留めた。
だが、その直後、どっからか遠吠えがした。
「しまった! 近くに群れがいたんだ。銃声を聞かれた。皆、ここから離れるぞ。群れに囲まれでもしたら食い殺される!」
ホルトが無線で皆にそう伝えると、急いで西へと急いだ。
だが、急ぎたくても雪で足がとられる。
「ジーク、大丈夫か」
ホルトが心配して後ろを振り向きながら聞いた。
「あ、ああ!」
走る俺達。そこへ、全速力で駆け下りるウルフの群れが間近に迫った。
皆、息が荒い。そこへ更に不運が度重なる。
雪だ。
雪が降ってきたのだ。しかも、この日は風が強い。さっきまでは吹雪になる雰囲気ではなかったのに、一気に天候が変わった!
「おい、ホルト隊長。このままじゃ街まで間に合わないぞ」とソニエールが言った。
「そうだな」状況を把握し、次の行動を考えだすホルト。
だが、ウルフの群れは此方の都合よくは待ってはくれない。
ウルフの一番先頭が俺達に辿り着いた。
「仕方ない。全員、武器を抜け!」とホルトが言うと、全員が武器を抜いた。
俺もギルドから借りた片手剣を抜く。
「ジーク来るぞ!」
早速一匹が自分に向かってかかってきた。
どんな冒険も、想定通りにはいかない。旅の途中で想定外のトラブルが起きるものだ。今、俺はその渦中にある。
初めての戦闘。だが、緊張することはない。これはゲームの世界。死ぬことはない。
大きな口を開けてウルフは飛びかかった!
「おらああああ!!」
俺は大声をあげながら片手剣をバットのように振るった。
すると、自分の両手に重さがかかる。
なんとか飛びかかったウルフを片手剣で振り払ったが、当たったは当たったが、斬ったという感じではなかった。
実際、俺の目の前で倒れたウルフは直ぐに起き上がっていた。血は流れていない。
切れ味が悪いと聞いてはいたが、本当に全然斬れていない。
「よくやった!」
ホルトは褒めると、トドメを斧で首を命中させ倒した。
「凄い」
いや、所詮はNPCだ。感心している場合じゃない。
「まだ来るぞ!」
ホルトが言うようにウルフの群れは目前だった。
あれだけの数を全てやりきれるのか!?
そんな不安がある中、どこからか銃声が鳴り響いた。
俺はオッドとホワイトを見たが、二人とも首を横に振った。
それじゃ誰が?
「誰かが俺達を援護してくれているようだ」
状況を察知したホルトはそう言った。
だが、誰が? と、そこにベストと帽子、銃を持った青年が森の中から現れた。
「ハンターか」とホルトは青年に訊いた。
「無事か?」
「ああ。あれはあんたらの仲間のおかげか」
「そうだ。こっちだ」
そう言って青年は歩き出した。そっちの方角は街ではない。どこへ向かおうとしているのか。しかし、全員はその青年を疑うことなくあとをついていった。
そして、森の中を進んで暫くすると、大きな塀と門扉が現れた。
その門を通るとそこには石造りの立派なお城が建っていた。
「誰の家だ?」とホルトは訊いた。
「ここはドーソン家の別荘でした。ですが、没落し別荘は売りに出され、今はホテルになっています」
「ドーソン家……どこかで聞いたことのある名だな」
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ホルトは空を見てそう言った。
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