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4章 犯人はゴースト
04 リッター刑事の話
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喫茶店を出て歩いていると、三十歳ぐらいの安いスーツを着た男が此方へ向かって来た。
「ジークさんですね?」
「あなたは?」
「私は警視庁のデイブ・リッターです。ホランド警部からあなたのことを聞いております。私、テレサが殺された事件について捜査しているんです。テレサ、ご存知ですよね?」
「ええ、知ってます。ホランド警部の方はどうしてますか?」
「あの方は休暇中でして、確かワシントンに旅行中だったかな? まぁ、そういうわけで暫くは私とお相手願いますか? というのも捜査上、我々としては被害者の生前、しかもここ数日の出来事を追っていると偶然にもあなたの名前が出ましてね、何でもギルドの任務中に肝試し中だったカップルに遭遇したとか。既にその時の相棒だったホルトさんからは話しは伺っています。それで今度はあなたからも伺いたいというわけです」
「なる程、捜査にご協力しますよリッター刑事」
「ご協力感謝します。因みに、先程喫茶店でお会いしていた人物、あの三人はテレサさんとも関わりのある方達ばかりですよね? まさか、あなたはこの事件を解決しようとしているのですか?」
「彼氏の方から私にお願いをされたので調べていました」
「全く勝手なことを頼む人なんですね! どうして我々警察に任しておけばいいことを」
「警察は今回の事件、目星はもうついているのですか?」
「いえ、それはまだですが犯人は必ず我々警察が捕まえますのでご心配には及びませんよ。それに、テレサが薬物を使用していたことは既に検査によって明らかです。彼女の評判は学校の中では良い方のようですが、一方で裏の顔が彼女にはあった。知り合いは全く知らない様子でしたので、裏の顔は死ぬまで隠し通せていたみたいですが」
「私は彼女と初めて会った翌日に彼氏と一緒に私は相談を受けました」
それからジークは彼女が幽霊を見たという話しと、誰かに見られている、そして怯えていた話しをすると、興味深そうにその内容をメモしていった。
「恐らくドラッグのせいで幻覚と現実が分からなくなっていたんでしょう」
「私もそう思います」
「怯えていたのもドラッグのせいとも考えられます。隠し通せるものでもないのになんで手を出してしまうのか」
「そうですね」
「警察としては、彼女が薬物をどこで手に入れていたのかも掴んでいます。中国語を喋る売人ですよ。そいつは一切自分のことも含め此方の事情聴取に対し黙秘を続けていますが、必ず吐かせてみせます」
「しかし、売人が彼女をやったとは限らないでしょ?」
「まだ証拠はありませんがないとも限らない。まぁ、それ以外にも捜査線上に上がっている人物は何人かいるんですが」
「それは誰ですか?」
「ガブリエル・エアード。テレサの父親はその男から大金を借りています。テレサの父親は酷い酒癖にギャンブルで負け続け、しかも家庭内暴力も度々起こしていた奴です。それで、借金が返せなくなると家族を置いて逃げたんです。それでもテレサの親ですから警察としては行方を捜索したのですが、するとなんと! その男は別の女と同居していたんです。まぁ、酷い父親ですよ。因みに奥さんの方はエアードから父親のかわりに金を返すよう言われ、しかも黙って夫が逃げ出したこともあってかなり精神的にダメージを。彼女は弱く、現在は病院に入院中です。テレサはそんな実家を出て一人暮らしをしていたようですが、度々実家に金を返すよう言っていたエアードが娘のテレサのところにも来た可能性はあり得ます」
「テレサはそのことを誰かには相談されなかったんですか?」
「誰にも知られたくないことでしょう。テレサが例え彼氏にそのことを言っていなくても驚きはしません」
「では、葬儀は誰が?」
「母方の家族ですよ。父親の家は全く。むしろ、夫を駄目にしたのは奥さんのせいだと言うぐらいですから。まぁ、入院中と言うこともあって普段から苦痛だったかもしれません。かと言って、母方の両親は宗教上離婚は認める家庭ではありませんでしたから、母方の家族にも相談出来なかったんでしょう。そんな家庭環境に育ったテレサですから、相当一人で頑張ってきたとは思いますよ。それでも、薬に手を出してしまったのは残念ですが」
「他にはいないのですか、そういった人物は?」
「山田という日本語教師です。その人物は昔テレサと関係があったのではないか? という噂があったそうです。しかし、それは長くは続かず、その後はテレサが彼氏でした。山田はこのことに否定をしており、単にお金に困っていたので援助したことがあると言っています。まぁ、本当はどうか知りませんがね。そのお金は返済されたそうです。実は興味深いことにテレサは実家から出た後に一度引っ越しをして今の住所に住んでいたのです。その引っ越した理由がもし、エアードから、もしくは山田という日本語教師から逃げる為に住所を変えていたのなら興味深い事実になりましょう!」
「因みに二人にアリバイは?」
「ありません」
「なる程。そう言えばテレサはアルバイトをしているんでしょうか?」
「はい。飲食店で夕方から夜の勤務で。店主からは真面目に働いてくれていたそうです」
「では、バイト先でトラブルはなかったんですか?」
「確認をしましたがそれはなかったと言っていましたよ」
「しかし、テレサが薬に手を出したきっかけが気になりますね」
「ああ、つまりドラッグ仲間がいると疑っているんですね? ええ、それはあり得る話しかと思います。勿論、そこは警察がしっかり捜査しますとも」
「ジークさんですね?」
「あなたは?」
「私は警視庁のデイブ・リッターです。ホランド警部からあなたのことを聞いております。私、テレサが殺された事件について捜査しているんです。テレサ、ご存知ですよね?」
「ええ、知ってます。ホランド警部の方はどうしてますか?」
「あの方は休暇中でして、確かワシントンに旅行中だったかな? まぁ、そういうわけで暫くは私とお相手願いますか? というのも捜査上、我々としては被害者の生前、しかもここ数日の出来事を追っていると偶然にもあなたの名前が出ましてね、何でもギルドの任務中に肝試し中だったカップルに遭遇したとか。既にその時の相棒だったホルトさんからは話しは伺っています。それで今度はあなたからも伺いたいというわけです」
「なる程、捜査にご協力しますよリッター刑事」
「ご協力感謝します。因みに、先程喫茶店でお会いしていた人物、あの三人はテレサさんとも関わりのある方達ばかりですよね? まさか、あなたはこの事件を解決しようとしているのですか?」
「彼氏の方から私にお願いをされたので調べていました」
「全く勝手なことを頼む人なんですね! どうして我々警察に任しておけばいいことを」
「警察は今回の事件、目星はもうついているのですか?」
「いえ、それはまだですが犯人は必ず我々警察が捕まえますのでご心配には及びませんよ。それに、テレサが薬物を使用していたことは既に検査によって明らかです。彼女の評判は学校の中では良い方のようですが、一方で裏の顔が彼女にはあった。知り合いは全く知らない様子でしたので、裏の顔は死ぬまで隠し通せていたみたいですが」
「私は彼女と初めて会った翌日に彼氏と一緒に私は相談を受けました」
それからジークは彼女が幽霊を見たという話しと、誰かに見られている、そして怯えていた話しをすると、興味深そうにその内容をメモしていった。
「恐らくドラッグのせいで幻覚と現実が分からなくなっていたんでしょう」
「私もそう思います」
「怯えていたのもドラッグのせいとも考えられます。隠し通せるものでもないのになんで手を出してしまうのか」
「そうですね」
「警察としては、彼女が薬物をどこで手に入れていたのかも掴んでいます。中国語を喋る売人ですよ。そいつは一切自分のことも含め此方の事情聴取に対し黙秘を続けていますが、必ず吐かせてみせます」
「しかし、売人が彼女をやったとは限らないでしょ?」
「まだ証拠はありませんがないとも限らない。まぁ、それ以外にも捜査線上に上がっている人物は何人かいるんですが」
「それは誰ですか?」
「ガブリエル・エアード。テレサの父親はその男から大金を借りています。テレサの父親は酷い酒癖にギャンブルで負け続け、しかも家庭内暴力も度々起こしていた奴です。それで、借金が返せなくなると家族を置いて逃げたんです。それでもテレサの親ですから警察としては行方を捜索したのですが、するとなんと! その男は別の女と同居していたんです。まぁ、酷い父親ですよ。因みに奥さんの方はエアードから父親のかわりに金を返すよう言われ、しかも黙って夫が逃げ出したこともあってかなり精神的にダメージを。彼女は弱く、現在は病院に入院中です。テレサはそんな実家を出て一人暮らしをしていたようですが、度々実家に金を返すよう言っていたエアードが娘のテレサのところにも来た可能性はあり得ます」
「テレサはそのことを誰かには相談されなかったんですか?」
「誰にも知られたくないことでしょう。テレサが例え彼氏にそのことを言っていなくても驚きはしません」
「では、葬儀は誰が?」
「母方の家族ですよ。父親の家は全く。むしろ、夫を駄目にしたのは奥さんのせいだと言うぐらいですから。まぁ、入院中と言うこともあって普段から苦痛だったかもしれません。かと言って、母方の両親は宗教上離婚は認める家庭ではありませんでしたから、母方の家族にも相談出来なかったんでしょう。そんな家庭環境に育ったテレサですから、相当一人で頑張ってきたとは思いますよ。それでも、薬に手を出してしまったのは残念ですが」
「他にはいないのですか、そういった人物は?」
「山田という日本語教師です。その人物は昔テレサと関係があったのではないか? という噂があったそうです。しかし、それは長くは続かず、その後はテレサが彼氏でした。山田はこのことに否定をしており、単にお金に困っていたので援助したことがあると言っています。まぁ、本当はどうか知りませんがね。そのお金は返済されたそうです。実は興味深いことにテレサは実家から出た後に一度引っ越しをして今の住所に住んでいたのです。その引っ越した理由がもし、エアードから、もしくは山田という日本語教師から逃げる為に住所を変えていたのなら興味深い事実になりましょう!」
「因みに二人にアリバイは?」
「ありません」
「なる程。そう言えばテレサはアルバイトをしているんでしょうか?」
「はい。飲食店で夕方から夜の勤務で。店主からは真面目に働いてくれていたそうです」
「では、バイト先でトラブルはなかったんですか?」
「確認をしましたがそれはなかったと言っていましたよ」
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